クリーネストライン

クライミング

投稿を並べ替える
ベースキャンプから北壁を望む 写真:鈴木 啓紀

ハンター北壁へ

By 鈴木 啓紀   |   2019/08/14 2019年8月14日

ランディングポイントの上空で、私たちを乗せたセスナは大きく旋回し、ガスの切れ目から目指すハンター北壁が視界に大きく迫ってくる。大石明弘と私はチームを組んで、これからこの壁にトライしようとしている。 アラスカ、デナリ山域のカヒルトナ氷河に聳え、圧倒的な迫力で氷河を見下ろす標高差1,200メー… さらに読む

故きを温ねて新しきを知る。甲斐駒ヶ岳黒戸尾根に古くからある祈りの場にて。写真:花谷泰広

振り向いて、そして踏み出した一歩

By 花谷 泰広   |   2019/07/12 2019年7月12日

多くの人びとが日本の豊かな自然と親しめる世の中になることを夢見ている。ブームではなく、ほんとうの意味で。そんな世の中になってほしい。僕の切り口は「山」であり、「登山」というアクティビティだが、日本の山には人びとの営みがあり、信仰があり、アルピニズムがある。それぞれの山にそれぞれの個性… さらに読む

タブリーズからやって来た友人でありパートナーの、イラン人クライマーのハビビとショルマズから、アラムクーに関する情報を分けてもらうアン・ギルバート・チェイスとブリッタニー・グリフィス。ベースキャンプではハビビやショルマズをはじめ、その他大勢のイラン人クライマーたちと知り合うことができた。彼らはテントに立ち寄っては私たちをイランとアルボルズ山脈に歓迎してくれ、クライミングや人生や政治について語り合った。私たちはそこでは際立って異色な存在だったが、クライマーであることがその壁を取り除いてくれた。 Photo: Beth Wald

イランで見つけた避難地

By ベス・ワルド   |   2019/06/20 2019年6月20日

細い小川の上に古びた木板が掛けられただけのガタガタの橋を渡り、みすぼらしく濡れて臭いを放つ羊の群れを通り過ぎ、きつい傾斜を登りはじめたところで、遠方のカスピ海で生まれた霧が、道路を離れた私たちのまわりで渦を巻いた。イランのアルボルズ山脈にあるアラムクー山のベースキャンプを目指し、ブリ… さらに読む

夜明けのスタート。登攀2日目の早朝、スワードはギアラックをつかんで最初にリード。それから1時間のうちに臨死体験に遭遇しようとは、誰も知る由もなかった。 Photo: Austin Siadak

墜落のあとに

By オースティン・シアダック   |   2019/05/23 2019年5月23日

ブリティッシュ・コロンビア州ワディントン山脈。2018年夏。 オースティン:僕の注意を引いたのがクリスの叫び声だったのか、崩れる岩の音だったのか記憶にない。とっさに下を見ると、クリスが後ろ向きに落下していくところだった。車のドアほどもある岩の破片と一緒に。僕が「落(ラクッ!)落(ラクッ!)… さらに読む

ブランカ山群 ランラ・パルカより巨大セラックを縫っての下降
写真:久野弘龍

R1でデキたこと:4人のストーリー

By パタゴニア    |   2019/02/27 2019年2月27日

私はいつも忙しい。何故なら、私ことR1フーディーのオーナーである彼女は、文字通り、仕事も日常もすべて、常に私を愛用しているからだ。 日本の山は3,000メートル前後と低いが、それ故にシーズンを問わず登られ、また海洋性の気候のため、気象変化は意外にも厳しい。厳冬期、内陸山岳部の稜線は時に-30℃… さらに読む

行けるだろうか? 上部セクションを観察するイアン・クーパー(左)とロビー・フィリップス。
ルートの各ピッチに他とは異なる何かが求められるとき極めて重要となるのは、計画と創造力だ。Photo: Drew Smith

とても現実的な可能性

By ロビー・フィリップス   |   2019/01/25 2019年1月25日

難しすぎるかもしれないルートをコチャモ・バレーに開拓することについて。 人生の道を決める出来事が、あまりにもランダムであることにはしばしば驚愕させられる。僕の友人がクリスピン・ワディと出会ったのは、1年ちょっと前、北海の石油掘削リグで働いていたときだった。1990年代初期にコチャモ・バレー… さらに読む

闇夜に浮かび上がる大源太山東面。Photo: AO

マウンテニアリングスノーボードの深淵  大源太山東面・四ルンゼ

By 島田 和彦   |   2019/01/11 2019年1月11日

大源太山東面への歩み スノーボードを始めたころ、ひっそりと近所の山に入り、地図を見ながら、少しずつ範囲を広げていったのを思い出す。そして、いまも同じことをして、興奮している。僕は引きかえすことのできない扉を開けて、いつのまに禁断の場所に入ってしまったんだろう。 毎年冬が終わり、スノーボ… さらに読む

薄情な白状。花崗岩のわずかなエッジと小さな氷の塊だけを使って、アグハ・スタンダルトの「エグゾセ」の最初のピッチが、ランナウトと霧氷に彩られたイカしたものであることを認識するクリス・ミュッツェル。アルゼンチン領パタゴニア
Photo: AUSTIN SIADAK

厳しい贈り物

By ロランド・ガリボッティ   |   2018/12/25 2018年12月25日

天候はすべてを複雑に、そして豊かにする。 僕がトップアウトするころには雪が降りはじめ、あたりは暗くなる。ロープがつづくかぎり進み、できるだけ平らな場所を見つけて穴を掘り、膝を抱えて座る。「登ってこい!」と何度も叫ぶが、強風にかき消されてパートナーたちには聞こえない。僕はひたすら待つ。下… さらに読む

前進ベースキャンプへのアプローチは上部の大きなセラックによって脅かされた。太陽と崩落する氷を避けようと、夜明けよりもずっと前に出発した。
比較的安全な場所にたどり着くため、シャンテルと私はこのクレバスだらけのエリアをできるだけ速く動きつづけた。
Photo: JASON THOMPSON

残されたもの

By アン・ギルバート・チェイス   |   2018/12/20 2018年12月20日

インドのニルカンタ峰への最初の挑戦で敗退した3人の仲間たちは、山での人生の恐ろしくも美しい二面性を克服し、受け入れるため、そこへ戻った。 それはニルカンタ峰南西壁での3日目。登頂を狙う日で、私がリードする番だった。私は頭上にそびえ立つ約200メートルの壁「キャッスル」を見つめながら、岩の急… さらに読む

バリローチェ、フレイの山小屋から岩だらけの稜線を歩く

マイクロ・パフの真価を語る

By 寺倉 力   |   2018/11/22 2018年11月22日

編集者、あるいはライターとして日々痛感しているのは、フィールドで使うウエアの真価を伝えることの難しさだ。使う側のニーズが多様化するなかで、今のウエアは、どんなコンディションの、どのようなフィールドで、どう着用するかという視点で開発されたニッチなプロダクトが多いわけで、その持ち味を限ら… さらに読む

2018 年1 月14 日に撮影されたクイン。コロラド州エステス・パーク 
Photo: Tim Davis

吹っ切る

By クイン・ブレット   |   2018/10/30 2018年10月30日

世界の原生地に対する生涯をかけた情熱について、ひとりの女性クライマーが語ります。 兄の頬は青いベロアのシートに押しつけられ、口はかすかに開いていた。彼はひょろ長い足を、我が家の愛車ビュイックの後部席のドアからドアまで、広げていた。床で横になっていた私は、運転席の後ろの空間にうずくまろう… さらに読む

読み込み中
エラー