クリーネストライン

サーフィン

10年間、待ちわびた「THE DAY」の到来。心を合わせ、パドルに力をこめる。Photo:Sayoko Suzuki

「家族」とともに海を渡る:カヌーピープルという美しい生き方

By 麻生 弘毅   |   2021/10/09 2021年10月9日

2021年7月31日 AM3:00 八丈島 期待と不安が合い混じった眠れぬ夜を過ごす。星空の下に出てみると、想定していた以上に風が強かった。北東から風速7mの風が吹きつけ、湾内であるにもかかわらず波頭は白く砕けている。 「普段ならば海に出ないようなコンディション。向かい風に加えて3knotの向かい潮、それら… さらに読む

ベン・ウィルキンソンは、アラワイハーバーや海洋全般を悩ませる今や見慣れた「掃きだめ」を見つめる。オアフ島ホノルル Photo: Ryan T. Foley

海に浮かぶゴミ箱

By ガブリエラ・アウン   |   2021/07/06 2021年7月6日

ベン・ウィルキンソンは、救出した木材で家具・彫像・サーフボードを作る時も、世界各地で大波を追いかける時も、本能に導かれている。「夢中になれることをやっているだけさ」と彼は言う。 今は家庭に2人の小さな子どもがいる。ネムノキの厚板を作品に仕上げたり、エディ・アイカウ・ビッグウェーブ・イン… さらに読む

ミー・ウォーターのグロムは、小さな波に満面の笑顔。カリフォルニア州マリン群 Photo:Jeff Johnson

パンデミックでもミー・ウォーターを止められない

By モーガン・ウィリアムソン   |   2021/06/16 2021年6月16日

カリフォルニア州サンフランシスコは、文化・富・階級の多様な約90万人の人々が、海に囲まれた約125㎢キロメートルの範囲に暮らしている。この都市には3つの海岸があり、そのうち2つは湾内のため静かだが、もう1つは太平洋の強烈なうねりを遮るものがない。100万人規模の都市でありながら、住民の多くは… さらに読む

1960年初頭、太東岬から釣ヶ崎方面を眺める。人工物はなく自然が残っているのがわかる。 Photo : TED SURF

失われていく砂浜

By 阿出川 潤   |   2021/05/14 2021年5月14日

サーファーというのはとても薄情な生き物だと思うときがある。 日頃から「自然環境を大切に」「海からゴミをなくそう」「海へのコンクリート反対」などと声高々に叫んでいたとしても、訪れた海でいい波に乗れたならば(例えそれが海に入れられた建造物によってできた波であっても)日頃から思っているそのこ… さらに読む

チリの怪物の足元で体勢を保つレア・ブラッシー。Photo : JeanLouisDeHeeckeren

解き放つことについて

By モーガン・ウィリアムソン   |   2021/05/06 2021年5月6日

ロープを手放し、パドルするには速すぎる巨大な波のグライドを体験できるのは、ほんのひと握りのサーファーだけ。それには強い信念と自信、そしてある時点でボードのレールがちょっとでも間違った角度に食い込めば、30フィート(約10メートル)もある波のフェイスが整体師のように体をボキボキにしても平気… さらに読む

プレートランチを食べにラモン・ナバロを波に乗せるワイメア。ラモンは必死に食らいつく。(2009年のエディにて。オアフ島ノースショア)。写真:スコット・ソーエンス

エディは永遠に

By モーガン・ウィリアムソン   |   2021/03/23 2021年3月23日

まさに「湾がその日を呼び寄せる」だ。「エディ」が決行される日は、潮気を含んだ靄がセブン・マイル・ミラクル立ちこめ、車がカメハメハ・ハイウェイに渋滞を作り、仕事は休み、学校も休校、ハワイのだれもが固唾をのんで見守る。 クライド・アイカウは呼ばれる側だ。血気と熱意にあふれる71歳。「ハロー」… さらに読む

リーフの上で炸裂するパイプラインの腹のなか、いつもどおりで佇むコール・クリステンセン。オアフ島ノースショア Photo:Ryan “Chachi” Craig

失われた友と海洋の危機管理

By モーガン・ウィリアムソン   |   2021/01/05 2021年1月5日

「それは何かに火を付けた」と、ビッグウェーブ・アセスメント・グループ(BWRAG)の共同創設者コール・クリステンセンは、友人のサイオン・ミロスキーが亡くなった2011年3月16日のマーベリックスでの事故について語る。「僕たちは、なんてことだ、と思った。このスポーツの限界に、最もハードに挑むサーフ… さらに読む

ペイジ・アルムスから借りた9'4

深みの限界まで

By マット・スクナージ   |   2020/09/17 2020年9月17日

2019年1月初旬、ペイジ・アルムスはマウイ島の自宅でワールド・サーフ・リーグの「cbdMDジョーズ・ビッグウェーブ・チャンピオンシップ」の興奮から覚めずにいた。大会は風が吹き荒れ、海面は分厚い50フィート(約15メートル)級のセットで幕開けした。女性の大会史上、最も大きく最も危険な波であることは… さらに読む

スウェル号に揺られて、キャプテン・リズとトロピキャトのふたりだけの午後。Photo : Liz Clark

海上生活に学ぶ自己隔離

By リズ・クラーク   |   2020/08/05 2020年8月5日

大人になってからほとんどというもの、自分のヨット、スウェル号で敢えて隔離された生活を送っている。最初こそ、孤独や未知なるものが、欠乏や寂しさへの恐怖を膨らませたが、そこを乗り越えてしまえば、こうした恐怖には何の根拠もないことが分かり、よりスローで、より隔絶された生活が、私と環境の両方… さらに読む

表紙:天国にいるかのように、故郷の海に浮かぶベリンダ・バグス。彼女が育ったオーストラリアのニューサウスウェールズのビーチは、澄んだ青い水と良い波と豊富な野生生物に恵まれてきた。ベリンダが活動をともにする〈Save Our Coast〉はニューキャッスルを拠点とする非営利団体で、巨大石油企業の企みの公表と阻止に取り組んでいる。
ニューキャッスルからシドニーまでの沿岸部にあるビーチの半数と同様に、現在この海岸線沿いは、石油とガスの開発の脅威にさらされている。photo : Jarrah Lynch

自分の声を出す

By ジャナ・アイアンズ   |   2020/07/22 2020年7月22日

サーフィンは自分の時間を自分勝手に過ごす方法、だと決めつける傾向が昔からあります。オーストラリア人のベリンダ・バグスは10年以上、良い波や撮影の機会を追いながら、聞き飽きたこの決まり文句どおりの生活をしていました。けれども2011年に息子のレイソンが生まれると、彼女は目を覚ましました。「地… さらに読む

腹を空かせた怪物の食道を、安全な距離をとってのぞき込む碇山勇生とコール。 Photo:Hisayuki Tsuchiya

未踏の波

By コウスケ・フジクラ   |   2020/07/20 2020年7月20日

2015年3月、碇山勇生はコール・クリステンセンに連れられて、はじめてワイメアの波を訪れた。その後何年も、勇生は片言の英語とたくさんの絵文字でコールに呼びかけ、彼の住む奄美大島の、台風でリーフにうねり立つ波へとコールを誘っていた。ワイメアで無限の可能性が拓かれた勇生は、コールを指導者とし… さらに読む

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