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ドリームトリップ – 波を求めて

ドリームトリップ – 波を求めて

2013/06/03 2013年6月3日

河野 正和 (パタゴニア・サーフィン・アンバサダー)

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コンテストやサーフトリップなどでこれまでに10か国以上の国でサーフィンをしてきたが、そのなかでもインドネシアは大好きなポイントのひとつである。先日もバリに行ってきたが、クラマスやサヌールリーフはレギュラーフッターに、世界的にも有名なウルワツやパダンパダンなどはグーフィーフッターに、さらにクタビーチのようなのんびりとファンウェーブを楽しめるポイントなど、色々なバリエーションの波が楽しめて、自分のレベルにあわせてサーフィンできるポイントがほんの1時間圏内に点在している。またロンボク島やスンバワ島、二アス島など他にも多くのアウターアイランドでもサーフィンができ、1年中暖かく、いや熱いくらいの、まさにサーフィン天国なのである。

そんなインドネシアへのサーフトリップの中でも、また行きたいと思うほど最高で究極のトリップがある。それはスマトラ島の西側に浮かぶメンタワイ諸島へのボードトリップだ。メンタワイには過去4回ほど訪れたことがあるが、日本からトランジットを経てまずは港のあるパダンに入り、そこからボートにひと晩揺られ、翌朝目を覚ましてデッキにでてみるとマシーンウェーブが迎えてくれるのだ。メンタワイ諸島は小さな島々が南北に連なってできていて、その島々のまわりでパーフェクトな波がブレイクし、リッパブルな波からチュービーな波までボートに乗って波を追いかける。まさにサーファーにとってのドリームランド。

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お気に入りポイントをいくつか挙げると、まずHT。サーフビデオなどでもよく取り上げられている、メンタワイのレギュラーフッターの象徴的なポイントだ。メンタワイ諸島のちょうど真ん中くらいにあり、沖合からのウネリが回りこむように入って、シャローなリーフにヒットしロングバレルを形成する。ここでは3〜4フィートのテイクオフからボトムターン、そのままグリーンルームの奥へ吸い込まれて波のパワーと一体感を感じながら、リップのフレームの先に見えるボートを横目にチューブの中をフルスピードで走りぬけ、スピッツとともに出てくる。ここでは最高の瞬間を何本も味わった。

それからマカロニと呼ばれるレフトのポイント。ここはHTより4~5時間ほど南下した小さな湾の入り口にあり、パーフェクトなリーフで来る波がすべて同じ形でブレイクする。まさにスーパーウェーブだ。自分にはバックハンドになってしまうが、テイクオフからのグラブレールにてプールインして、そして今度は3回、4回、5回……と数えながらリッピングを思いっきりできるほどのマシーンウェーブの大好きなポイント。

まだ他にも色んなバリエーションの波がいたる所に点在していて、そんなメンタワイ諸島をボートで、サーフィンのことだけを考えながら仲間と波を求めてクルーズする。サーファーであるかぎり、いくつになっても波を求めてこんなドリームトリップに行きたい。

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河野 正和
サーフィンの歴史のある千葉県太東に生まれ育ち、物心ついたころから海と親しみ、12歳で本格的にサーフィンをはじめる。その後17歳でプロデビューしてからJPSAグランドチャンピオンに3度輝く。2009年にJPSAツアーを引退した後はサーフボードのテストやプロモーション、またこれまでの経験を生かしてサーフィンや海の楽しさ素晴らしさ伝えながら、世界各国の良い波を求めサーフトリップに出かけている。

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