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修理に戻ろう

修理に戻ろう

By アニー・レオナード   |   2012/05/07 2012年5月7日

数年前、徒歩通勤で使おうと思い、安い携帯ラジオを$4.99で買いました。そのあとすぐにイヤホンの装着部品が壊れてしまいましたが、引き出しにしまってある壊れたほかの電気部品を使って直せばいいやと思いました。でも不運なことに、イヤホンを含むラジオ全体はネジやスナップ留めで繋がっているのではなく、一体になっていたため、どこかが壊れてしまえば修理は不可能でした。5ドル以下の製品だからたいていの人は新品に買い替える方が簡単だと思うことをRadio Shackは知っていたのです。

私はラジオをはじめ、修理不可能な製品をすべて「ゴミ箱行きデザイン」と呼んでいます。デザイナーが計画的旧式化と呼ぶそれは、地球、地域社会そして健康を害する「取り-作り-捨てる」システムの中核を成すものです。

デザイナーや製造業者を含めた私たち皆が3つのR、つまりリデュース(削減)、リユース(再利用)、リサイクル(再生)のことはよく知っていますが、4つ目のR、リペア(修理)のことは軽視しています。リサイクルの前にはリペアがあるのです。

昔は修理することはこれほど忘れられてはいませんでした。修理することは普通でした。おばあさんやお母さんにでも聞いてみてください。子供のころ何かが壊れたらどうしていたかを。かつてアメリカには12万もの靴の修理店がありました。今日その数はわずか7,000です。電化製品と電子機器の修理店の数も、最近の景気後退によりわずかな回復は見られたものの、長期的な減少傾向にあります。

「履き古したものを修理屋にもっていかずに捨てる」という比較的最近の傾向は、私たちにより多くのものを消費させ、物を捨てさせ、買い替えをさせる戦略の一部です。小売りアナリストのビクター・リーボゥは第二次世界大戦後の消費社会が加速しはじめた1955年に次のように書いています。「私たちの極めて生産的な経済は、私たちが消費する生活様式を採用することに依存している。どんどんと物が早く消費され、燃やされ、取り替えられ、捨てられることを必要としているのだ」 高品質で長持ちする製品購入のためのバイブルともいえる「Consumer Reports」誌ですら、壊れたラップトップが4年以上前に購入したものであれば、修理を試みるよりも取り替えることをすすめています。

パタゴニアはありがたいことに、所有しているジャケットが完全に使えなくなるまで修理をしてくれます。そのことは会社としては際立っています。けれどもパタゴニア1社だけではやっていけません。他の会社も修理の可能性とカスタマーサービスをそれぞれの製品やそのデザインに取り込んで行く必要があります。そして私たち消費者もその一助を担わなければなりません。

リプレイス(買い替え)をリペア(修理)と取り替えるときです。物を修理することはお金の節約と、そして何百万ものよい職を提供します。そして最も素晴らしいことは、修理は「取り-作り-捨てる」システムを戦略的に阻止するということです。だから捨てるのではなく、修理しようではありませんか。いちばん大事な最初のステップは、修理すると決めることです。

リペアがリプレイスにどうすり替えられてしまったかについての詳細は、Giles Slade著『Made to Break』とVance Packard著の定番書『The Waste Makers』(邦題:「浪費をつくり出す人々」ダイヤモンド社)をお勧めします。

アニー・レオナードはほぼ20年にわたり、環境安全と正義についての問題を調査し、そして解決のための組織作りをしてきました。彼女の処女作『The Story of Stuff』は2010年にFree Pressにより出版されました。

コモンスレッズ・イニシアティブ」はより持続可能なウェアを作り、買い、使うためのパタゴニアとお客様が共同で行う取り組みであり、パタゴニア製品をゴミ埋め立て地で終わらせないことをその究極の目標としています。コモンスレッズ・イニシアティブに参加し、言葉を広めてください。

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