東日本大震災により、多くの尊い命が失われたことに深く哀悼の意を表し、いま現在も日々苦しみと闘われている被災者の皆様に、心からお見舞いを申し上げます。また震災以降、継続的に復興支援を行っていらっしゃる皆様に、心から敬意を表します。パタゴニア日本支社は被災地の復興を願い、可能な範囲で支援を続けたいと考えております。

パタゴニア日本支社がこれまでに取り組んできた活動は以下の通りです:

「オーガニックコットン栽培支援ツアー」

NPO法人「ザ・ピープル」を受入団体とし、福島県いわき市で有機コットン(和綿)の栽培プロジェクトに社員を派遣し、雑草取りや畝つくり、種まき、収穫などを行っています。
2013年8月: 14名派遣
2013年10月: 19名派遣
2013年11月: 22名派遣
2014年6月: 20名派遣
2014年11月: 24名派遣
2015年6月: 8名派遣
2015年9月: 10名派遣
2015年11月: 18名派遣

石巻市雄勝町「海の幸トレイルランニングイベント」

雄勝町は、津波で甚大な被害を受け、人口も震災前の4分の1、1000人へ減少した町ですが、単に震災前の状態に戻す復興ではない、新しいカタチの街づくりを目指しています。このトレイルランニングイベントは、前夜祭である「海産物食べつくしイベント」に参加することが条件で、参加者が雄勝の旬の海産物を現地で味わい、継続的に雄勝地域とつながっていくことを狙いとしており、パタゴニア日本支社ではこのイベントに準備・運営スタッフを派遣しています。
2013年6月: 準備スタッフ4名、運営スタッフ4名
2013年10月: 準備スタッフ4名、運営スタッフ4名
2014年7月: 準備スタッフ4名、運営スタッフ4名
2015年7月: 準備スタッフ4名、運営スタッフ4名

金華山復興支援「宝島プロジェクト」

NPO法人ファースト・アセント・ジャパン.は 2011年3月11日に発生した東日本大震災からの復興が進まぬ現状を改善しようと仙台のクライマーが中心となって設立した団体です。クライマーが金華山でボルダリングによる観光振興をすすめていこうと有志が集まり立ち上げた本プロジェクトに、パタゴニア日本支社はさまざまな形での支援を続けています。
2013年10月: 活動資金調達支援目的でオーガニックコットン・ブランクTシャツを300枚寄付
2013年11月: 金華山黄金山神社の参道、登山道および沢の整備にボランティア1名派遣
2014年6月: 活動資金調達支援目的でオーガニックコットン・ブランクTシャツを200枚寄付
2014年10月: 金華山登山道整備作業にボランティアを3名派遣
2015年9月: 第3回宝島シンポジウムをパタゴニア仙台ストアにて開催 
2015年10月: 金華山登山道整備作業にボランティアを3名派遣

社員ボランティア

2011年4月12日~24日の間、合計約50名の社員が「ボランティアインターンシップ・プログラム」を利用して宮城県石巻市に本部を置く 「石巻市災害ボランティアセンター (石巻市社会福祉協議会)」をベースに活動しました。社員は3グループに分かれて現地に入り、それぞれ5日間ずつ、おもに家屋の泥出しや清掃といった活動の支援を行いました。ボランティアに参加するパタゴニア社員には通常の給与に加えて、交通費の一部が支払われます。また5月以降は交通費の補助を受けながら、通常の有給休暇を取得して、被災地で活動。また5月30日~6月11日および9月6日~18日には「ボランティアサポート・プログラム」を利用して、「津波復興支援センター(旧仙台市社会福祉協議会 岡田・蒲生地区サテライト)」、「四万十塾:高知リスポンス協会」 から希望の団体を選んだ合計25名の社員がそれぞれ3回、計6回に分かれて、そして12月1日~13日には「石巻ボランティアベース絆」(2012年3月11日より「OPEN JAPAN オープンジャパン」に名称変更)にて合計11名の社員が計3回に分かれてボランティアに参加。2012年3月27日~4月8日は同じく「OPEN JAPAN オープンジャパン」の活動に2名が参加しました。2012年4月以降は数名のグループで短期滞在する方式ではなく、1名がある程度長い期間、キーパーソンとなって「OPEN JAPAN オープンジャパン」の事務局を支える形でボランティアに参加しました。

パタゴニアチャリティバザー

パタゴニア社員の自宅に眠っていたパタゴニア製品を回収して、アースデイ東京2011 代々木会場 パタゴニアブース、パタゴニア 東京・渋谷、パタゴニア 大阪にてチャリティバザーを実施しました。まだ着用/使用可能な状態の製品を再利用(リユース)できる機会を利用した本チャリティバザーの売上は、被災地の救援・復興に取り組む下記のアウトドア活動団体に全額寄付しています。また2012年もアースデイ東京2012代々木会場と、同日にパタゴニア 東京・渋谷にてチャリティバザーを実施しました。寄付金額と寄付先は以下の通りです。

2011年
売上金額:
アースデイ東京2011 パタゴニアブース 630,104円
※本会場でのチャリティバザーはCAJ(コンサベーションアライアンス)とのマッチングプログラムのためCAJが同額を寄付。総額1,260,208円が寄付されました。
パタゴニア 東京・渋谷 676,153円
パタゴニア 大阪 393,000円

寄付先:
NPO法人 ACT
四万十塾:高知リスポンス協会
バイオディーゼルチャレンジ 
みなかみレスキュー&サポートチーム

2012年
売上金額:
アースデイ東京2012 パタゴニアブースおよびパタゴニア 東京・渋谷にて総額1,109,612円
※ 消費税を除いた総額1,056,774円が寄付されました。

