『パタゴニア・シン・レプレサス(ダムのないパタゴニア)環境ドキュメンタリー写真家、ブリジット・ビソーによる新ビデオ
チリ領パタゴニアの心臓部に建設が提案されている5基のダムについてのニュースは、1,920キロにわたる送電線の環境への影響に対する報告とチリの最高裁判所の判決を待ついま、なりを潜めています。そんな状況のなかひとつ注目すべき点は、サンチアゴ・タイムス紙が数日前に報道した次の内容です。「アルゼンチンの企画大臣は送電線がアルゼンチン領を通過することに対して、受け入れの姿勢を示している」 これはチリの国内外にいるダム反対者の私たちにとってはまたひとつの敗北です。
それでも認可プロセスが進行するいまも、ダムに反対する人びとは豊富な風力や太陽光、地熱などの環境への影響のより少ない再生可能な資源を活用することによって、チリのエネルギー需要を満たし、パスクワ川とバケル川が永久に自由に流れることが可能であることを訴えつづけています。
環境ドキュメンタリー写真家のブリジット・ビソーはこのビデオを制作し、パタゴニアのビデオギャラリーのために提供してくれました。この画像は昨年iLCP(自然保護写真家の国際リーグ)のPatagonia RAVE(Rapid Assessment Visual Expedition(早急な査定のための視覚的遠征))プロジェクトでパタゴニアを訪れたときに収めたものです。この静止画像はダムがもたらす驚異についての認識を高めるため、3月に開催された移動展示会にて初公表されました。〈1%フォー・ザ・プラネット〉のメンバーでもあるブリジットは、写真家としての才能を生かして、地球上で自然資源が枯渇する様子に焦点を当てつづけています。
チリのピニェラ大統領はまだこのプロジェクトを中止することができます。チリ大使館に手紙を書いて、パタゴニアの野生の川をダムで堰き止めることに反対を表明しましょう。