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トレーサブル・ダウン・インサレーション

パタゴニアのトレーサブル・ダウンはダウンの供給元となる鳥が最も強固な動物福祉および消費者保証基準によって守られていることを確実にするために親鳥農場から衣類製造工場まで追跡されています。それには鳥の生涯のあらゆる面における確固とした要件、特に強制給餌とライブ・プラッキングからの保護を含みます。

パタゴニアは健全な動物福祉を目指し、2007年にダウンのサプライチェーンと取り組みはじめました。そして2014年の秋以来、パタゴニア製品のインサレーションに採用されるバージン・ダウンのすべてがアパレル業界最高の基準であるパタゴニア独自の「トレーサブル・ダウン基準」を満たしています。

また2017年の秋製品より、パタゴニアのバージン・ダウンは同時に〈NSF International〉による「グローバル・トレーサブル・ダウン基準(グローバルTDS)」を満たしていることが認証されるようになったことを喜ばしく思います。〈NSF International〉は世界の商品、水、消費者製品と環境を保護するために公衆衛生基準と認証プログラムを開発する正式認可を受けた独立組織です。同組織は「グローバルTDS」を開発し、その基準について認証します。

私たちの追跡工程はまず卵を産む鳥を育てる親鳥農場の監査から着手します。そこでは鳥は最高4年まで飼われるため、ライブ・プラッキングが行われるリスクが一番高い場所です。パタゴニアは親鳥農場の鳥からのダウンを調達していませんが、ダウンのサプライチェーンの必須部分であるため、鳥の福祉を検証する義務があると感じています。このことは動物福祉に関心を持つ他のブランドから私たちを際立たせています。

親鳥農場で生まれた卵は他の農場に移され、ヒヨコは食肉のために飼育されます。私たちは健全な動物福祉慣行を保証するため、これらの農場を監査します。ダウンは食肉産業の副産物で、私たち食肉処理場からのみダウンを購入します。食肉用に育てられたガチョウが食肉処理され、ダウンが採取されたあと、私たちは洗浄、仕分け、加工施設にわたってダウンを辿り、これらのダウンが適切に追跡されていること、非トレーサブル・ダウンから分離されていることを確認します。私たちは製造工場まで監査を続けます。パタゴニアのダウンが他のそれから区分けされ、パタゴニア製品のみに使用されることを保証するためです。仕事はかなりの量になりますが、私たちが使うダウンを採取したすべての鳥が人道的な扱いを受けていることを保証する方法です。

100%トレーサブル・ダウンの使用に内在する健全な動物福祉の保証は、パタゴニアの経営陣、デザイナー、素材プランナー、調達部門、サプライヤーと企業の社会的責任チームの何千時間にもわたる努力の賜物です。それは安価なことでも、容易なことでもありませんでした。この実現のため、私たちは戦略やビジネス業務を変えなければなりませんでした。けれども良心を犠牲にすることなく温かくいられる製品を作ることが、私たちが誇りにできるレガシーなのです。

 


 

パタゴニアの取り組みの逆引き年表

2017

2017年の秋製品よりパタゴニアが使用するバージン・ダウンのすべてが、基準を開発し認証する〈NFS〉のアドバンスト認証レベルであるグローバルTDSを達成したものとなります。これは私たちにとって画期的な出来事です(これまでもパタゴニアのバージン・ダウンは〈NFS International〉によってグローバルTDSに検証されていました)。

 

パタゴニアが達成したアドバンスト認証レベルはサプライチェーン全体にわたってライブ・プラッキングが行われていないこと、およびより広範囲な動物福祉の基準を保証するために私たちのダウンのサプライヤーが親鳥農場まで遡って監査を行ったことを意味します(ほとんどのブランドがここまでやりません)。この認証を保証するため、私たちは監査工程をガチョウの飼育のはじまる暦年、丸一年をかけた2016年春に開始しました。

いかなるブランドやサプライヤーもグローバル・トレーサブル・ダウン基準のコレクター・ダウン・サプライチェーン用(家族経営農家から買い付ける小規模サプライヤー)の「コンフォーマント」あるいは工業サプライチェーン用(食肉加工所からのみ買い付ける大規模サプライヤー)の「アドバンスト」レベルの認証を受けることができます。サプライヤー自身がこの認証を所有するため、関心のある顧客すべてにグローバルTDS認証ダウンを販売することができます。これにより他社が人道的に飼育された鳥からのダウンを調達することをより簡単にし、産業全体にわたってより優れた動物福祉へと繋がることを私たちは期待しています。