寄付先:
OPEN JAPAN オープンジャパン

「つながり・ぬくもりプロジェクト」

環境エネルギー政策研究所(ISEP)が実施している太陽光・太陽熱・バイオマスなどによる被災地支援 「つながり・ぬくもりプロジェクト」 は、被災地に自然エネルギーを支援するプロジェクトで、太陽光発電システムや太陽熱温水器、薪かまど・ボイラーを避難所などに設置して、被災された方に電気、お湯、お風呂を届けます。パタゴニアでは今回の東日本大震災のためにジェフ・マクフェットリッジがあらたにデザインしたオリジナルアート入りのTシャツ、「メンズ・リブ・シンプリー・ジャパン・リリーフ・Tシャツ」 を制作。販売を開始した2011年8月からの売上の100%である約13,118,700円(2012年10月末の販売終了時までの日本およびアメリカでの売上)をこの「つながり・ぬくもりプロジェクト」に寄付しました。「リブ・シンプリー」をテーマとしたTシャツのデザインには「電力消費を抑えて、自然エネルギーへの切り替えを」というメッセージが込められています。この寄付金により、個人宛/避難所、漁業協同組合、保育園/小中学校、ボランティアセンターなど計19か所に、400~800W相当分のソーラーパネルが順次設置されています。設置場所などの詳細についてはこちらをご覧ください。また販売終了後の本Tシャツの全在庫については、今後東北のメンバーを中心として具体的な現場で新たな地域づくりや仕事おこし、防災対策、環境教育などを行なっていく、新生「つながり・ぬくもりプロジェクト東北」に現物を寄付し、新体制以降の活動資金として活用していただいています。

仙台サーフユニオン

素晴らしいサーフスポットである仙台新港の再建と皆が楽しめる美しい海を取り戻すため、仙台サーフユニオン、ローカルサーファーを中心とした大勢の方々が一丸となって作業に取り組んでいます。パタゴニアではその支援として、2011年9月10日に開催したパタゴニア サーフ千葉のグランドオープニングイベントで、FCD(フレッチャー・シュイナード・デザインズ)のシェイパーのフレッチャー・シュイナード、パタゴニア・サーフィン・アンバサダーのジェリー・ロペスとウェイン・リンチが会場でシェーピングを行った3本のサーフボードと、パタゴニア・サーフィン・アンバサダーでありアーティストとしても活動しているキム・ディグスがアートペイントを施した計4本について、イベントの参加者を対象にチャリティオークションを実施。その売上約67万円にパタゴニア日本支社からの支援金として33万円を加えた総額100万円を9月30日付けで寄付しました。

さらに2011年9月、キム・ディグスのオリジナルアート入りTシャツ、「メンズ・FCD・ジャパン・リリーフ・Tシャツ」を制作/販売開始。アメリカでも販売されたこのTシャツの売上3,115,366円を2012年3月30日付けで、また1,756,070円を2012年12月27日付けで、同団体による仙台新港の修復作業を支援するために全額寄付しました。この寄付金は津波避難経路看板の制作などに使用され、沿岸環境整備が進んだビーチに順次、設置されています。

店頭での募金活動

パタゴニア直営店のストア内に2011年7月末まで設置した災害支援募金箱には、皆様のご協力により99,797円が集まり、これらは下記の2団体に均等に分配し、寄付いたしました。団体を通じて、被災地の支援活動に役立てていただきます。

寄付先:
里山生活学校 (パタゴニア日本支社 環境インターンシップ先)
【活動地域】 岩手県大船渡市
【募金使途】 被災地の被災者の中で、生産活動・経営活動を再スタートするために支援金を活動してくださる方、自身が被災していながら、活動の再建を志す方に支援金が届けられます。

ホールアース自然学校 (パタゴニア日本支社 プロセールス登録団体)
【活動地域】 福島県いわき市など
【募金使途】 『ホールアース自然基金』に充当され、被災者への直接の支援金、または物資に当てられます。

マッチング寄付プログラム

被災地に対する支援を強化するため、また社員の慈善寄付を奨励するために、パタゴニアは社員の寄付額と同額を会社が寄付するプログラムを実施しています。たとえば社員が1万円の寄付をする場合、パタゴニアも同額の1万円を寄付します。集まった金額は月毎にまとめて社員が指定した以下のどちらかに寄付されます。

寄付先:
第1回 (2011年3月分) 総額2,566,000円
日本赤十字社 「東日本大震災義援金」 1,404,000円
国際協力NGOセンター 「東北関東大震災 緊急支援まとめて募金」 1,162,000円

第2回 (2011年4月分) 総額2,064,000円
みやぎ連携復興センター 1,608,000円
Think the Earth基金 456,000円

緊急支援

被災地への義援金としてとくに被害の大きい宮城県、岩手県、福島県、それぞれの県の災害対策本部に、2011年3月16日付けで総額1,000万円を寄付いたしました。あわせて被災地の皆様へ防寒用として、また被災地で活動をされている皆様へ作業用として、4月20日時点で約1300万円相当の製品を寄贈いたしました。さらに直営店では4月よりフリース・ブランケットの販売を開始し、売上は全額、宮城県石巻市社会福祉協議会 (災害ボランティアセンター) に寄付。その一部の300万円を4月6日付けで寄付し、残り約210万円分については同ボランティアセンターが企画販売するTシャツ用として、オーガニックコットン製Tシャツのボディ約2,000枚を提供しました。