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カリフォルニア州ベンチュラのトゥルーパート・マニファクチャリング社の社長シェーン・プルコップが、パタゴニアのソーシャル/エンバイロメンタル・レスポンシビリティのチームにパタゴニアのために製造しているリバー・クランポンを見せる。Photo: Jim Little
カリフォルニア州ベンチュラのトゥルーパート・マニファクチャリング社の社長シェーン・プルコップが、パタゴニアのソーシャル/エンバイロメンタル・レスポンシビリティのチームにパタゴニアのために製造しているリバー・クランポンを見せる。Photo: Jim Little

責任あるサプライチェーンを目指して:パタゴニアの工場監視の取り組み

By パタゴニア    |   2013/05/20 2013年5月20日
カリフォルニア州ベンチュラのトゥルーパート・マニファクチャリング社の社長シェーン・プルコップが、パタゴニアのソーシャル/エンバイロメンタル・レスポンシビリティのチームにパタゴニアのために製造しているリバー・クランポンを見せる。Photo: Jim Little
カリフォルニア州ベンチュラのトゥルーパート・マニファクチャリング社の社長シェーン・プルコップが、パタゴニアのソーシャル/エンバイロメンタル・レスポンシビリティのチームにパタゴニアのために製造しているリバー・クランポンを見せる。Photo: Jim Little

バングラデッシュで起きた最近の悲劇的な出来事にパタゴニアの全社員がショックを受けています。犠牲者の皆さんとご家族に心よりお悔やみを申し上げます。私たちはニュースと、これに対応する世界中の政府の行動、そして現場で働く慈善団体の勇敢な努力を追っています。私たちの利害関係者は尋ねるかもしれません。このような悲劇を防ぐべくサプライチェーンを監視し、そしてパートナーである工場を援助するために、パタゴニアはどのような行動を取っているのかと。

20年前、パタゴニアはサプライチェーンにおける社会的/環境的責任の問題について真剣に検証しはじめました。より深く知れば知るほど、心配になったのです。そこで1990年代半ば、パタゴニアは公正労働協会(FLA)の設立を手助けしました。これは複数の利害関係者によるイニシアチブで、その唯一の目標は世界中の工場で公平、安全、そして健全な労働条件を促進することです。FLAは2000年初期からパタゴニアの工場を、また2008年からは弊社のコーポレット・ソーシャル・リスポンシビリティ(CSR)プログラムを監査しています。献身的なブランドによる定期的なサプライヤーの監査とトレーニングや教育は、児童労働とある種の強制労働を駆逐し、健康と安全面における細かな改善に貢献してきました。

CSR報告を含んだ責任あるブランドのCSRの試みすべてを、過去10年間に採用した工場があることもお伝えせねばなりません。不幸なことに、こういった立派な工場は稀です。パタゴニアはこのような工場をつねに探していますが、見つけた際には最初の発注前に、パタゴニアの厳しいスクリーニング工程を適用します。これらの工場の多くの概略は、パタゴニアのフットプリント・クロニクルでご覧いただけます。

私たちはサプライチェーンにおける根強い人権および環境問題について、監査だけでは解決できないことも知っています。パタゴニアは過去3年間、監視プログラムに根本的原因の分析、よりひんぱんなサプライヤーの訓練、責任ある購買慣行、複数ブランドとNGOとの協力の強化などを含むいくつかの新しいステップを設けました。2011年時点、パタゴニアは原材料サプライヤーの上位40社を社会的責任分野において査定しています。2013年には、人権が日々確実に尊重されるようにするため、人事分野に深く突っ込んだFLAの査定ツールの新バージョンを導入します。また過去数年間にわたり、アジアの現場で深い経験をもつマネージャーをはじめとしてCSRチームに7つの新しい職を設けました。FLAの認定を維持するためにパタゴニアはすべての問題を追跡し、次回の監査でまた同じ問題が生じないようにそれらを持続可能な方法で修正する義務があります。たくさんの余分な仕事ですが、労働者を保護するための努力は一分たりとも惜しくはありません。これには韓国を拠点とし、長期的に高い評価を得ているパタゴニアのサプライヤーであり、優れた能力と洗練した積極的なCSRスタッフを誇るヤングワン社が所有/操業する、バングラデッシュのチッタゴンにある工場の労働者も含まれます。

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フットプリント・クロニクルは世界中にあるパタゴニアのサプライヤーを示すインタラクティブな地図を掲示しています。Source: Patagonia.com

2010年パタゴニアはブランド、NGO、アパレル産業団体、大学、政府関係者からなる〈サスティナブル・アパレル・コーリション(SAC)〉の組織化を支援しました。その目的は社会的/環境的責任を意識しながらブランドとサプライヤーが製品をデザイン、開発、製造、そして回収する際の手助けとなる重要なパフォーマンス指標を開発することでした。昨年ローンチしたこのツールの最初のバージョンはヒッグ・インデックス1.0として知られ、SACのウェブサイトでご覧いただけます。ヒッグ1.0には会社が素材や工程、そして加工方法のなかから賢く、環境に焦点を合わせた選択ができるよう、製品、ブランド、サプライヤー用モジュールが含まれています。ヒッグ・インデックスの社会/労働モジュールは、労働者の保護に重点を置き、年内にローンチする予定です。究極の目標は、これを対消費者にすることです。つまりカスタマーがスマートフォンで商品タグのバーコードを読み、食品の栄養価の表示と同じように製品の社会的/環境的価値を学んでいただけるようにすることです。

この惑星で製造されるアパレルや靴の3分の1以上を製造しているのはSACの会員のため、ヒッグ・インデックスは真に工業的規模で肯定的なインパクトを与えることとなり、その結果、工場労働者の生活を大幅に改善することが可能です。

トゥルーパート・マニュファクチャリング社で監査を実行中のパタゴニアのソーシャル/エンバイロメンタル・レスポンシビリティー・チーム。詳細はフットプリント・クロニクルをご覧ください。Photo: Jim Little

トゥルーパート・マニュファクチャリング社で監査を実行中のパタゴニアのソーシャル/エンバイロメンタル・レスポンシビリティー・チーム。詳細はフットプリント・クロニクルをご覧ください。Photo: Jim Little

パタゴニアもあらゆるビジネスが直面するのと同じ苦難に取り組んでいます。しかし私たちはパタゴニアの製品を製造する工場の状態を監視し、改善するための現存する最高のツールと資源、そしてサービスのすべてを確実に利用するために、こつこつと働いています。パタゴニアの社員全員が製造工程すべてにおいて労働者と環境保護のための完全な可視性を達成し、サプライチェーンのモニタリングの質や規模をつねに向上させ、そして前進させる必要があると切に感じています。これはアパレル会社としての責任というだけではなく、道徳的な義務でもあります。これからもフットプリント・クロニクル企業の責任のページにてアップデートをつづけていきますので、ぜひ、ひんぱんにご覧ください。

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