パタゴニアのお客様にグローバルTDSのアドバンスト認証製品を保証できることは大きな功績です。〈NFS International〉とサプライヤー、そして業界最高のダウンのサプライチェーンを構築するためにパタゴニアとパートナーシップを組んだすべての人々に深く感謝します。

グローバルTDS認証についての詳細は〈NFS International〉のウェブサイト(英語)をご覧ください。

 

2016

〈NFS International〉によって一般に2015年に公開されたグローバルTDS認証以来、多くのことが起こりました。2016年、パタゴニアのサプライチェーン全体が最終製品工場からダウンの加工施設、加工準備施設、食肉工場、飼育農家、孵化および親鳥農場まで遡り、新たにリリースされた基準に従って監査を受け、認証を獲得しました。認証のための監査は6か国をまたがる300の組織において行われました。

 

私たちはこの経験から多くを学びました。それには現場の現実に対応する柔軟性を維持しながらサプライチェーン全体を監査するという目標を着実に実行する方法を含みました。2016年、数か国で感染性の高い鳥インフルエンザが大流行しました。私たちは動物と農場労働者への感染の危険性を無視することはできませんでした。農場を訪れるとき、監査人は動物を犠牲にする結果となりかねない病気の流行を緩和するために厳しいプロトコルに従わなければなりませんでした。嬉しいことにパタゴニアのダウンの供給元である鳥を飼育する農場は影響を受けませんでしたが、この種の出来事は認証のスケジュールを満たすことを危うくしました。私たちはまた気候変動に関連付けられている異常に暑い夏がサプライチェーンの動物そしてそれに依存するビジネスに与える影響についても学びました。いま、これまで以上に動物福祉について考慮することが重要です。

最後に親鳥農場まで遡った長いサプライチェーンを監査することの困難さと、そしてそれが不可能からは程遠いことも学びました。他のブランドもこれについて学び、親鳥がライブ・プラッキングされないようにこの重要な追加工程に着手しはじめることを願っています。

私たちは学んだことすべてを〈NFS International〉と共有し、それはグローバルTDSの開発と認証に繋がりました。同様に〈NSF International〉はこの情報を認証プロセスを改善させるために組み込みました。

 

2015

他社にも同様に達成可能かつ拡張性のある前進の道を提供したいという願いから、パタゴニアは昨年、〈NSF International〉に国際基準の基礎としてパタゴニアの基準を採用するよう求めました。

 

〈NSF International〉は独立公共保健機関で、食物、水、消費者製品と環境を保護するための基準と認証を開発するために製造業者、規制機関、消費者と協力しています。パタゴニアが提携を決めたのは、その非のうちどころのない手法と認証によるものです。

ダウン産業に携わる全社が必ずしも、動物福祉を保証するためにパタゴニアが行ったすべてを実行する意志がある、あるいは実現できるわけではないことを認識し、〈NSF International〉は私たちの基準を「NSF国際トレーサブル・ダウン認証基準」の基盤として採用しました。その後、ダウン加工業者、製造業者、小売業者、動物福祉団体、産業界やその他のNGOと提携し、利害関係者がさまざまなレベルで遂行できるように複数段階の基準を開発しました。これら団体のすべては最終基準を定義付け、改良し、同意するための発言権を有します。

何か月もかけて利害関係者と仕事をした後、2015年1月、〈NSF〉はいかなる会社でも採用できるように設定された「NSF国際トレーサブル・ダウン認証基準」を発足しました。この新しい認証は親農場から家族収集農家、および工場レベルにおけるダウン製品まで、ダウンのサプライチェーンすべてを包括します。

この画期的な出来事はパタゴニア社内の認証プログラムを世界規模の独立認証へと導き、最高レベルの動物福祉のみならず、ダウンのトレーサビリティと動物福祉への最高レベルの透明性を提供するという、パタゴニアの業界とお客様への忠誠のひとつの完成を記します。

パタゴニアは最近、ダウンのサプライチェーンに新しい農場、食肉処理場と加工施設を加えたため、2015年の秋までに認証を完了させるよう再監査を実施しています。その間、第三者機関により認証を受けたパタゴニアの100%トレーサブル・ダウンがアパレル業界において最高レベルの動物福祉を保証しつづけます。

〈NSF〉が認証工程を完了した時点で、〈NSF〉のウェブサイトおよびパタゴニアのフットプリント・クロニクルにてパタゴニアのダウンの全サプライチェーンをご覧いただけます。

