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写真:パタゴニア日本支社
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2015年11月29日(日)「気候をまもるパリへの行進。アースパレード2015・京都」開催

By 瀬戸 勝弘(パタゴニア 京都)   |   2015/12/15 2015年12月15日

記事を投稿する3日前の12月12日、195か国によって達成される気候への取り組みが、地球の危機を救うために大きな一歩を踏み出しました。ここ何週間かのパリに対する注目は前例のないものであり、もはや世界でもっとも影響力のある国々が無視することのできない動きを作り出した数百万もの環境活動家たちのおかげです。つい最近ビル・マッキベンが話したように、「気候の動きはいまや断固とした強いものであり、私たちへの対抗に構わず継続する力があることは明らかである」

この協定の成功は化石燃料のない経済活動を構築するための献身的な活動への歴史的合意から、それを実行するために、政府、NGO、企業からのなお一層の焦点を必要とすることでしょう。

関係するすべての皆様にお祝いの言葉を送ります。

NYTimes.com: http://pat.ag/deym
特定非営利活動法人気候ネットワーク:http://www.kikonet.org/…/press-r…/2015-12-12/Paris-Agreement

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このアースパレードの実行委員のメンバーとして参加し、あらためて感じたことは、気候変動の問題や情報はまだまだ私たちのなかに広く浸透していないということでした。気候変動(地球温暖化)のリスクには、水の問題や自然への影響、暮らしへの被害などがあり、決して私たちの生活と無関係ではないはずの問題ばかりです。でもいま日本で暮らしている私たちにとっては、正直あまり実感できない問題なのかもしれません。蛇口をひねればいつものように水は出るし、むしろ少し気温が高い方が冬の生活もしやすく、光熱費も抑えられて良いこと尽くし、と感じている方も多いのではないでしょうか。しかしそれはいまが良ければすべて良し、という短期的な満足感や考え方であり、私たちには将来の世代や地球環境を見据えた、気候変動に向けたもう少し正しい知識と行動が必要です。

(編集者記:アースパレードは今年パリで開催された国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)の開幕に先立ち、世界各国の政府に対して気候変動対策の強化を求めて世界各地の都市の大通りを行進するグローバル気候マーチの一環として、日本国内で気候変動に取り組む団体などに所属する個人によって構成されたClimate Action Now!キャンペーン実行委員会が主催し、キャンペーンに賛同した100以上の団体とともに東京・京都を中心に開催されたアクションです。キャンペーンの目的は主に次の3つです。1. 気候変動問題に対しての認識を広く普及すること。2. 環境に関わる団体や個人などと連携し、「Climate Action Now!(今こそ気候を守ろう!)」というメッセージを市民から発信すること。3. COP21での合意と日本での気候変動対策の強化(再エネ・省エネへの転換)を促すこと)

アースパレード2015・京都へゲストとして参加されたシンキャン・タレシさん(ツバル国ナヌマンガ島出身)はステージで、「最初の被害者は私の母国かもしれないが、次はあなた方だ。美しい地球を共に守ろう」とメッセージを発信されました。いまは気候変動に対して大きな問題や危機感を感じていないかもしれませんが、気付いたときには手遅れとならないよう、まさにいまこの問題にきちんと向き合い、行動する必要があるというタレシさんの言葉です。パタゴニア京都の森井もステージで、「登山やスキーをしない皆さまのなかには、地球温暖化で雪が降らなくても関係ない、と言われる方がおられますが、山に積もる雪は山に貯蔵される水です。春になってその雪が解けて水になりますので、雪が降らないと水が減ることになります。そうなれば水を利用した農業や工業もこれまでどおり行えなくなり、結果、自分たちの生活にも大きな影響をおよぼす可能性があるのです」と語りかけました。

今回のパレードに際し、私たちが気候変動に対して掲げたメッセージは、再生可能エネルギーの普及と拡大です。気候変動に大きな影響を与えている二酸化炭素の排出を抑え、持続可能なエネルギー源として、さらに再生可能エネルギーの利用を促進し、拡大させるべきなのです。日本は海、山、川と自然がとても豊かな国です。これらの自然を利用した再生可能エネルギーの可能性は非常に高いのですから、今後日本は、二酸化炭素を多く排出する石炭火力発電や多くの問題を抱える原子力発電とは決別する行動を取るべきなのではないでしょうか。

そして気候変動の脅威から地球を守るために私たち自身ができる行動もたくさんあります。買いものではマイバックを持ち歩き、持ち帰り袋は断る。忘れたときはせめて過剰な包装は断る。移動にはできるだけ公共交通機関、あるいは自転車や徒歩を利用する。不必要な物は買わない。壊れたら修理をして使う。欲しいものと必要なものをしっかりと見極め、無駄な消費行動による資源の無駄遣いを抑える。……これらはほんの一例ですが、私たちひとりひとりが日々心がけて実践することが気候変動問題の解決への道となる大切な行動です。

当日は約600人の参加者が集まり、紅葉目当ての多くの観光客や買い物中の人びとが町にあふれるなか、京都市内を約1時間半かけてパレードしました。「何のパレード?」と思われた方もたくさんおられましたが、外国からの観光客も含め、そうした方々の多くに気候変動による脅威が少しでも伝わっていれば、パレードを行った意義はとても大きいと思います。

今回の国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)が未来の地球のためにより良い会議になることを願います。そしてこの先もずっと大好きなフィールドで大好きなアクティビティが楽しめますように。

写真:パタゴニア日本支社
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