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トランプ政権による環境への攻撃に反対し、何万人もがワシントンD.C.でのピープルズ・クライメート・マーチに参加。
Photo: ASTRID RIECKEN
トランプ政権による環境への攻撃に反対し、何万人もがワシントンD.C.でのピープルズ・クライメート・マーチに参加。 Photo: ASTRID RIECKEN

街頭に繰り出す:2017年環境的・社会的イニシアチブ

By ローズ・マーカリオ   |   2018/05/30 2018年5月30日

環境活動が活気を帯びた2017年、市民が大きな力で立ち向かいました。

今年、記録的な数の人びとが抗議集会に繰り出しました。ポスターやインターネットの書き込みやビデオで情報を伝え、あらゆるレベルの政治家の受信箱やボイスメールに無数のメッセージを残しました。また嘆願書に署名を集め、不買運動をし、投資先を変えました。そして野生地保護および気候変動対策へのコミットメントを倍増しました。

数えきれない個人、企業、国、都市、各種団体が環境活動を起こす義務感と切迫感を感じています。しかし地球は依然として危機に直面し、最も価値ある野生の場所は新たな脅威にさらされ、人やすべての生物に欠かせないきれいな空気、水、土壌は悪化しつづけています。気候変動のような問題に関しては、その危機は極めて深刻であり、その差し迫る影響は日々ますます明らかになるだけでなく、自分たちがそれを食い止める十分な努力をしていないことを痛感させます。

これは今日の環境活動の現状についてどんなことを伝えているのでしょうか。

友人のブロック・エバンスはよくこう言います。「弛みないプレッシャーを、弛みなくかけつづける」

地球の長期的な健康と引き換えに目先の利益を追求する絶え間ない力に対し、私たちは攻戦に出たり防戦にまわったりしながら闘いつづけなければなりません。継続するエネルギーにあふれた戦略的な環境活動によってそのような力に抵抗し、それを抑えつけなければならないのです。

パタゴニアのソルトレイク・シティ・ストアで開催されたマルチメディアのプレゼンテーションでベアーズ・イヤーズの魅力について語る〈ユタ・ディネ・ビケヤ〉の評議委員会の会長ウィリー・グレイアイズ。Photo: Andrew Burr
パタゴニアのソルトレイク・シティ・ストアで開催されたマルチメディアのプレゼンテーションでベアーズ・イヤーズの魅力について語る〈ユタ・ディネ・ビケヤ〉の評議委員会の会長ウィリー・グレイアイズ。Photo: Andrew Burr

アメリカの公有地を守る闘いは不屈の環境活動の力を見せています。昨年末、私たちは莫大な文化的重要性をもつたぐいまれな場所であるベアーズ・イヤーズの国定記念物指定を祝いました。この勝利は数年におよぶ草の根活動とユタ州南東部の先住民族の提唱運動および無数の個人が公有地の保護を訴えてきた結果であり、パタゴニアも長期にわたり環境助成金を提供して支援をつづけてきました。

しかし、皮肉な政治家や彼らとつながりのある産業界の支持者が、ベアーズ・イヤーズとその他の国定記念物を含む最も価値ある公有地への前代未聞の攻撃を開始しました。これに対し何百万ものアメリカ人が反対を訴えて結集し、パタゴニアをはじめとするアウトドア企業も抗議の声を上げました。そして成長をつづけるアウトドア業界の力(アメリカ第4の産業)を利用して、公有地保護に反対するユタ州の政治家に確固たるメッセージを送るべく、これまで年2回ソルトレイク・シティで開催してきた5千万ドル規模の展示会の会場を他の州に移しました。

政治が地球の保護を怠る現在、肯定的な変化を生み出すのは私たちのような企業の使命です。「ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する」というパタゴニアの企業理念を踏まえ、今年、私たちはこれまでに行ったことのない数々の手段でビジネスを世の中のためになる力として使い、またフェアトレードやWorn Wearなどの重要なプログラムを拡大してより大きなインパクトを生み出しました。

ジョージア大学でハイタッチと引き換えに衣類とギアを修理するWorn Wearのスタッフ。Photo: KERN DUCOTE
ジョージア大学でハイタッチと引き換えに衣類とギアを修理するWorn Wearのスタッフ。Photo: KERN DUCOTE

私たちはパートナーである非営利団体に闘いつづけるインスピレーションを与え、他企業には気候変動対策へのコミットメントを明確にし、環境活動が企業経営の健全性に不可欠であると見なすよう働きかけ、そしてお客様には必要なものだけを購入し、モノを長く使ってフットプリントの削減を目指すことを奨励しています。政策立案者には民間企業の目先の利益ではなく、社会の長期的な健全性に基づく決定を要請し、そして自分たち自身はより果敢に抗議の声を上げ、またフットプリントを削減するプログラムの強化を目指したいと思います。

私たちにとって選択肢は明白です。地球の未来は環境活動に依存し、この瞬間それは強く求められています。本年度の環境的・社会的イニシアチブの成果の詳細をお伝えする本書をお楽しみいただければ幸いです。

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