まだ見ぬ水平線の彼方へ
私が〈ホクレア〉という名のハワイの伝統航海カヌーの存在を知ったのは、海の魅力に惹かれ、週末ともなれば、伊豆や三宅島に通っていた学生時代のことだった。友達が手渡してくれた1冊の本に描かれた、星や月、波や風を読み、水平線の彼方の島を目指す伝統航海の世界。人はこんなにも深く自然を理解するこ… さらに読む
私が〈ホクレア〉という名のハワイの伝統航海カヌーの存在を知ったのは、海の魅力に惹かれ、週末ともなれば、伊豆や三宅島に通っていた学生時代のことだった。友達が手渡してくれた1冊の本に描かれた、星や月、波や風を読み、水平線の彼方の島を目指す伝統航海の世界。人はこんなにも深く自然を理解するこ… さらに読む
チリのダム建設反対運動については、パタゴニア地方を訪れた多くの人たちからの報告は聞いたものの、そこに住む人びとからの声はこれまで届いていませんでした。ですがそれも今日までです。以下はチリのサンチアゴを拠点とするNGO、<Ecosistemas>の代表でPatagonia Sin Repressas(ダムはいらない)キ… さらに読む
どうしてサーフボードを作る仕事に携わるようになったのですか? サーフボードを作りはじめて、かれこれ32年以上になるけれど、いまでも大好きな仕事さ。そもそも木工の世界に入ろうとしていたんだけど、はじめてフォームをカットしたとき、木に比べていとも簡単に形を作ることができる点が気に入ったんだ… さらに読む
「狂気は必要じゃないけど、助けにはなる」というのがタイの口癖だ。長年にわたる僕たちの無謀な遠征が何度この言葉で語られてきたか……は、もう数えても無駄なので止めていた。そのときは、とにかく現況を生き延びることに集中しようとしていた。 ランニングらしき行為はすでに何時間も前に終わっていた。日… さらに読む
クレイグ・チャイルズ/ビデオ:〈リオ・リブレ〉 その朝、氷河の水が流れ込むバケル川支流の上流では、かなりの雨がアイセン地方を濡らした。ひと部屋しかない家の屋根からは雨が漏れる。フィリペ・エンリケスという名の青年がパチパチと音を立てる台所の傍で、チリの水利権の私有化、川の売却が命の流れを… さらに読む
沖縄北部の嘉陽の浜で拾ったマイクロプラスチック。写真:赤井絵理 「私たちがいま生きている地球は、もはやプラスチックスープどころではない。プラスチックスモッグだ」 これは昨年、日本で25年以上海洋ゴミとその環境保全の活動に深く関わってきた一般社団法人JEAN が主催、パタゴニアの環境インターン… さらに読む
トレイシング・ザ・エッジ、イントロ ビデオ:フィッツ・カホール/ブライアン・スミス 私たちの友人であるフィッツ・カホールとパートナーのブライアン・スミスが、3人のパタゴニア・アンバサダーの人生を垣間見るビデオシリーズ、「トレイシング・ザ・エッジ」を制作しました。すでにいくつかのエピソードを… さらに読む
45年前、昔ながらの北米のアウトドアウェアいえば、基本的な色はカーキ、デニムブルー、オリーブグリーンでした。それらの色は単調というだけではなく、その染料は石油をベースにしていました。クラフト・ピンクという色を思い浮かべたとき、バシラリスの花ほど鮮明なクラフト・ピンクはないでしょうし、ベ… さらに読む
6年前のことだ。かの有名な波がクラウドブレイクのサード・レッジでブレイクした。珊瑚礁を引き剥がしながら一気に駆け抜け、その威風堂々ぶりにサーファーたちは誰も乗れずに命からがら逃げ散った。その後、ひとつの問いが海霧のように周囲に漂った。最後の波がラグーンを洗って海へ引き返し、水が泡立つ… さらに読む
最近私は、世界をリードするボーンフィッシュ(ソトイワシ)の研究者2人に連れられて、グランド・バハマ島にあるイースト・エンド・ロッジ近くの海へ週末の釣りに出かけた。アーロン・アダムズ博士は、Bonefish & Tarpon Trust(BTT)のサイエンス・アンド・コンサベーション・ ディレクターだ。マイア… さらに読む