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プンタ・デ・ロボスはあまりにも希な成功のストーリー。チリ、ピチレム。 Photo: Jason Murray
プンタ・デ・ロボスはあまりにも希な成功のストーリー。チリ、ピチレム。 Photo: Jason Murray

ポイントは永久に

By パタゴニア    |   2017/12/04 2017年12月4日

最善の日は———それは実際いつものことですが———ミラドーからの景色は人が想像しうる最高に美しいものです。前景にあるサボテンの先には突き出た鼻のような形をしたお城のような城塞が見え、渦巻く海鳥の群れや太平洋から行進してくるスウェルの長い線、そしてそれらが白波となってポイントを叩きつける情景があります。

それはプンタ・デ・ロボスの人たちが何世代にもわたって賞賛してきた景色であり、このチリの海岸にある小さなコミュニティでの暮らしとアイデンティティの不可欠な一部となっていました。しかしすべての美しい海辺の景色と同じように、それはまた近年開発者が待望する場所でもありました。彼らの頭では、どのような海景もタワーマンションの7階から見れば、より素晴らしいからです。

幸いなことに、プンタ・デ・ロボスのサーファーと漁師の家族は決してそんな考えはもたず、世界最高のレフトのポイントのひとつは、地階から眺めるだけで十分でした。どんな波でもサーフィンが楽しめるロボスは巨大な波にもよく持ちこたえ、パタゴニアの友人でサーフィン・アンバサダーのラモン・ナバロは、ここでそういった大きな波の冬の日に技を鍛え上げました。彼はサーフィン業界の中心からはるかに隔離された場所の出身であるにもかかわらず、その恐れを知らないパフォーマンスにより、世界のビッグウェーバーのエリートとしての地位を確保しました。

プンタ・デ・ロボスでくつろぐラモン・ナバロ。 Photo: Juan Luis De Heeckeren
プンタ・デ・ロボスでくつろぐラモン・ナバロ。 Photo: Juan Luis De Heeckeren

その後数年間の巨大な波に乗るための世界中への旅は、ラモンがつねに抱いていた知識をただ深めただけでした。それは彼が育った場所はお金で買えないものであり、かけがえのないものであるということ。だからラモンが地元の活動家とともにロボスの海岸線に巨大な開発計画が潜在することを知ったとき、彼らは愛する場所を守ろうと立ち上がりました。彼らの構想はこの地域の海洋と地上の環境をなるべく手付かずに保ち、開発を食い止め、ロボスを故郷とする地元地域の人たちに海のアクセスを確保しつづけることでした。

やがてラモンの指揮のもとに地元サーファー、環境保護者、政府関係者、ビジネスリーダーなど、情熱あふれる人びとが集まるにつれて、パタゴニアもできるだけのことをすると決意しました。〈セーブ・ザ・ウェーブ・コーリション〉は「ロボス・ポル・シエンプレ」と名付けた、世界中のサーファーから少額の寄付金を集めるクラウドソーシング・キャンペーンを成功させ、ダン・マロイが短編映画を制作して、認識を高めるためののストーリーを集めました。そしてパタゴニアは寄付金にマッチする10万ドルを提供し、それによって地元の活動家が非営利団体〈ファンダシオン・プンタ・デ・ロボス〉を設立する手助けをしました。ロボスをワールド・サーフィン・リザーブとして設立するための、そしてポイントにある私有地を購入し、保護のために〈ファンダシオン〉に譲渡するための基金を集める仕事がはじまりました。

今年の夏、パタゴニアはPSIベストのライセンス契約プログラムから同キャンペーンに15万ドルを寄付しました。それでもポイントの先端にある象徴的な土地ミラドーを購入するためには、資金の重大な隔たりがありました。

愛するスポーツを守るために実用的な行動を取ることの重要性を確信する私たちは、この資金不足を埋めるため、ふたたび多額の寄付をすることを決意しました。チリの慈善家ニコラス・デイビス氏は寛大にもこの地が保護のために購入されるまで保持してくれ、それがいま〈ファンダシオン〉に譲渡されて、ミラドーは開発から永久に保護されました。永久に!

