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プロテクターズ・オブ・ファイアフライ・リバー
(ほたるの川のまもりびと/パタゴニア特別限定版)

長崎県民の約8割がダムの必要性と負担を「十分に説明されたと思わない」としたまま、538億円の予算をかけて進む石木ダム建設。いま、長崎県東彼杵郡川棚町川原地区の住民はダム建設によってその生活が奪われる危機にあります。川原地区の13世帯の住民は計画が持ち上がってから半世紀ものあいだ、計画の見直しをもとめ、ふるさとの自然と暮らしを守る活動がつづいています。

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この映画について

初夏にはほたるが飛び交う石木川のほとり。四季折々、豊かな自然に囲まれた懐かしく美しい里山。長崎県川棚町川原(こうばる)地区。長崎県ダム建設計画が持ち上がり半世紀、ふるさとをまもるための運動がいまもつづいています。田畑を耕し、ホタルを愛で、子どもたちの成長を地域で見守りながら、まるで大家族のように暮らす13家族。この作品はダム建設に半世紀近く翻弄されながらも、川原の自然とともに暮らす人たちの日常を描くことにより、問題の背景を知る手がかりとなり、私たちの「ふるさと」そして「未来」に対する思いに訴えかけます。

ダム建設計画に対しては、長崎県民のなかで反対が賛成を上回り、ダムの必要性とその負担について、県が「十分に説明したとは思わない」という声が約8割を占めます。私たちは一度立ち止まって、専門家の意見に耳を傾け、反対/賛成/中立の立場の人たちがいま一度公開の場で話し合うことの必要性を呼びかけています。

ひだまり
~石木川がつなぐ未来への旅路~

by 東田トモヒロ(ミュージシャン)

去年4月に起きた熊本地震は僕にとってこれまでで最も身近で、最も大きな災害だった。多くの家屋や建造物が倒壊し、地割れや土砂崩れなどもあちこちで発生していたので、震災当初は何もかも失われてしまったかのような悲しい気持ちで過ごしていたように記憶している。石木ダムのことに出会ったのはまさにその頃だった。

ひだまり ~石木川がつなぐ未来への旅路~

長崎の山村、豊かな自然の残る美しい場所が、ダムと資本主義という洪水に押し流されようとしている。さまざまな価値観が花開き、豊かさの本質を自然の中に見いだそうというこの新世紀にあって、なんて意味の無いことがなされようとしているのだろう。瓦礫にまみれ、多くの人々が住処や働く場所を失った熊本、僕らが日々向き合っているリアリティ。同じときに隣の長崎では、そこに暮らす人々の気持ちを無視したダムの建設計画が押し進められようとしている。2つのできごとは僕の中でひとつに結ばれ、その中にこそこれからの未来や社会のあり方についてとても大切なことがあるような気がしてならなかった。これは僕が通るべき、向き合うべき旅路なのだと。

その年の10月、すばらしいミュージシャン仲間たちとともに、石木ダムの水没予定地とされている川原(こうばる)で『WTK – WITNESS TO KOHBARU IN AUTUMN 失われるかもしれない美しい場所で』と銘打った野外イベントを開催し、そのステージに立った。それは自分の中にあった暗闇に、ひと筋の光が差し込むような体験だった。1日限りのイベントだったが、この感覚を僕なりに継続して石木川とつながりが持てないか。その想いが形になり、ミニアルバムができあがった。年中旅をしている僕だから、これがあればいく先々でひとりでも多くの人に石木について知らせることができる。川原の人々のことを、その自然の豊かさを少しずつではあるが伝えることができるかもしれない。アルバムに収録されている「ひだまり」という曲は、2011年に起きた福島の原発事故から熊本の震災、そして川原との出逢いによって誕生した。残りの3曲はすべて石木川の流れる川原に捧げた曲だ。

サケが生まれた源流に戻ってくるように、僕のこのアルバムもその源流に戻るべきだと考え、10% for KOHBARUと称し、売り上げの10%をパタゴニアに寄付して石木川や川原に暮らす人々のために役立ててもらうことにした。ミュージシャンという立場を使い、海を愛するひとりのサーファーとして、小さな力ではあるが僕ができることをこれからもつづけていく。

ミニアルバム『ひだまり』はパタゴニアの直営店およびオンラインショップで販売中。売り上げの10%が石木川や川原に暮らす人々のために使われます。

ひだまり/東田トモヒロ