パタゴニアの努力の強靭さをさらに証明するものとして、過去にパタゴニアが虐待を受けた鳥からのダウンを調達していると糾弾した動物愛護団体〈Four Paws〉は最近、アウトドア業界でダウンを使用する会社の評価をリリースしました。パタゴニアは動物福祉慣行において2位の格付けを受けました。私たちは認証工程を完了した時点で1位となれるよう、この取り組みを継続していきます。

〈Four Paws〉による動物虐待のないダウン・チャレンジの格付けをご覧ください。

 

2014

2014年秋より、パタゴニアのダウン製品にはトレーサブル(追跡可能な)・ダウンを100%使用します。これはパタゴニアのダウン製品に使われるすべてのダウンは、強制給餌もライブ・プラッキングもなされていない鳥に起因することが追跡可能となります。トレーサブル・ダウン基準はアパレル業界に最高レベルの動物福祉をもたらします。パタゴニアは2007年から取り組み、それを達成した唯一のブランドです。

 

ダウンのサプライチェーン全体を向上させるため、〈アウトドア産業協会〉と〈素材追跡可能性ワーキング・グループ〉の一部である〈テキスタイル・エクスチェンジ〉のダウン・タスクフォースの結成に参加しています。その目標は、ダウン製品とサプライチェーンのための追跡可能性水準と方法を設定するために、ブランドとサプライヤーの協力を培うことです。追跡可能性はガチョウがライブ・プラッキングや強制飼育されたかなどを含む、使用するダウンについての申し立てをブランドが確認することを可能にします。

 

2013

1月に受け取った監査結果では、パタゴニアのホワイト・グースダウンのサプライチェーンには「ライブ・プラッキングの証拠は見られません」でした。さらに監査は「確固とした一連の追跡可能性の書類、適切なラベル付けと分別慣行があり、数点において向上の余地がある」ことを明らかにしました。パタゴニアのダウンのサプライチェーンにおける更なる追跡可能性と動物保護の向上のため、報告書にあるすべての推薦項目の改善に取り組んでいます。 私たちはまた一連の保管書類の監査、またそれから生まれた査定ツールに基づいたダウンのサプライヤーのスクリーニング工程も開発中です。

 

パタゴニアはサプライチェーンに変化をもたらしてきた歴史があり、ダウンにもそれができることを期待しています。このため、2013年の春よりパタゴニアのウルトラライト・ダウン製品の全コレクションに独立した第三者機関の追跡可能性専門家がライブ・プラッキングも強制飼育もしていないと認証するダウンを採用します。「ダウン・サプライチェーンの動物保護基準」に沿った追跡可能なダウンのサプライチェーンをさらに増やすことにより、これからもシーズン毎にその製品ラインを拡張していきたいと考えています。

 

2012

私たちはポーランドにある新たなホワイト・グースダウンのサプライチェーンに対し、独立した一連の保管監査を追跡可能性の専門家に依頼して3か月の調査をはじめました。この調査には〈International Down and Feather League〉も立ち会います。私たちの目標は、ダウンの追跡可能性管理システムを計測し、動物保護を検証することです。この2つは本質的に関わり合い、製品素材の申し立てを保証するために同等に重要です。

 

この試みに着手した瞬間から、サプライチェーンにおける健全な動物福祉慣行を理解し、認証するためには独立第三者機関のサポートが必要であることを知っていました。このため、私たちは〈Archive Advisor〉の追跡可能性専門家と手を組みました。

この3か月間で監査人たちは現場で延べ7日間にわたり、中国のダウン繊維工場、アメリカのダウン処理施設、さまざまな国際ダウン加工施設、食肉処理場と(卵が生産される)親農場を含む農場と孵化場など12の施設を査定し、監査人は2012年8月付でのパタゴニアのダウン水準とEUおよび個々の国の動物保護法に従い、動物保護の実践を評価します。サプライチェーンの追跡可能性の健全さを測定するため、私たちの専門家は優秀な追跡可能性の証拠であるペーパートレイル(文書証跡)、ラベル付け、ダウンの分離、そして管理システムを確認します。それから書類のレビュー、観察、従業員との面接などの立証済みのサプライチェーン監査方法を通して、そのシステムの健全さを検証します。

パタゴニアは各国で実施される査定の全課程における査定概要、追跡システムのギャップの分析、よりよい慣行、動物保護と全体的な追跡可能性管理システムの最終スコアを含む報告書を受け取ります。また全施設の訪問を関連付けたレポート、および追跡可能性管理システムと動物保護/ライブ・プラッキング/強制飼育を数字で評価した最終スコアも受け取ります。

