クリーネストライン


インドにあるこの農場は、 私たちのウェアの素材となるコットンの 栽培方法を変えるための検証の一環。 大地、そしてそれを利用する人間と動物 を尊重し、最終的には気候変動の阻止 に役立つ健全な土壌を育むことがその狙いである。Photo:Avani Rai
インドにあるこの農場は、 私たちのウェアの素材となるコットンの 栽培方法を変えるための検証の一環。 大地、そしてそれを利用する人間と動物 を尊重し、最終的には気候変動の阻止 に役立つ健全な土壌を育むことがその狙いである。Photo:Avani Rai

重要なコットンの実験

By レイチェル・G・ホーン   |   2020/06/24 2020年6月24日

これは、検証です。農期の後半を迎えた畑では、白い綿花があたりに点々と現れはじめます。この農場では、通常なら単一作物が整然と並んでいるだけの畝のあいだにも植物が育ち、鮮やかな色の美しいサリーを着た労働者たちが手作業でひとつひとつ作物を点検しています。インドは世界最大のコットン生産国で、その産物にはオーガニックコットンも含まれます。しかしこの農場の様子が他と異なる理由は、それが検証の一部となっているからです。その検証とは、私たちのウェアを育てる方法を変えるための試みです。

工業的な技術や有害な化学物質を用いての食物や繊維の生産は、たった1世紀あまりのうちに地球の気候に大打撃を与えました。そこで私たちがより良い方法だと信じているのが、気候変動の阻止に役立つ可能性を秘めている「リジェネラティブ・オーガニック(RO)」農法の実践です。パタゴニア初のリジェネラティブ・オーガニック認証・パイロット・コットンを育てるために、私たちはインドにある150件以上の農場と提携しました。これは、この種のものでは初の試みとなる実験でした。

健全な土壌は炭素を封じ込めるため、この農法は他の農法に比べて温室効果ガスを削減する可能性があります。つまりリジェネラティブ・オーガニックの実践に切り替えることで、私たちは農業システムを、問題から解決策に逆転させることができるかもしれません。オーガニックの最高基準となるリジェネラティブ・オーガニックは、人間と動物がひとつになって大地の健康を回復させ、色彩と活気に満ちたこの農場のように、明るい未来を生み出す後押しをします。

リジェネラティブ・オーガニック認証・パイロットの一端として作物 を育てる150件以上のインドの農場 のひとつで、綿の木を点検する女性 たち。この認証を通して、農家は 生産するコットンに対する賞与を 受けている。Photo:Avani Rai
リジェネラティブ・オーガニック認証・パイロットの一端として作物 を育てる150件以上のインドの農場 のひとつで、綿の木を点検する女性 たち。この認証を通して、農家は 生産するコットンに対する賞与を 受けている。Photo:Avani Rai
綿の木とそのあいだに植えられたウコンや唐辛子の世話をするミングラシン・デーヴァ・シンガッド。こうした間作物は収入の足しにもなる。インド、サトゥルディ
綿の木とそのあいだに植えられたウコンや唐辛子の世話をするミングラシン・デーヴァ・シンガッド。こうした間作物は収入の足しにもなる。インド、サトゥルディ
インドのこうした畑では、土を肥やすために数週間ごとに乾燥堆肥を加える。土壌の質が収穫高、保水力、そして地中にどれだけ炭素を貯留できるかに影響する。
インドのこうした畑では、土を肥やすために数週間ごとに乾燥堆肥を加える。土壌の質が収穫高、保水力、そして地中にどれだけ炭素を貯留できるかに影響する。
インドの畑で採れたての落花生の仕分けをするハンシング・ダッタ。この畑では10月から11月にかけて、トウモロコシ、トマト、唐辛子、落花生などが間作される。Photo:Hashim Badani
インドの畑で採れたての落花生の仕分けをするハンシング・ダッタ。この畑では10月から11月にかけて、トウモロコシ、トマト、唐辛子、落花生などが間作される。Photo:Hashim Badani
5種類の異なる植物の葉をすり潰して作るこの自然の殺虫剤は、土釜で1週間寝かせてから半分の量まで煮詰められ、それから水と混ぜて畑に散布される。Photo:Hashim Badani
5種類の異なる植物の葉をすり潰して作るこの自然の殺虫剤は、土釜で1週間寝かせてから半分の量まで煮詰められ、それから水と混ぜて畑に散布される。Photo:Hashim Badani
収穫の準備が整った綿花は手作業で殻から摘み取られる。Photo:Avani Rai
収穫の準備が整った綿花は手作業で殻から摘み取られる。Photo:Avani Rai
コットンと一緒に植えられたマリーゴールドを畑から摘むアムラトラル・チョガラル・パティダール。害虫を引きつける効果があるマリーゴールドは、祝祭事に重要な花でもあるため、その売り上げは農家の収入の足しとなる。Photo:Hashim Badani
コットンと一緒に植えられたマリーゴールドを畑から摘むアムラトラル・チョガラル・パティダール。害虫を引きつける効果があるマリーゴールドは、祝祭事に重要な花でもあるため、その売り上げは農家の収入の足しとなる。Photo:Hashim Badani
牛たちとその飼い主の2人の農夫。こうした動物が原料を提供する豊かな堆肥は、健全な土壌を育成するために重要な一要素である。Photo:Avani Rai
牛たちとその飼い主の2人の農夫。こうした動物が原料を提供する豊かな堆肥は、健全な土壌を育成するために重要な一要素である。Photo:Avani Rai

コメント 0

関連した投稿

« »