プンタ・デ・ロボスはいまワールド・サーフィン・リザーブとして完全に確立し、その祝賀は2017年11月に開催されました。 これはあまりにも希な保護の成功物語であり、その程度に関わらず、このキャンペーンに貢献してくれた皆さまに厚くお礼を申し上げます。

ポイントの先端の脅かされていた土地が購入され、〈ファンダシオン・プンタ・デ・ロボス〉に譲渡されたことにより、プンタ・デ・ロボスの象徴的なヘッドランドはいまや開発から永久に保護された。 Photo: Rodrigo Farias Moreno
ポイントの先端の脅かされていた土地が購入され、〈ファンダシオン・プンタ・デ・ロボス〉に譲渡されたことにより、プンタ・デ・ロボスの象徴的なヘッドランドはいまや開発から永久に保護された。 Photo: Rodrigo Farias Moreno

「最も重要なことは、この場所が将来の世代のものであるということ」とラモンは言います。「僕の息子にも、僕がしたようにこの場所を楽しんでほしいし、共通の目標のためにコミュニティが協力すれば、不可能なものはないことを学んだ。僕にとってこの仕事は遺産を残すためのものであり、それを達成する唯一の方法はお手本となり、僕が大切にする想い出をくれた場所を保護すること。サーファーとして、競技やトロフィーはエゴを満たすが、それで終わり。だが波を守るのは永久だ」

プンタ・デ・ロボスを保護するための将来へ向けた構想は、ミラドーをはるかに超えています。〈ファンダシオン〉はこのポイントを修復し、保護するための支援を必要としており、また現在も、未来の世代にプンタ・デ・ロボスの景観と生物多様性を保護するため、更なる土地の購入に取り組んでいます。

ピチュレマで守られたのはサーフィンだけではない。ラモンの親戚であるこの漁師は毎朝ビーチに訪れ、貝類を獲るために潜る。それは地元で人気のある食物であり、免疫システムに有益でもある。パドルアウトする前にその日の収穫物を味見するラモン。 Photo: Mara Milam
ピチュレマで守られたのはサーフィンだけではない。ラモンの親戚であるこの漁師は毎朝ビーチに訪れ、貝類を獲るために潜る。それは地元で人気のある食物であり、免疫システムに有益でもある。パドルアウトする前にその日の収穫物を味見するラモン。 Photo: Mara Milam

〈ファンダシオン〉のエグゼクティブ・ディレクターのマティアス・アルカデはこう語ります。「真に頼れる唯一永久なものは自然です。私たちには正しい行いをする、多くの間違いから学ぶ、そしてあっという間に開発されてしまう比類のない自然のためにできるだけ奮起するという素晴らしい機会があります」

「私たちは気に掛ける必要、そして人びとにも気に掛けさせる必要があります。私たちは環境問題の根本から上流へ向けて、市場に基づいた解決策を探る必要があります。私はラモン・ナバロやニコラス・デイビスといった、真の変革もたらしている人たちの優れたグループと一緒に働くことに刺激を受けています。サーファー、観光客、科学者がプンタ・デ・ロボスにもつ繋がりとともに、その変革はまた私たちの海岸線の未来の解決策のためのお手本となるでしょう。私たちには大切なものを救う機会があり、いまこそがそのときなのです」

まだ支援のチャンスはあります

プンタ・デ・ロボスを保護するための将来へ向けた構想は、ミラドーをはるかに超えています。〈ファンダシオン〉はこのポイントを修復し、保護するための支援を必要としており、また現在も、未来の世代にプンタ・デ・ロボスの景観と生物多様性を保護するため、更なる土地の購入に取り組んでいます。

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