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パタゴニアのベンチュラ本社の正面入り口。この通路は駐車場からの雨水をろ過するために新しく作られたバイオスウェールの上に敷かれている。Photo: Jeff Johnson
パタゴニアのベンチュラ本社の正面入り口。この通路は駐車場からの雨水をろ過するために新しく作られたバイオスウェールの上に敷かれている。Photo: Jeff Johnson

私たちの水を泳げる状態に保つ:パタゴニア本社のバイオスウェール(浸透池)・プロジェクトと「スイマブル・カリフォルニア・デー」

By パタゴニア    |   2013/11/18 2013年11月18日
パタゴニアのベンチュラ本社の正面入り口。この通路は駐車場からの雨水をろ過するために新しく作られたバイオスウェールの上に敷かれている。Photo: Jeff Johnson
パタゴニアのベンチュラ本社の正面入り口。この通路は駐車場からの雨水をろ過するために新しく作られたバイオスウェールの上に敷かれている。Photo: Jeff Johnson

過去数年間、そして最近も「アワ・コモン・ウォーターズ」のキャンペーンを通じて、パタゴニアは最も困難な水質汚染の問題、つまり雨水の流出に焦点を当ててきました。雨が駐車場や屋根や歩道のような透水性のない表面に降ると、そこにあるゴミ、動物の糞、オイル、ガソリン、洗剤、農薬、残留化学物質、銅や鉛といった重金属が一緒に流れ出します。基本的に表面にあるすべてのものが洗い流されるのです。雨水は通常、排水溝のような低地に流れ込みます。そしてそこからろ過も浄化もされることなく水路や川や沿岸地域、あるいは海に直接流れ出します。

雨水はカリフォルニアの水の最大の汚染源で、毎年、南カリフォルニアのビーチで約100万人を病気にしています。ここベンチュラでは健康衛生上の理由から、降雨後72時間以内の海水浴およびサーフィンは避けるよう忠告されています。海岸に流出する汚染された雨水はカリフォルニア州の4億ドルの、海をベースとする経済を脅かします。〈California Coastkeeper Alliance〉はこれらの深刻な健康および経済への影響について、一般の知識を広めてこの問題に対処するため、パタゴニアのような企業とパートナーシップを組んでいます。

これは私たちの海であり、海岸であり、地元の川です。私たちの水に入るものは私たち全員の問題なのです。

〈California Coastkeeper Alliance〉の後押しのもと、カリフォルニア州議会は7月25日を「スイマブル(泳げる)・カリフォルニア・デー」として正式に記念する決議をしました。「スイマブル・カリフォルニア・デー」はクリーン・ウォーター法令のもともとのゴールのひとつでもある清潔で健全な水の重要性を認識するための日です。

パタゴニアは地元の水をより水泳/サーフィン可能にするために、「スイマブル・カリフォルニア・デー」をベンチュラ本社で行った改善項目を公開することによって祝います。パタゴニアのベンチュラ本社はベンチュラ・リバーから約200メートルに位置し、その水は直接太平洋に流れ出します。私たちはベンチュラ・リバーや近隣の沿岸を清掃/保護すべく、〈Santa Barbara Channelkeeper〉、地元の〈Surfrider〉支部、〈Environmental Defense Center〉、そしてその他多くの地元のパートナーと取り組んできました。パタゴニアの社員は『社員をサーフィンに行かせよう』(パタゴニアの創業者イヴォン・シュイナードの著作)の精神のもと、昼休みやミーティングやプロジェクトの合間をぬって、オフィスから1ブロック先のビーチまでひんぱんに歩いていきます。

波が立っているときに、ビーチでいちばん見たくないのがこの看板。Photo: Abraxas3d

波が立っているときに、ビーチでいちばん見たくないのがこの看板。Photo: Abraxas3d

私たちの最近の試みは、駐車場や屋根から流れ出す汚染された水を削減することでした。数年前、雨水が浸透して土壌に戻るよう駐車場の2か所のアスファルトを透水性のセメントに変えました。これは究極的には最寄りの川や海岸に流れ出します。しかし透水性の舗装は〈Surfrider Foundation〉の「海に配慮した庭」に記されている水源と海を再生させるための3つの原則——節減、透水、保持——のうちの1つに過ぎません。

今年、パタゴニアはよりよい解決策を探るためにみずからに挑戦しました。「海に配慮した庭」プログラムはこの研究に着手した際の最も重要なインスピレーションのひとつでした。〈Surfrider Foundation〉の「海に配慮した庭」の全国コーディネーター、ポール・ハーゾグは「私たちは小川などの自然を模倣したいのです」と言います。「上下にうねる自然のかたちにより、岩やマルチや植物と同じように水の流れが緩やかになり、水は広がって沈みます。微生物や有機物質が豊富な土壌はスポンジのように機能し、汚染物質をろ過し、植物が乾燥期に利用できるように水を吸収します。舗装を細かく分割する透過性舗装にも同様の効果があります。水域全般にわたってこの方法を採用することは、雨水パイプの端にフィルターを挿入するのと比べるとより安価かつ効果的で、雇用を生み出し、人びとが楽しむことのできる緑のスペースを作ることにもなります。」

多くの調査と地元の非営利団体のパートナーや景観設計の専門家と相談したうえで、パタゴニアはバイオスウェールの採用を決めました。バイオスウェールは雨水を流出する低地の水路です。これは砂利の上に土を敷いたもので、植物やマルチと一緒に作用して雨水は土中に浸透し、自然にろ過します。季節はじめの最初の2センチの降雨は「ファースト・フラッシュ」と呼ばれ、乾燥期に駐車場にたまった大量の汚染物質を流します。このフィルター溝は平均的な降雨量のファースト・フラッシュを捕らえてろ過するようにデザインされ、また3つの原則——節減、透水、保持も満たします。

