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ヨーロッパアルプスでのスキーツアーガイディング

情熱のその先へ:ガイドという生き方

By 加藤 直之   |   2021/01/21 2021年1月21日

「ガイドの仕事ってぜんぜん割に合いませんね」。今年の夏、急峻な岩肌や岩稜を約13時間登り下り続け、やっと辿り着いた深山のオアシスで、疲労困憊の色を隠せずも充足感を漂わせていたクライアントから真剣な表情で言われた言葉だ。こちらもノーモーションでやってきたオーバーハンド気味のフックにダウン… さらに読む

国際山岳ガイド連盟のガイドであり父親であるザハン・ビリモリアは、ビッグマウンテン・スキーという高リスクの環境で人を導く光のような存在だ。それは彼が豊富な知識をもつだけでなく、人を愛し、人と山を分かち合いたいと思うからだ。故郷のティトン山脈で高気圧の周期を楽しむザハン。ワイオミング州。Photo:Leslie Hittmeier

山岳ガイドの限りなき駆け引き

By マット・ハンセン   |   2021/01/18 2021年1月18日

2018年2月中旬の曇ったある日、ザハン・ビリモリアは彼が知る唯一の方法で暗闇から抜け出した。それはグランド・ティトン国立公園の北部の遠隔の山でのスキーだった。その日「Z」の愛称で知られるエクサム・マウンテン・ガイドのザハンと同社の社長でガイドでもあるナット・パトリッジは、氷に覆われたジ… さらに読む

夜明け前に出発し、日の出には森林限界に至る。地平線に晴天を仰ぎ、マリーとカエルは、ブリティッシュコロンビア州コースト山地の山小屋泊でバックカントリーへ。Photo: Colin Wiseman

愛があれば

By コリン・ワイズマン   |   2021/01/12 2021年1月12日

マリー=フランス・ロイは、常に環境の代弁者だったわけではない。 世界トップクラスのスノーボーダーになった2000年代、世界を飛び歩く自分のライフスタイルの偽善に後ろめたさがあった。自分を山へ駆り立てながらも、世間の目にとまるリスクを避けていた。黙っていたのは、自然のために立ち上がることに対… さらに読む

ニセコバックカントリーにて、極上の新雪にターンを刻む至福のひととき。 Photo : Rip Zinger

未来に向かって滑り続ける

By 丸山 春菜   |   2020/12/24 2020年12月24日

はじめてスノーボードと出会ったのは16歳の時。自由になれる感覚や開放感に取りつかれ、それ以来ずっと頭の中は滑ることばかり。私にとって雪山は、自分に還ることのできる居場所のようなもの。雪を巡り、これまで数えきれないほど旅を繰り返し、スノーボードの多種多様なスタイルや文化に触れる中で、私の… さらに読む

唐松岳方面へハイクアップする、カイ・ピーターソン、大池 拓磨、古瀬 和哉。 写真:伊藤 剛

Protect Our Winters Japan のこれまでとこれから

By 寺倉 力   |   2020/11/30 2020年11月30日

滑り手の立場で気候変動にアクションする環境団体「Protect Our Winters Japan(POW JAPAN)」が、発足以来わずか2年で予想以上の成果を挙げつつあります。「私たちの雪のフィールドを守るために」というここまでの活動をあらためて振り返ります。 世界13カ国に広がるPOWのネットワーク 「Protect Our Winte… さらに読む

遠方にシトカ、頭上に太陽、コオック(シルバー湾沿岸)からの地元ツアーグループがラッキーチャンス尾根を登る。アラスカ州にて。写真:リー・ハウス

勇敢で寛大な場所

By リー・ハウス   |   2020/11/18 2020年11月18日

これらの写真はトリンギット族、ハイダ族、チムシアン族の先祖伝来の土地であるアラスカ州トンガス国有林で撮影したものです。地域社会周辺の土地や河川・海を守り続けるアラスカ州南東部の先住民に敬意を表します。 「6月に雪!」山頂でザックとスノーボードを下ろし、息をはずませジェイソンに言った。そ… さらに読む

トーレとフィッツロイ(チャルテン)の山塊に太陽が沈む頃、後退するトーレ氷河にそびえる南の尖峰をバックに弧を描く地元ガイドのマーリン。アルゼンチン、ロス・グラシアレス国立公園 写真:マシュー・タフツ

一歩、そして一歩

By マシュー・タフツ   |   2020/11/02 2020年11月2日

スキンのトレースをたどって女性に追い付くと、彼女はクスクス笑いながらスペイン語で何か話しかけてきたが、私の限られたボキャブラリーと上がった息のせいでほとんど理解できなかった。長髪に濃い口髭の昨夜のバーテンダーが数歩先から近づいて来て、クセのある英語で通訳を買って出た。 「彼女は『チャル… さらに読む

よし、いいぞ。コンビクト湖とハイウェイ395号を眼下に見下ろし、ニック・ラッセルはモリソン山の「死の岩溝」を滑降し始める。カリフォルニア州東シエラにて。写真:クリスチャン・ポンデラ

挑戦を重ねて

By ニック・ラッセル   |   2020/10/27 2020年10月27日

真夜中近く、コンビンクト・キャニオンの登山口で駐車場に車を入れる。2019年5月29日。木々は静かに揺れ、暗い空は薄い雲で覆われ、星ひとつ見えない。カリフォルニアのトラッキーから3時間半をかけてワープしてきた後、両足をストレッチする。この春、こんなドライブをもう十数回は繰り返してきたが、今… さらに読む

北ノルウェーで、オームは顔を上げ、大きくターンする。それは景色を見るためだ。Photo : ANDREW MILLER

最高の緩斜パウダー

By Rip Zinger   |   2020/10/24 2020年10月24日

世界で最も進化したライダーだけが、取るに足らない平凡な地形を魅力的に見せることができるのはなぜだろう。それは熟達者のマッスルメモリーと神聖な直感が必要とされる至難の技だ。急斜面に身を投じて、最善を尽くすほうがはるかに容易である。 玉井 太朗は、スノーサーフィンの「師」と呼ばれている。そ… さらに読む

ワイオミング州ジャクソン近くのバックカントリーで、朝の軽い散歩中のエミーレ・ズィノビア。写真:ソフィア・ジャラミロ

わたしたちが帰る場所

By エミーレ・ズィノビア   |   2020/10/13 2020年10月13日

多かれ少なかれ、誰もみな自分に価値があるという証拠を求めている。この原始的な帰属意識は、広い場所から意味を削り出そうとする本能がもたらす欲求だ。ただそうした証拠を掘り出すために必要な労力は平等ではない。白人が大勢を占める山間の町に住む有色人女性として、わたしたちはしばしば、外見以上に… さらに読む

スキーヤーとして、パーマカルチャーに魅了された者として、ボンシニョーレが歩んできた道のりは、適応と努力の力を肯定するものだ。そして、人間としてわたしたちの存在が、自然界を変えるのではなく、協力すべきであることを。写真:エミリー・ル・ハリドン

山を下りる

By ジョゼフィーヌ・オース   |   2020/09/29 2020年9月29日

パーマカルチャー農家に転身した フランス人スキーパトロール隊員 「今やすっかり『ラメイジェ北壁の麓、ロマンシェ川河畔で野菜を育てている男』になったよ。」これがジャン・シャルル・ボンシニョーレの「ペペハ」である。ペペハとはマオリ族の自己紹介のやり方で「~がわたしの山、~がわたしの川」とい… さらに読む

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