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『The Drift』よりパタゴニア・スノーボード・アンバサダー、玉井太朗へのインタビュー

『The Drift』よりパタゴニア・スノーボード・アンバサダー、玉井太朗へのインタビュー

2014/01/27 2014年1月27日

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編集者記:このインタビューは、The Usualとパタゴニアの共同出版『Drift』に掲載されたもので、オンラインでもお読みいただけます。さらなる情報はthedriftmag.tumblr.comをご覧ください。

神々と山々が成すもの

GENTEMSTICKのデザインについて:
僕のシェイプはたんにサーフボードを真似ているのではなく、さまざまな波に適したサーフボードがあるのと同じように、雪質や地形、そしてライディングスタイルに応じてボードをシェイプしている。デザインはパウダーはもちろん、グルーミングされた人工斜面でも春のコーンスノーでも、あらゆる雪のコンディションで機能を発揮すべきである。オーリーやビッグエアーのランディング、また回転を重視するスケートボード的なものではなく、ライダーと斜面の関係を考え抜いたボードデザインを目指している。

スノーサーフィンについて:
同じ山を見ても、他の人とは違った景色が見えているとしたら? 同じ地形がそれぞれに違って見えたとしたら? とすると、明らかにデザインはそこを滑る人によって違ってくる。僕が大好きだったスキーをやめて、スノーボードに転向した理由は、スノーサーフィンのためのボードで滑った感覚とスキーを履いて山に立ったときのそれとは劇的に違うラインの可能性が見えたからだ。スノーサーフィンにおける究極のゴールは、山とひとつになること。

日本のシンボリズムにおける山の意義:
日本人は古来、水や森や火や山など自然の要素すべてに神々の存在を感じてきた。山はその最たる存在のひとつで、山を登ることは信仰そのものだった。河原の小石ひとつひとつに神を見いだすのが日本人の気質なのである。

福島とそのスキーシーズンへの影響:
自分が生きているあいだに千年に一度の地震と津波を経験するとは思ってもいなかった。震災の日、僕は東北にいて、少しの差で津波から逃れた。立っているのも不可能な揺れを経験し、当たり前だと思っていたこの現代社会の機能が麻痺した余波も経験した。数日後にニセコに戻ると海外からの客のほとんどと、外国人居住者の一部が日本を脱出していた。スキー場と周辺施設はシーズン終わりまでほぼ空っぽだった。当時、ニセコの観光産業は危機状態にあった。しかし過去2シーズン、雪のコンディションは最高で、記録的な降雪のウワサが広まり、ホテルの予約は震災前のレベルまで回復したようだ。

本拠地ニセコについて:
 ニセコの特長は雪の豊富さだ。一夜にして大雪が降るというのではなく、適量の雪が継続して降り、ほとんど毎日スキーヤーとスノーボーダーに最適なコンディションを提供する。
 内陸の山とは対照的に、ニセコは海岸に近く、低い高度が雪の安定性に貢献している。スキー場のベースは海抜200メートルで、海岸まで滑って降りることもできる。
 ここには筋金入りのビッグマウンテン・ライダーも数人いるが、ほとんどのライダーが日本の自然の恵みに感謝しつつ、木々や岩に潜む神々に見守られながら、森にたっぷりと降り積もる雪と裏庭の短く険しい地形を楽しんでいる。

Drift_taro

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2014-2015 New model GENTEM COLLECTION CAMP

日時: 3/1(土)・3/2(日) 両日とも9:30受付スタート~15:00受付終了(試乗無料)
ライダーズセッション: 10:00~11:30 / 13:00~14:30 (90分 1セッション 4000円)
スキー場: 長野県 白馬八方尾根スキー場 
会場: HAPPO BANKS THE SNOW PARK  

パタゴニア・スノーボード・アンバサダーの玉井太朗がデザインするGENTEMSTICKの試乗会が長野県白馬にて開催されます。会場はGENTEMライダーであり、パタゴニア・スノーボード・アンバサダーの丸山隼人によるデザイン/監修のHAPPOBANKS。波のうねりや、巨大なスケートパークのようにも見えるバンク地形で構成され、気持ち良いカーブラインや、ジャンプライン、加速ポイントを無数に発見できます。まさに楽しみ方は発想次第。GENTEMのスノーボードを試乗をしながらHAPPOBANKSで、あらゆる感覚をフル稼働したライディングを自由にお楽しみください。http://gentemstick.com/index.html

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