このバイオスウェールはベンチュラ本社の低い位置にあり、ベンチュラ市にとっては、雨水のろ過に最適な場所。Photo: Jeff Johnson
このバイオスウェールはベンチュラ本社の低い位置にあり、ベンチュラ市にとっては、雨水のろ過に最適な場所。Photo: Jeff Johnson
バイオスウェールは雨水を集め、その流出を遅らせて、土壌が汚染物をろ過することを可能にする。このイラストの矢印はバイオスウェールを通る水の流れと吸収の方向を示している。Illustration: Arcadia Studio

バイオスウェールは雨水を集め、その流出を遅らせて、土壌が汚染物をろ過することを可能にする。このイラストの矢印はバイオスウェールを通る水の流れと吸収の方向を示している。Illustration: Arcadia Studio

パタゴニアの新しいバイオスウェールへ流れる雨水が入っていく場所。Photo: Jeff Johnson
パタゴニアの新しいバイオスウェールへ流れる雨水が入っていく場所。Photo: Jeff Johnson
駐車場の縁石の切れ目から雨水がバイオスウェールに流れ込む。岩、マルチ、植物、そして土壌がこのようなバイオスウェールを巨大なスポンジのように機能させ、雨水をろ過する。Photo: Jeff Johnson
駐車場の縁石の切れ目から雨水がバイオスウェールに流れ込む。岩、マルチ、植物、そして土壌がこのようなバイオスウェールを巨大なスポンジのように機能させ、雨水をろ過する。Photo: Jeff Johnson
グレート・パシフィック・アイアン・ワークス店の南側の駐車場にあるバイオスウェール。Photo: Jeff Johnson

グレート・パシフィック・アイアン・ワークス店の南側の駐車場にあるバイオスウェール。Photo: Jeff Johnson

バイオスウェールを作るのに多くのスペースは要らない。マルチを敷き、植物を植えた細長い土壌ですら可能だ。フェンスのうしろ、ブリキ小屋の前にある駐車場は、雨水が浸透して土壌に戻るよう透水性のセメントを採用。Photo: Jeff Johnson
バイオスウェールを作るのに多くのスペースは要らない。マルチを敷き、植物を植えた細長い土壌ですら可能だ。フェンスのうしろ、ブリキ小屋の前にある駐車場は、雨水が浸透して土壌に戻るよう透水性のセメントを採用。Photo: Jeff Johnson

パタゴニアのバイオスウェールの背景にある戦略と、プロジェクトが施行される以前の景観について〈SaveWaterSB〉とサンタバーバラ市が制作したビデオ

私たちは最近このプロジェクトの施行を終えたばかりですが、汚染された雨水の問題への取り組みにより、敷地の景観はよりカラフルに楽しくなりました。パタゴニアのベンチュラ本社はコヨーテ・ブッシュ、コンチャ・カリフォルニア・ライラック、チョーク・ダドレア、カリフォルニア・バックウィート、レッドフラワー・バックウィート、アイルランド・ツボサンゴ、スカーレット・モンキーフラワーなど、さまざまな在来植物でいっぱいです。

パタゴニアの敷地からまだ雨水が流出していることは知っていますが、その影響を削減するための前進をしており、地元の水はより水泳可能になっています。これには勇気づけられます。とくに次の大きなスウェルがやってきたときは…。

(サンフランシスコの)オーシャン・ビーチの近くに住む夫婦のチーム〈3 Fish Studios〉のデザインによる「Keep California Swimmable(カリフォルニアを泳げる状態に保とう)」ポスター。オンラインでのプリントの売り上げは〈California Coastkeeper Alliance〉に寄付される。

私たちの水を泳げる状態に保つ:パタゴニア本社のバイオスウェール(浸透池)・プロジェクトと「スイマブル・カリフォルニア・デー」

泳げる水のために行動を起こそう

学ぶ:パタゴニアの「アワ・コモン・ウォーターズ」キャンペーンのオンライン情報をチェック

ダウンロード:地元の水で水泳、サーフィン、スタンドアップ・パドリング、フィッシング、ダイビング、徒渉しよう。〈Waterkeeper Swim Guide〉のアプリをダウンロード。

#タグ&シェア:カリフォルニア沿岸にお住まいの方は、世界的に有名な海岸線、湾、川で遊ぶ写真を〈California Coastkeeper Alliance〉と共有しましょう。7月末までにFacebookや#SwimmableCAでTwitter、Instagramに掲載してください。CCKAは8月1日にグランプリ賞と、ペットと子供の最優秀賞、そして最多水賞を発表します。

私たちの水を泳げる状態に保つ:パタゴニア本社のバイオスウェール(浸透池)・プロジェクトと「スイマブル・カリフォルニア・デー」

ヒント:カリフォルニア以外にお住まいの川ネズミ、水を愛する方、サーファーの皆さんにもご参加いただけます。〈Waterkeeper Alliance〉は個人の雨水汚染を削減させるために、誰にでもできるシンプルな手順をご紹介しています。

見る:〈Surfrider Foundation〉ベンチュラ支部が制作した、あなたの庭を「海に配慮した庭」に変身させることの利点を示したビデオ(英語)は下記でご覧ください。

Ocean Friendly Garden from Rich Reid on Vimeo.

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