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ハーベスティング・リバティ(自由の収穫):アメリカでヘンプを栽培することについての短編ビデオ

ダン・マロイ& ジル・デュメイン  /  2016年6月27日  /  読み終えるまで6分  /  コミュニティ, デザイン

セントキャサリン・カレッジとベリー・センターの協働は、持続可能な農業と生態学的農業の学位へとつながった。セントキャサリン・カレッジは「農業法案」を通して連邦政府から産業用ヘンプの栽培と研究の許可を取得。『ハーベスティング・リバティ』の主役マイケル・ルイスはこのプログラムの卒業生である。Photo: Donnie Hedden

産業用ヘンプはアパレル生産の環境への負担を削減させ、小規模農家に力を与え、多岐にわたる産業で職を生み出す可能性のある作物です。2つの非営利団体〈ファイバーシェッド〉〈グローイング・ワリヤーズ〉はケンタッキー州、ひいてはアメリカの農業に産業用ヘンプを再導入するために取り組んでいます。ダン・マロイとパタゴニアの映画制作グループは、彼らの仕事がどのようにおこなわれているのか、農業を営む退役軍人マイケル・ルイスを訪れました。

農業を通じて、ふたたびつながる

by ダン・マロイ

10年前、インドネシアへ向かう17時間の飛行の直前、僕は何かためになる読み物を探そうと雑誌の並んだ巨大な壁の前に立っていた。僕の視界はきらびやかなあの世、途方もない見出し、砂糖にまみれたおやつ、そして自己啓発書で圧倒されていた。しかし後の方に追いやられていた『The Sun』という、薄く広告のない白黒の雑誌が僕の目を引いた。

そこには後に僕らの映画『ハーベスティング・リバティ(自由の収穫)』のきっかけとなった、ウェンデル・ベリーという著作家兼農夫のインタビューが掲載されていた。ベリーは工業化農業が僕らの社会に「ある種の文化の記憶喪失」を招いていることを明確に説明していた。すなわち、食物を栽培する人びとと(それを食する)僕らのあいだに作られた隔たりは計り知れないダメージをもたらしていると。

ベリーとその仲間たち(ジャクソン、シバ、スナイダーなど)に、この世界における僕の居場所についての見解は変えられた、といっても過言ではない。スナイダーが言ったように、彼らは「惑星に自分の居場所を見つけ、そこに腰を据え、そこから責任を取る」ように僕に挑戦した。

いまでは健康な食事と繊維のシステムへ意図的に参加することは、何かに反対して闘うことではなく、同じ目的のために働くことを要する行動主義への関与だと見なすようになった。そしてそれにより官僚制をも削減される。

僕らの新しい映画『ハーベスティング・リバティ』では、農業を通じて意義ある方法でふたたび地域と自然世界に繋がることに献身するマイケル・ルイスとレベッカ・バージェスという2人の仕事とビジョンを撮影する、素晴らしいチャンスに恵まれた。

この旅に同行し、先進的な田舎者かつ先見者であるマイケル・ルイスに紹介してくれたレベッカ・バージェスに深く感謝している。また家族を育て、農業を営み、大学を終えるという忙しい暮らしのなかに僕ら(そして僕らのカメラ)を歓迎してくれたルイス一家にもお礼を言いたい。

ハーベスティング・リバティ(自由の収穫):アメリカでヘンプを栽培することについての短編ビデオ

マイケル・ルイスは「ここから出るために、どんなこともしなければと思ったことを覚えている」と小さな農場で育ったことについて語る。今日、新たな目的と誇りを抱き、息子ロスコと一緒に根を下ろす。Photo: Donnie Hedden

ハーベスティング・リバティ(自由の収穫):アメリカでヘンプを栽培することについての短編ビデオ

ドキュメンタリー映画制作の真剣さを和らげることはしばしば必須であり、またそれはチームの良さを反映している。仕事と遊びのバランスを完成させるケレン・キーン(左)とトッド・ハニガン(右)。Photo: Donnie Hedden

ハーベスティング・リバティ(自由の収穫):アメリカでヘンプを栽培することについての短編ビデオ

〈ファイバーシェッド〉へのパタゴニアの助成金により、マイケル・ルイスと〈グローイング・ワリヤーズ〉が収穫したヘンプを処理する剥皮機を作ることができた。この機械の青写真は特許取得済みのトーマス・ジェファーソンのデザインから拝借したもの。Photo: Donnie Hedden

