ヴァレ・エルモソのたくさんの冷たい徒渉の一つ目。Photo: James Q Martin
ヴァレ・エルモソのたくさんの冷たい徒渉の一つ目。Photo: James Q Martin

マイル・フォー・マイル、パート2:ランニング

By ジェフ・ブラウニング   |   2015/04/16 2015年4月16日

マイル・フォー・マイル:パタゴニアでのトレイルランニングと環境保護についてのフィルム。Video: Rios Libresとパタゴニア提供

2日間の106マイルのストーリーを簡潔に語るにはどうすればよいのだろう? それはほぼ不可能だ。生態系を修復したり国立公園を建設するのと同じように、本当にたくさんのステップ、そしてたくさんのストーリーがあるから。

僕らのルートは新しいパタゴニア公園を走るもので、40万エーカーのヘイニメニ国立公園の端にある北のチリ・チコの町から出発し、1日目はヴァレ・チャカブコへと下る。2日目はヴァレ・チャカブコから公園本部へと走り、タマンギト山を登って超えて、タマンゴ国立保護区南部のブナノキの森からコックラン湖の西にある小さなコックランの町へと走り抜ける。

12月9日の明け方、地元の野良犬数匹をともなって、ヘネラル・カレーラの南湖畔にある寝静まったチリ・チコの町を発った。最初の34マイルはアルゼンチンの国境に沿った登りで、洗濯板のような砂利道を向かい風のなか、7時間走った。雨、みぞれ、雪、野生の馬と羊に遭遇した。僕らはリードを交代しながら地獄のような風と格闘した。

ヴァレ・エルモソのたくさんの冷たい徒渉の一つ目。Photo: James Q Martin
ヴァレ・エルモソのたくさんの冷たい徒渉の一つ目。Photo: James Q Martin

僕らは巨大な氷河に覆われた、2,000メートルの屹立した山に囲まれていた。暗雲は上空にあり、全方向に冠雪の山々を垣間みることができた。このセクションでは平均時速2マイルがやっとだった。氷のように冷たい徒渉を何度も繰り返した僕らは、足をドライに保つことを諦めた。水の冷たさは特別で足首は凍り、徒渉後20〜30秒は走ることがほとんど不可能だった。血行が戻るまで、ルートを示す次のケルンを探して岩に覆われた川床をハイキングするしかなかった。

このセクションの景観は壮大で、互いに「あそこを見て!」、「クレージーだ!」、「信じられない場所だ!」などと叫びあうしかなかった。山でランニングをすると、多くの特別な野生の場所に行くことができるが、ここは言葉では表現できない。いつの日か子供をここに連れてくることを願っている。はじめてヴァレ・エルモソとラゴ・ヴェルデを見下ろす岩だらけの峠に到達したとき、僕らは足を止め、青緑色の湖に真っすぐ落ちる赤褐色の岩を眺め言葉を失った。ルークはここで、いつかこの場所へ連れてくることを子供たちに約束する短いビデオを撮影した。


ヴァレ・エルモソからのインスタグラムのビデオ。ビデオ:パタゴニア、@slukenelson 提供

渓谷を超えた古代のブナノキの森のなか、最後の険しい登りを超えて峠に出るとヴァレ・アヴィレスの上部、チャカブコ川の源流に到達した。

ブナノキの森の高みから降りていくと、珍しいウッドペッカーが狭いトレイル上のブナノキに止まっていた。僕らは足を止め、黄昏のなかでその光景を眺めながら、ひそひそ声で喋った。

まもなく僕らはいつの日か2つの保護区を連結する土地に入った。それは過去10年間〈コンセルバシオン・パタゴニカ〉が昔の牧羊地を一生懸命修復している、一般のための公園だ。14時間走ったあとのヴァレ・チャカブコは素晴らしい光景だった。初日に71マイルを走ったあと、僕らは夕暮れにチャカブコ川の川岸にある幅広い平原のベースキャンプ、カサ・ピエドラに到着した。僕はヘッドランプをつけて冷たい川で身体を洗い、食事をし、テントで寝た。

グアナコと走る。Photo: James Q Martin
グアナコと走る。Photo: James Q Martin

翌朝は9時には行動をはじめ、グアナコの群れのなか、砂利道を登ってヴァレ・チャカブコを通過した。僕らが近づくと監視役のオスは警告の金切り声をあげ、若いグアナコは走って、じゃれ噛みしながら遊んでいた。2日目は晴天と太陽で、疲れた足がほぐれてくると、修復された渓谷の湿地帯にいた多くの種類の水鳥の姿を楽しんだ。起伏の緩やかな17マイルの砂利道のランニングを経て、馴染みとなった公園本部へお昼ごろに到着した。公園のレストランでシチューとパンを食べ、ふたたびパックを背負い、頭上に1,200メートル聳えるセロ・タマンギトへと足を引きずった。

僕らは

マイル・フォー・マイル、パート2:ランニング

行動を起こそう

50マイル(80キロメートル)のトレイル建設を支援するために、〈コンセルバシオン¬・パタゴニカ〉にご寄付ください。寄付いただいた額に相当するマイル数に合わせて、パ¬タゴニアも同額の寄付を行います。費用総額は1マイル(1.6キロメートル)につき1,600ドルで換算します。マッチ¬ング・プログラムは2015年12月31日まで実施します。

山でのランニングに加えて、オレゴン州ベンドの自宅のオーガニック庭園で3人の子供、犬、4羽のニワトリを追いかけて過ごすジェフ・ブラウニング。彼のウルトラランニングについてのストーリーはウェブサイトGoBroncoBilly.com、またはインスタグラム@gobroncobillyをフォローしてください。

ルーク・ネルソン投稿の本シリーズのパート1:「新しいパタゴニア公園に到着」もお読みください。