私たちの知るかぎり、一連の保管を保証するためにここまで努力する会社は他にはないでしょう。

 

2011

私たちは自分たちの目で事実を確かめるため、社会/環境責任ディレクターと素材開発ディレクターと戦略環境素材開発担当がハンガリーを訪問しました。一団はダウンのサプライヤーの代表とともに、2月と8月の2度、ハンガリーを訪れました。彼らは親農場(卵を育てている)から飼育農場、食肉処理場からダウンの処理施設まで、ホワイトおよびグレー・グースダウンのサプライチェーンすべてを訪問しました。

 

私たちのサプライヤーは透明性を持って対応してくれましたが、私たちが学んだことは受け入れがたいものでした。〈Four Paws〉は正しかったのです。私たちは食用だけでなく、フォアグラ用に飼育されたガチョウの副産物であるダウンも知らずに使っていたのです。私たちが訪れたサプライチェーンでは、生きた鳥の羽を手摘みしている形跡は見られませんでした。そして訪れた食肉処理場では、生きた鳥から羽が摘まれることがないよう、彼ら自身が鳥を購入契約しているガチョウ農場を監査しています。これは、それらの農場を随時監査することによって強化しています。

既存する一連の保管書類は、ハンガリーの食品産業法のおかげで農場レベルから食肉処理場までの高い追跡可能性を提供します。しかし食肉処理場からダウンの処理施設までのそれは強固とは言えません。パタゴニアは生きた鳥から羽を摘むことが確実に行われないようにするため、書類の関連性とパタゴニアのダウンの分別/ラベル付けを、繊維工場を含むサプライチェーンの全段階において向上させる取り組みをはじめました。

パタゴニアはまた、ガチョウのライブ・プラッキングと強制飼育を違法とする場所でダウンのサプライチェーンを探しはじめました。新しいダウン素材調達先の可能性を調査するため、パタゴニアの素材チームはポーランドを訪れ、そのうち1社(生産量には限界がある)からのダウンを幅広い製品に使用することを承認しました。

 

2010

12月、パタゴニアはライブ・プラッキングによるダウンを使っていると、ドイツの動物福祉団体〈Four Paws〉から糾弾されました。私たちはこれを論破しましたが、この論争の過程で私たちは〈Four Paws〉の調査からパタゴニアが使用しているハンガリー産のグレー・グースはフォアグラ用に頻繁に強制飼育されていることを知りました。強制飼育はヨーロッパの多くの国々で禁止されていますが、フランスとハンガリーでは禁止されていません。

 

2009

ライブ・プラッキングでガチョウが苦痛を味わう事実を認識し、私たちはパタゴニア製品用に発送されるバージン・ダウンのすべてが食肉用のガチョウから採取したものであること、さらに生きたガチョウから摘まれた素材が含まれないようにすることを要求しました。フォアグラ用に強制飼育されたガチョウからはオイリーな2級の質のダウンしか取れず、パタゴニアにはそれを提供していないということを聞かされ、強制飼育の問題の懸念は低いと判断しました。

 

2007

パタゴニアが使う素材の環境査定プログラムを実施した際、私たちはダウンを検証しました。世界中で(ガチョウに限らず)家禽産業において、食肉用に育てられる鳥のケージング、くちばしの削除、強制飼育などを含む非人道的な扱い、および環境面では大気と水の汚染などが報告されています。私たちはサプライヤーに多くの質問をし、彼らは詳細に返答してくれました。しかし彼らの返答を確認しようと、パタゴニアの戦略的環境素材開発担当がハンガリーのガチョウ農場を訪問しました。彼はガチョウの飼育環境、農場が使う化学薬品、食肉用のガチョウの処理方法などについて質問しました。ダウンのサプライヤーは強制飼育したガチョウからのダウンはパタゴニアに提供していないことを保証しましたが、それは後に真実ではないことが判明しました。私たちはダウンの一部は食肉用に処理されたガチョウから、また一部は換羽期に生きたものから採取されていることを知りました。農業専門の教授に相談したところ、換羽期に生きた鳥から羽を取るのは苦痛ではないとのことでした。この情報をもとに、フットプリント・クロニクルのウェブサイトでパタゴニアのダウン・セーターの影響についての説明を試みました。

 

2002

この情報をもとに、フットプリント・クロニクルのウェブサイトでパタゴニアのダウン・セーターの影響についての説明を試みました。

 

 
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