パタゴニアについて
1968年、パタゴニアの創業者イヴォン・シュイナードと3人の仲間は、おんぼろのフォード・エコノラインにスキー、サーフィン、クライミング用のギアを満載し、ロサンゼルスからはるか遠くのパタゴニアの、細い未舗装の道の終了点を目指して南へと向かいました。そこからベースキャンプまでの残りの道を歩き、悪天候を1か月しのいだあと、フィッツロイに新ルートを開拓しました。この旅を映画にした『Mountain of Storms』はカルト的な映画となりました。
旅が終わり、イヴォンは小さな油田の街、カリフォルニア州ベンチュラにある古いブリキ小屋に設けたクライミングショップに戻りました。彼は名高いサーフスポットであるリンコンの近くにあるこの場所で、世界最高とされていたカラビナ、ピトンやその他のクライミング用のハードウェアを手作りしていました。パタゴニアはいまもここにあります。昔ブリキ小屋があった場所を囲む街の一角のほとんどを、パタゴニアのデザイン・スタジオ、アート部門、オフィス、カフェテリアと託児所が占めています。副業としてはじめたアパレル事業は、いまやアルピニズム、スキー、スノーボード、サーフィン、フライフィッシングのためのテクニカルウェアとトラベルギアの世界的なサプライヤーに成長しました。
イヴォンはこの会社を「風と岩とその場所の荒ぶれる強靭さ」にちなんでパタゴニアと名付けました。
パタゴニアのウェアの多くが普段の着用に適していますが、製造するすべての製品を刺激し、特徴づけているのは、私たちが愛し、祝うスポーツです。これらはすべてモーターエンジンを使用しない静かなスポーツであり、その報酬は苦労の結果手にいれることのできる優雅さや、私たちと自然のあいだにある想像上の壁を壊して自然と繋がる瞬間という形でやってきます。
パタゴニアのデザインのアプローチはシンプルさと機能性へのこだわりを物語っています。私たちが作るすべてのものは最高の種類のものであるべきで、それに到達しないものは振り出しに戻ります。また私たちが作るすべてのものには徹底した製品保証が付いています。パタゴニアはそれを守るためには労力を惜しみません。
パタゴニアはいまも試験的な会社です。私たちの企業文化は(自然世界とその知恵に対して)深く保守的であると同時に、過激でもあります。いまから100年後、人生がより人道的で自然世界がふたたび繁栄できるように、パタゴニアはすべてのビジネスの方法に変革をもたらすために働きながらも、ビジネスとしても成功しなければならないのです。
映画『Mountain of Storms』からの映像は:
patagonia.com/mountainofstorms
パタゴニアの環境への取り組みについての詳細は:
patagonia.com/japan/enviro