クリーネストライン

クライミング

ケンタッキー州レッド・リバー・ゴージにある5.7のスラブを慎重に登るドリュー・ハルシー。「勝手にいろいろ思い込む人もいます」とドリュー。「僕の体型を見て、初心者だと思うんですよね。それか、登れないだろうって」Photo : Austin Siadak

より高い見地へ

By リシェル・キンブル&オースティン・シアダック   |   2021/09/29 2021年9月29日

ドリュー・ハルシーは手にした携帯電話のGoogle検索で、「太った人にクライミングはできるか」と入れてみる。この疑問は、先週彼が妻のサラと映画『フリーソロ』を見て以来、こだわっていたことである。ドリューはこのスポーツに完全に魅了されてしまった。しかしこの映画でも、そのあと彼が見た多くのYouTu… さらに読む

スカイパイロット農場で子羊を抱えるジョシュ・ワートン。コロラド州ロングモント。Photo: James Lucas

務めを果たす

By ジョシュ・ワートン   |   2021/08/06 2021年8月6日

クレイグ・スキャリオットと僕は、きかん坊の子羊の一群を大きな囲いから仕分けのための囲いに誘導する。1頭1頭、注意深くつかみ、やさしく抱きかかえても、大抵はレスリングの様に反撃を食らう。全体重をかけて、泥がこびりついた羊毛に顔を埋めてしまうのが得策とすぐに気付く。それでもなお、ほとんど… さらに読む

エミリーン・ワン、ユタ州の南パイユート族とプエブロ族の土地にて。Photo : Drew Smith

軽やかに歩こう

By エミリーン・ワン   |   2021/07/30 2021年7月30日

移民を両親に持ち、LGBTQIA+を自認するアジア系アメリカ人の女性ロッククライマーとして、この土地で自分をよそ者のように感じることがある。私がレクリエーションの特権を得たこの空間は、私のものではないのだから、しかるべく扱わなければと感じる。 社会的マイノリティである私は、特に野外空間において… さらに読む

写真:鈴木 岳美

幾星霜

By 倉上 慶大   |   2021/07/15 2021年7月15日

雪の降る亜熱帯の島、屋久島。周囲130キロメートルほどのその島は別名・洋上アルプスとも呼ばれ、海抜0メートルから一気にせり出た約1,900メートル級の高山を有し、島の一部は世界遺産にも登録されている。 地理に詳しい方もそうでない方も、樹齢7,200年・縄文杉、映画『もののけ姫』のモチーフの森という… さらに読む

バン・トリップ中のブリッタニー・リーヴィット。カリフォルニア州ビショップ Photo: Brittany Leavitt Collection

見知らぬ場所へのロードトリップ

By ブリッタニー・リーヴィット   |   2021/06/30 2021年6月30日

クライミングはこの10年間に急速に広まったスポーツだ。クライマーのドキュメンタリー映画がアカデミー賞を受賞し、屋内クライミング・ジムがオープンし、2020年のオリンピックは、開催されていればクライミングを大きく取り上げただろう。しかし、サブリナ・チャップマンの名を聞いたことがあるだろうか。… さらに読む

エル・キャピタン頂上で乾杯するジョージ・ホイットモア、ウェイン・メリー、ウォレン・ハーディング。Photo from “Yosemite in the Fifties: The Iron Age” / Ellen Searby Jori

ホイットモアが遺したもの

By ジョン・ロング   |   2021/06/24 2021年6月24日

昨春、有名なクライマーであり自然保護活動家でもあったジョージ・ホイットモア(89歳)が、1958年11月12日の出来事について、友人にメールを送った。ホイットモアと彼のパートナーだったウォレン・ハーディング(1924~2002年)、ウェイン・メリー(1931~2019年)が、ヨセミテ渓谷エル・キャピタンの「ノ… さらに読む

残照にアラバマヒルズとハイシエラの乾いた月面風景が映える。西部の野性味が漂うこの地域は、歴代の名高いハリウッド映画やコマーシャルフィルムのロケ地である。今年のスーパーボウルを視聴すれば、きっとさまざまな車のコマーシャルで、このアラバマヒルズを目にするだろう。Photo: Matthew Tufts

アラバマヒルズの自由

By マシュー・タフツ   |   2021/06/21 2021年6月21日

「ここはなかなかのクソったれだ。」スラブの足下についた苔や地衣類を削ぎ落していると、下から声が聞こえた。 「それ、さっきのセクションでも言いましたよね?」フリクションが効きそうなところを探りながら、僕は応じる。このパートナーはここをお気に入りの岩場の1つだと言っていたのだ。 「骨折り損… さらに読む

秘蔵の山:完璧なウィメンズのクライミング用パンツをデザインするため、経験豊かな女性クライマーたちに率直な意見と写真を募集。カリフォルニア州ビショップ Photo:NatashaWoodworth

ときめく女性たち

By ナターシャ・ウッドワース   |   2021/05/24 2021年5月24日

ウィメンズのクライミング用パンツの再デザインに取りかかった当初、私は不安でいっぱいでした。我がデザインチームは、「パタゴニア製品の中で最悪のクライミング用パンツ」というフィールドテスト後のコメントも含め、一連の批判をたっぷり浴びていたからです。一流のアスリートが着るビレイ用ジャケット… さらに読む

パキスタンのカラコルム山脈でプマリ・チッシュの南峰と東峰の頂を見上げるアン・ギルバート・チェイス。2007年、フランス人アルピニストのクリスチャン・トロムスドルフとヤニック・グラツィアーニが、南峰をアルパインスタイルで6日間かけて登頂。アン・ギルバートとジェイソン・トンプソンとシャンテル・アストーガの最初の目的は南峰だったが、到着後、未登のプマリ・チッシュ東峰に挑戦することを決めた。Caption & Photo : Jason Thompson

未登峰が誘い出すもの

By アン・ギルバート・チェイス   |   2021/04/20 2021年4月20日

午前3時。私はシャンテルとジェイソンの脚を腰に押しつけられた状態で、3人用の寝袋に横たわっていた。月と星が黄色のシモンのテントを照らしていたが、寝袋の反対側から突き出た彼らの頭をかろうじて見分けられる程度だった。シャンテルがインリーチの天気予報を読みはじめた。彼女の声からは疲れが聞き取… さらに読む

越えてきた膨大な山並みを背景に、三ノ窓へ向かう。写真:和田 淳二

もう一つの剱岳リアル北方稜線

By 鈴木 啓紀   |   2021/03/16 2021年3月16日

吹雪の中、重たい荷物にあえぎ、藪と雪をかき分けて必死にラッセルしながら、サンナビキ山からウドノ頭へと続く複雑で不安定な稜線を辿っている時、不意に戸知 寛のことを思った。 4年前、どんな気持ちであいつはここを歩いたんだろう。けっこうきつかったろうな、必死だったろうな、不安な気持ちもあった… さらに読む

筆者を病院に搬送するヘリが到着する数分前。パキスタン、シップトン・ベースキャンプ Photo: Mikey Schaefer

リスクの計算

By マイキー・シェイファー   |   2021/02/15 2021年2月15日

リスクとはいったい何だろう。標準的な辞書はリスクを「危険にさらされている状況」と定義し、それはクライミングに当てはまる。しかし、この一般的な定義は狭すぎる。リスクがさまざまな形を取り得ることを考慮せず、マイナス面に着目し、リスクと対価の関係を無視している。リスクと対価は本質的につなが… さらに読む

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