愛について
私たちが急進的環境保護運動家というレッテルを貼られるずっと前、環境保護主義者とか、環境保護活動家とか、自然保護論者などという呼び名よりも以前は、地球へ情熱を抱く人たちは通常は自然愛好家と呼ばれていました。この名前をふたたび受け入れるのに良い日が今日の他にあるでしょうか。 コモンスレッズのコミュニティに共通していえることは、ハイキング、スキー、クライミング、サーフィン、フィッシング、そして私たちを美しいけれども壊れやすい惑星と遭遇させるその他のアウトドアスポーツに献身していることでしょう。
けれどもビートルズには失礼ながら、「愛こそはすべて」ではありません。エドワード・アビーが活動家に与えた有名なアドバイスに戻ると、「土地を愛するだけでは十分ではなく、そのために戦うことの方がより重要」なのです。
アメリカの公有地とその他の野生の場所への長期の戦いは、野生の場所を大切にし、将来の世代のために保護したいと考える何百万人もの人びとと、未来の世代のことなどどうでも良くオイル、ガス、石炭、ウラン、森林、その他の資源を求めてそれを搾取する企業と政治勢力のあいだで繰り広げられています。
ほとんどの場合、コモンズ——つまり私たち全員が所有する場所——への不法侵入者は、抽出する富に対する使用料もろくに支払っていません。彼らが掘削、採掘、皆伐したくない土地などほとんど皆無なのです。彼らは山頂を削り取り、手つかずの湖と川に採鉱廃棄物を垂れ流し、グランド・キャニオンのリムの近くにウランの採掘権を申請しています。
近年では、その反対側に立つ私たちは守勢を取っています。ニューヨーク・タイムス紙のティム・イーガンは最近のコラムにこう書いています:
「この国の公有地のコントロールを大声で要求する牧場主や石油試掘者、そして伐採者と右翼の郡委員が存在するなか、それらを圧倒的に使用する人たちは、週末に自転車に乗り、スキーをし、山に登り、狩りや釣りをし、バードウォッチングに出かけ、カメラをもって日没を待つ、自然欠如病の解毒剤を求める都会人だ。
だがこの声なき大衆は軽視されている。オバマ大統領はジョージ・W・ブッシュ大統領の荒廃した道をたどり、オイルとガス採掘会社のために全市民が所有する巨大な土地区画を工業化させることを簡単にした。過去4年間で、新たに6百万エーカーの土地が採掘者にリースされ、現在合計でリースされた土地は4千4百万エーカーにものぼる」
イーガンと私はオバマ大統領がアウトドア用品販売店であるREIのCEOのサリー・ジュールを内務長官に任命したことに期待を抱いています。イーガンが書いたように、ジュールは「この巨大な組織において、内務省が管理する5億エーカーの公有地を利用するほとんどの人びとと同じ情熱を実際に分かち合う数少ないディレクターのひとり」だからです。
けれども市民が変化を要求し、これらの愛すべき土地を保護することを後押ししないかぎり、新しい内務長官が変化をもたらすことはできません。学術調査では、環境抗議が増加すると、より多くの環境法と規則が通過することを示しています。
だから、私たちの惑星を、野生の土地を、分かち合う公有地を、愛そうではありませんか。そしてその愛を行動で示しましょう。山に登り、ハイキングし、釣りやサーフィンを楽しみましょう。そして家に帰ったら、私たちが愛する場所のために執筆し、投票し、抗議しましょう。
チェ・ゲバラはこう言いました。「バカらしいと思うかもしれないが、真の革命家は偉大なる愛によって導かれる。我々は人類へのこの愛が実際の行いに、そしてお手本となる行動に、原動力となるように日々精進しなければならない」と。この季節、そしてもちろんすべての季節に、私たちのこの惑星に対する愛を行動で示しましょう。