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アルパインクライミング・アンバサダー、横山勝丘によるパタゴニアの最新シェル・レビュー

 /  2011年9月1日 読み終えるまで7分  /  デザイン, クライミング
アルパインクライミング・アンバサダー、横山勝丘によるパタゴニアの最新シェル・レビュー

パタゴニア直営店およびオンラインショップは秋冬シーズンを迎えました。今シーズン、市場最高の機能性と品質を備えたシェルの製造を目指し、パタゴニアはアルパインクライミング用シェルとスキー/スノーボード用シェルを再考、再デザイン、再構築しています。シェル製品のデザインとテストにはクライマーであるデザイナーたちとともに、パタゴニアのアンバサダーであるアスリートたちが助力を注ぎました。最新シェルのコレクションはパタゴニアのウェブサイトをご覧ください。

アルパインクライミング・アンバサダー、横山勝丘によるパタゴニアの最新シェル・レビュー

日本のアンバサダーたちもそれぞれのフィールドで試作品を着用し、そのフィードバックをアメリカ本社に届けています。今回、私たちは「ジャンボ」のニックネームでおなじみ、アルパインクライミング・アンバサダーの横山勝丘に製品レビューを投稿してもらえないかと依頼しました。すると、返ってきたのは、「写真も無いし、気の利いた文章が書けるのか…」といつにもなく弱気な返事。というのもジャンボ氏、7月末から1か月ほど富士山頂に篭っているとのこと。毎日登ったり、走ったり、バイクを漕いだりしていると、頭が文章を書くモードにならないらしいのです。仕方ありません。フィールドにいてこそパタゴニアのアンバサダー。デスクワークをお願いするのはなかなかむずかしいこと。というわけで、今日は彼が以前送ってくれたレビューをそのまま、皆様にご紹介しましょう。

 

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アルパインクライミング・アンバサダー、横山勝丘によるパタゴニアの最新シェル・レビュー

ナイフブレード・プルオーバー
とにかくこのジャケットは、アルパインクライミングに最適なジャケット(裏を返せば、アルパインクライミングに特化しているともいえる。歩き主体の場合、どうしてもウェアの着脱は多くなるので)。いちばんの好みは、プルオーバーであること。チャックがハーネスに干渉しないし、保温性を保ち、軽量化にも役立っている。アルパインクライミングではハーネスを装着していることがほとんどだし、アウターの着脱が比較的少ない。そんなとき、プルオーバーであることのメリットは大きい。個人的にはソフトシェルの方がハードシェルよりも好きである。理由は、とにかく動きやすいこと。普段着のような着心地。アックスを握って腕を振り上げる動作の際に、ウェアがずり上がらない構造になっている。お腹の部分の膨らみもない(作りの悪いメーカーだと、ただ着ているだけでお腹ポッコリになってしまう)。フードはヘルメットの上から被るには十分の大きさ(その分見た目はあまり良くないが)。これといって弱点の見つからないアイテムだと思う。強いて挙げれば、コードロックをリリースする際、完全にリリースするのにちょっと手間がかかる(とくにフード部分はつばを抑えなければできない)が、まあそれほど気になる点でもない。

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アルパインクライミング・アンバサダー、横山勝丘によるパタゴニアの最新シェル・レビュー

ノースウォール・パンツ
温かい。温かすぎる?厳冬期の稜線歩きや厳しい条件でのアルパインクライミングに最適でしょう。2,000メートル級の山では暑すぎると思う。このパンツと薄手のタイツ一枚で、国内の山ならどこでも十分じゃないかな。このパンツのドロップシートは、ウ○コが非常に楽。ハーネスをしていないときはもちろんのこと、ハーネスをしたままでも十分おこなえる。過去、レインボージッパーや股裂きなどを試してきたが、個人的には今回のがいちばん好き(個人的にはベルクロの股裂きを作ってほしいけどね)。使い方のコツは、ハーネスを履いているときは、サイドのボタンをつねに開放しておくこと。あと個人的な意見として、裾の内側のループの存在は大事。ここにコードを取り付けてブーツの下を通せば、簡易スパッツになる。アイスや壁を登るときにはそれで十分だろう。

上記2製品とも、ひんぱんな着脱には向いていない作りになっている。でも僕にしてみれば、ひんぱんな着脱は面倒臭くてしたくないし、ハーネスを履いている場面では非常に煩わしい。また、動きやすさを考えると、あまりたくさんのウェアを着るのは好きではない。そう考えると、動きやすさと保温性を両立したこれらのアイテムはとても使える。完全にアルパインクライミング(それも、厳しいコンディション下での)に特化している。僕は売る側の人間でないので偉そうなことはいえないが、こんなウェアがどれだけ売れるのか、謎である。「厳冬期の」、「シビアなアルパインクライミングで」と謳っていけば買う人はいるとは思うけど。ノースフェイスのアイシクルジャケットのように、他の用途(チャリダー御用達らしい)もあるのかもしれない。でも、僕なら厳冬期の穂高パチンコからアラスカ、ヒマラヤ、どこでもこれを着ていくと思う(ナイフブレードなら標高の低いアイスや壁でも)。

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横山勝丘は2010年5月、カナダ最高峰のマウント・ローガン南東壁を初登。その功績が称えられ、第5回ピオレドール・アジア賞、さらに2011年ピオレドール賞を受賞しました。そのときのようすも合わせてお読みください。

パタゴニア・アンバサダー横山 勝丘、マウント・ローガン南東壁を初登

2011年度ピオレドール賞:横山勝丘をはじめとするパタゴニア・アンバサダーがゴールデン・アイスアックスを受賞

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