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リズ・デイリー(1985~2014)

リズ・デイリー(1985~2014)

By ジョシュ・ニールセン、キャロライン・グライク、アレックス・ヨーダー、フォレスト・シアラー(文)、ギャレット・グローブ(写真)   |   2014/10/08 2014年10月8日

ジョシュ・ニールセン、キャロライン・グライク、アレックス・ヨーダー、フォレスト・シアラー(文)、ギャレット・グローブ(写真)

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先週のはじめ、元パタゴニアのスノー・アンバサダーのリズ・デイリーが、アルゼンチンのフィッツロイ山群で起きた雪崩事故で月曜日に遭難死したという悲劇的なニュースを受け取りました。リズの家族とお友達の皆様へ心からお悔やみ申し上げます。

リズは彼女と時間を過ごしたことのある人なら誰にも忘れられない笑顔と笑いで印象を残した、温かく外交的で素晴らしい人でした。パタゴニアではリズはスノー製品チームと密に働き、刺激的なデザインとギアのテスト、そして現在のウィメンズ製品のラインを洗練させるのに一役買ってくれました。真に情熱的で高い技術をもつリズは、スノーボーディングとクライミングの両方に卓越した稀な人材で、世界中で多くの冒険をこなし、パタゴニアはそれをいつも楽しくシェアしていました。

リズは冬はシャモニで過ごし、夏はカスケードでガイドとして働いていました。IFMGAプロ山岳ガイド認定を目指して活動し、最近は〈American Mountain Guide Association〉から、そのゴール達成の援助のための2014年度の奨学金を獲得しました。5月にはエディー・バウアーのプロガイド・プログラムに加わっていました。  

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僕はシャモニで彼女とはじめて滑ったときのことを決して忘れないだろう。それは2012年の温かい春の午後で、僕らはスキー場を悠々と滑っていた。すると彼女は僕を見つめ、ここから登ってスイスにスキーできる楽しいラインがあると言った。「楽しいライン」というのはシャモニでは相対的で、普通の人間なら懐疑心をもつべきだ。さらに問いつめると彼女は「クランポンはもっているわよね?」と聞いた。僕はうなずいた。シャモニではこういうときのためにクランポンは必ず持参する。すると彼女はこう言った。「完璧ね。片方はあなた、もう片方は私が使えるわ」

その瞬間はこの応答にユーモアは感じなかったが、すぐに彼女を好きにならずにはいられなかった。彼女は情熱的で何にでもチャレンジする意欲をもちながら、同時に几帳面かつ計画的だった。僕らは笑いとターン、そしてビールでいっぱいの一日を分かち合った(そしてクランポンをシェアする必要はなかった)。

–ジョシュ・ニールセン、パタゴニア、グローバル・アウトドア・マーケティング部長

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写真: Caroline Gleich

彼女は一瞬にしてつながりを感じられる人でした。彼女の熱意と能力は私のインスピレーションでした。やることすべてに輝きをもたらす人。遭遇するすべての挑戦に創造性と積極的な態度、そして愛をもってのぞんだ人でした。それこそが私たちが引き継いでいくべき彼女の遺産です。

–キャロライン・グライク、パタゴニア・スキーアンバサダー

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リズをよく知っていたとは言えないけれど、2013年2月にブリティッシュ・コロンビアのバックカントリーで、彼女と2人のライダー、そして撮影クルーと5日間一緒に過ごした。その週は豪雪で、ピロウやクリフで一杯のツリーランを多くした。これは僕のお気に入りだけど、リズにとっては新しい挑戦で、旅行の初日、初対面の僕に彼女が最初に言った言葉は「ピロウはいったいどうやって滑るの? かなりクレージーじゃない?」だった。彼女がこの挑戦にひるむのではなく、動機付けられているのはその熱意からも明らかで、マスターすべき技はすべて取得するという態度がうかがわれた。僕はいくつかのシンプルなコツを教えたけれど、彼女の滑りを見たことがあったのであまり心配はしていなかった。恐れることもなく滑り、何度かハードにクラッシュしたものの、彼女がコツをつかむのにそう長くはかからなかった。彼女は挑戦を完全に受け入れ、2日もするとデコボコの地形をリッピングしていた。

旅行前にこの「凄い女性ボーダー兼登山家」についての噂は聞いていた。生意気な「男性陣の一人」のような女性を想像していたけれど、リズはそのステレオタイプからはまったく外れていた。彼女は自分自身以外の誰にも能力を証明する必要も、達成したことについて認められる必要も感じていなかった。ただ情熱にしたがってやっていただけだった。

世界で自分の居場所を見つけ、そこで活躍している人に出会うのは美しいことだと思う。理解すべきことは何もない。誰にもその理由はわからないけれど、最も明るく照らす光は、なぜか早く燃え尽きてしまうようだ。リズを知っていた人、彼女に会ったことのある人なら誰も、彼女が比類のない人だったことに同意するだろう。

–アレックス・ヨーダー、パタゴニアのスノーボード・アンバサダー

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チームメイトであり良き友であったリズは、山では誰にもひけをとりませんでした。彼女はスプリットボードの未来を切り開くことに一助しました。多くを達成したクライマーだったリズは「スプリッター」、つまり卓越したクラッククライミングや最高の滑降をつねに追求しました。周りの目を気にしない彼女は新鮮な存在でした。大きな笑顔で人生をフルに生きたリズ。インスピレーションをありがとう。

–フォレスト・シアラー、パタゴニアのスノーボード・アンバサダー  

 

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パタゴニアのアンバサダー仲間、ビデオチーム、写真チーム、そして製品デザイナーたちと数多くの冒険をともにしたリズが深く惜しまれます。

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