ハーベスティング・リバティ(自由の収穫):アメリカでヘンプを栽培することについての短編ビデオ

〈ファイバーシェッド〉のレベッカ・バージェスがまとめたチームがこの旗を製造した。左から右:手で星の刺繍をしたデボラ・クリーケル、ヘンプを紡いだエリザベス・スミス、生地に織ったシール・ブラウン、オーガニックコットンを手で染色したケイシー・リン。Photo: Donnie Hedden

ハーベスティング・リバティ(自由の収穫):アメリカでヘンプを栽培することについての短編ビデオ

アメリカ初の星条旗と同様、この旗の構造的な完全性は産業用ヘンプのおかげ。Photo: Donnie Hedden

ハーベスティング・リバティ(自由の収穫):アメリカでヘンプを栽培することについての短編ビデオ

『ハーベスティング・リバティ』の監督でパタゴニアの社員であるダン・マロイは、「パタゴニアの助成金がこのような素晴らしい能力と先見性をもつ人びとの仕事を前進させる後押しをしていることは素晴らしい名誉だ。この種の仕事が僕らの国が切実に必要とする生態系、経済、文化の再生をもたらすと信じている」と語る。星条旗のもう片方を持つのは〈ファイバーシェッド〉の創設者レベッカ・バージェス。〈ファイバーシェッド〉はマイケル・ルイスと〈グローイング・ワリヤーズ〉にヘンプを農場で処理する剥皮機を作るための資源を提供。Photo: Donnie Hedden

パタゴニアのヘンプの由来

by ジル・デュメイン

イヴォンがヘンプに興味をもちはじめたのは1993年のこと。彼は日本のヘンプ(麻)製の着物が何年も長持ちするのを覚えていて、その長寿をパタゴニアのスポーツウェアにもたらしたいと思いました。そうして世界中でヘンプのサプライヤーを探す長い調査に着手しました。当時、そしていまも、アメリカではヘンプを栽培することができないからです。

それはまず電話をかけることからはじまりました(当時グーグルは存在していませんでした)。最初の数本はアメリカのヘンプ推進者へのものでしたが、それらはまもなく1960年代のヘイト地区を懐かしむ会話に移行してしまいました。私はその時代、南カリフォルニアに住む子供で、この会話にはあまり貢献できず、調査の鉾先を他に進めました。

そのうちに、私たちはヘンプ調達のために中国へ出張する人を見つけました。彼は私のために素材を調達できるようにと、ミーティング用の各種のスウォッチを作りました。しかし、当時のCEOのクリス・トンプキンスには別の計画がありました。彼女はテーブル越しに私を見つめ、こう言いました。「ジル、あなたも行くべきだわ」

こうして私は古いバンに乗り、見つかりそうにもないものを求めて中国の極端な遠隔地にある繊維工場へと旅していました。私たちはいくつかの繊維工場を見学し、興味深い事実を発見しました。たとえばヘンプは紀元前1122年に遡る周朝の時代の埋葬室で見つかっていることなど。この旅では数多くの名刺を交換しましたが、結局は成果なしに帰国しました。

それから2か月後に、私は小包を受け取りました。開けてみると美しい何かに変身する潜在性のあるとても粗い、染色されていない生地見本が入っていました。さらに出張を重ねた私たちは、最終的に中国の晋城市にあるヘンプ・フォーテックス社と陝西省のヘンプ畑を訪れた初のアメリカからの訪問者となっていました。この小包はいまも私たちにヘンプを提供する繊維工場との長い付き合いのはじまりでした。

ハーベスティング・リバティ(自由の収穫):アメリカでヘンプを栽培することについての短編ビデオ

ここには遺伝子組み換え種子も特許種子もない。ヘンプの茎を揺すって次の植え付けのために種を集める。中国陝西省。Photo: Jill Dumain

行動を起こそう

ジルが受け取った小包と同じように、この短編映画がパタゴニアのまた別のヘンプのサプライチェーンへとつながる可能性を示していると考えるのは心躍ることです。しかしそれには皆様の支援が必要です。アメリカの農家にふたたび産業用ヘンプを栽培する許可を与えることに賛同される方は、ぜひ〈ナショナル・ヘンプ・アソシエーション〉の嘆願書に署名をお願いします。

嘆願書に署名

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