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photo: Adam Colton
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パタゴニアを微速度ビデオで撮影する

By アダム・コルトン   |   2011/08/29 2011年8月29日

パタゴニアの微速度撮影ビデオ。Video: Adam Colton

風が前景にある樹木をなびかせるビデオの微妙な動きをご覧いただけるでしょうか。その周囲を取り巻く環境というより大きな視野で、この景色を想像してみてください。

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編集者記:『ロング・トレックス・オン・スケート・デックス』シリーズのスケーターの一人で、微速度撮影のファンでもあるアダム・コルトンが、最近のパタゴニアへの旅行で、今日皆さんにお見せするこの微速度のビデオを撮影しました。パタゴニアは社名の由来であるこの土地からの画像をたくさん発表しますが、スケートボーダーの視野によるそれは稀です。微速度撮影にご興味のある方はローデッド・ボードのウェブサイトにあるアダムのハウツーページ(英語)もご覧ください。

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パタゴニアは手つかずの巨大な野生の土地だ。運転しているときは車を揺らし、夜はテントを横転させるほどの風に吹きさらされたフィールドから成る。僕は毎夜キャンプして、人間本来の姿である動物のような匂いをさせながら、数枚の写真と微速度撮影ビデオを手に帰ってきた。楽しんでほしい。しかしどんな画像も、自分の目で見た美しさには到底かないっこない。だから僕たちはこの魔法のような場所を旅し、探検する。これらの画像が大勢の人たちのそこへ行こうという気を触発してくれるとうれしい。

photo: Adam Colton
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ストコウスキーと僕は厄介な刺のあるブッシュを漕いで、トーレス・デル・パイネを見渡す湖のほとりにキャンプを設営した。僕が目を覚ましたとき、テントの外で目にしたのがこの風景。山はこれまでに見たなかで最も濃厚な光に照らされていた。雲は燃える山から煙が立っているかのように降りていた。荒れくる風が僕のカメラを揺さぶったが、満足のいく微速度ビデオが撮れた。

photo: Adam Colton
photo: Adam Colton

一本立ちの木には何か特別の美しさがある。強風に晒された木はその生命をはげしく揺さぶられながら生きている。この写真のライティングは理想的ではない。日が高過ぎるんだ。でもここにじっと留まっている時間はなかった。f1.2で撮影。木の小さな光のスポットにカメラの焦点を合わせた。僕たちが昼寝をした草のなびくメドウを見下ろすこの木に目がいくようにと構図をとった。

photo: Adam Colton
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トーレス・デル・パイネを照らす壮大な朝焼けに目覚めたとき、遠くに野生の馬を見つけた。写真のなかで僕のカメラの方をじっと見ているこの群れのリーダーは、とてもためらってはいたものの、30分ほどしてからやっと僕が写真を撮れる距離にまで近づいてきた。僕も少し緊張していた。その前日に野生馬の群れと遭遇したストコウスキーと僕は、そのリーダーから威嚇されたからだ。

photo: Adam Colton
photo: Adam Colton

僕はこれまで日没男だった。寒い早朝に起なければならない朝焼けよりも簡単だからだ。でもパタゴニアでは朝焼けを撮影するため、何度も喜んで目覚めた。フィッツ・ロイの朝焼けはまるで天の恵みだ。普段は厚い雲と嵐に覆われて悪天候で知られるフィッツ・ロイでこの光景を見ることができたのは、とても幸運だった。朝日はとてもゆっくりとフィッツ・ロイに昇っていく。まずは山頂を照らし、ゆっくりと下降して輝く美の中に、この山を映し出した。この先に撮影すべき微速度ビデオと写真はもっとたくさんある。探検をつづけて、写真についてもっと学びたいと思う。普段は見過ごしてしまう景色のちょっとした詳細に気づくことができるから。繰り広げられる魔法を求めていこう。

アダム・コルトン

photo: Adam Colton
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