クリーネストライン


解決策シリーズ・パート4:ビジネスにおける解決策

解決策シリーズ・パート4:ビジネスにおける解決策

By アニー・レオナード   |   2014/05/19 2014年5月19日

「死んだ地球でビジネスはできない」
—デービッド・ブラウワー

以前アクティビストの同僚は、誰もが納得できる環境の解決策について企業が話すたびに、こう皮肉っていました。「彼らが言う「解決策」とは、それが理由で死ぬ人のうち、政治的に受け入れ可能な数だ」と。

それはまさに1980年代の発言。たしかに変わらないビジネスもあります。彼らはいまだに地球を汚し、気候変動に猛威を振るい、有害な化学薬品で私たちの健康を脅かしています。しかし、汚染が選択するのは前進のための不可避の代償、あるいは良い職と健康な環境のいずれかであるというお決まりの前提は、徐々に時代遅れとなりつつあります。

変化の大きな一部は、アメリカ国民の大部分が健全な環境と健全な経済は切っても切れないものだと信じていることを、多くの企業が認識するようになったことです。今日、地球を破壊することはビジネスをする上で容認可能なコストではなく、そして解決策の一部になりたいと、ビジネスの多くが考えています。CEOで持続可能なビジネス論理の推進者であるレイ・アンダーソンはこう言います。「会社や組織にとってこれほど戦略的な問題はありません。利益をあげるためだけにビジネスが存在すると考える人は、考え直す必要があります。ビジネスが利益をあげるのは、存在するためです。そしてそれ以上に、より高く崇高な目的のためにも存在すべきです」 一部のビジネスが解決策に向けてより真剣になるにしたがって、環境保護に献身する人びとは、ビジネスが進化のパートナーとなれること、そして実際ひんぱんにそうであることに気づくようになっています。

solutions-series-part-4-solutions-in-business_2

真のビジョナリー、故レイ・アンダーソン。パタゴニアの追悼文はこちら

今日の変革者はビジネス界に真の同調者が存在することを知っています。何かをやり遂げる方法と、そのためにどうやって資源にアクセスするかを知っている賢く、才能のある人びとです。また私たちが直面するこの問題が、自分や政府のみならず、ビジネスにおいても解決策を要求する規模のものであることも知っています。パタゴニアのようにビジネスを手段として「環境危機の解決を鼓舞させる」とまで宣言する会社は多くありません。しかし、環境と社会に責任を負いながらも利益をあげることが可能であることを認識する進歩的な会社は、どんどん増えています。彼らはビジネスの将来(そして地球の将来)を新テクノロジーや、従業員や地元コミュニティとの関係の新しいモデル、そして新たな成功の定義方法に賭けています。

その例として:

・ バイオミミクリー運動は企業を先導して、「最高の発明マシン」である自然界の生物にヒントを得たデザインを探る革新的かつ持続可能な製品を探しています。ビールからクリーニングサプライ業界まで、企業は廃棄物を削減することで汚染とグリーンハウス・ガスを削減し、なおかつお金の節約と操業効率を上げるということを理解し、ゼロ廃棄物ビジネス評議会を形成しました。フォーンブロックスという新興企業は、ある機能が壊れたときに電話全体を取り替える必要性を減らすため、モトローラと共同で互換性のある部品をもつ携帯電話をデザイン/製造しています。

・ ベン&ジェリー、トレーダー・ジョーズ、コストコやその他のビジネスは、社員の福祉が成功の鍵であることを認識し、彼らが住み、働く場所での食糧、衣類、住宅費に適当な生活賃金を提供することに忠誠を誓っています。イギリスでは生活賃金を払う雇用主の連合まで存在し、バークレー・バンク、KPMGビジネスコンサルタントなどのブランドが参加しています。その他の会社も社員に公平な賃金を払うだけでなく、1%フォー・ザ・プラネットなどのプログラムを通して地域社会とその利益を分かち合っています。

・パタゴニアのような、成功するビジネスとは何か、そしてその成功の報酬を分かち合う権利が誰にあるのかについて、再定義する会社が増えてきています。健全な環境と社員の幸せといった価値よりも短期的な利益を優先する従来の体制と文化に限界を感じ、32か国で1,000社近くの企業が社会的および環境的パフォーマンス、説明責任、透明性の厳しい水準を満たす会社を認証するBコープに参加しています。

誤解しないでください。私はエクソンモービルやダウ・ケミカルやモンサントなどにすり寄るつもりはありません。ビル・マッキベンが言うように、彼らはこの地球上で生命が存続しつづけることと根本的に反目するビジネスモデルに執着しています。彼らが変わるまで、キャンペーン、抗議、ボイコット、法律制定などの強力でたゆまぬ圧力をかけつづけるべきです(そして〈Rainforest Action Network〉や〈Corporate Accountability International〉などの企業および市場でのキャンペーンの成功が示すように、これらの戦術はいまも有効です)。 しかし、傾向は明らかです。ビジネスを存続させたいと願う先見の明のある会社は、持続可能な未来へ投資しています。このような会社は、問題の一部にならない唯一の方法は解決策の一部になることだと知っています。彼らはまだそこに100%到達してはいませんが、かなりの数の会社がその過程に着手しています。次回は、ビジネス界で真の解決策をより支持するために私たち一人一人が今日できる戦略と行動についてシェアします。

アニー・レオナードは『The Story of Stuff』プロジェクトの創始者で、米国グリーンピースの新理事長に就任。ほぼ20年にわたって環境安全と正義についての問題を調査し、そして解決のための組織作りをしてきました。彼女のポッドキャスト『The Good Stuff』は、変革をもたらすことに成功した活動家、起業家、科学者などにインタビューする月刊シリーズです。

このシリーズを読む:
解決策シリーズ・パート1:川の中の赤ん坊
解決策シリーズ・パート2:私たちのコミュニティにおける解決策
解決策シリーズ・パート3:行動する
解決策シリーズ・パート4:ビジネスにおける解決策
解決策シリーズ・パート5:近日公開

solutions-series-part-4-solutions-in-business_1

コメント 0

関連した投稿

« »