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MEET THE CREW: フレッチャー・シュイナード・デザインズ(FCD):「どのボードも自分のボードだと思って作る」

MEET THE CREW: フレッチャー・シュイナード・デザインズ(FCD):「どのボードも自分のボードだと思って作る」

By サミー・キャマック   |   2012/07/12 2012年7月12日

サミー・キャマック

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どうしてサーフボードを作る仕事に携わるようになったのですか?
サーフボードを作りはじめて、かれこれ32年以上になるけれど、いまでも大好きな仕事さ。そもそも木工の世界に入ろうとしていたんだけど、はじめてフォームをカットしたとき、木に比べていとも簡単に形を作ることができる点が気に入ったんだ。でも木よりも早くカットすることはできても、ミスはほとんど許されない。だからカットは周到、かつ綿密でなければならない。あと、毎日使えるものを作るのは楽しいよ。

あなたにとって品質とは何ですか?
僕はFCD(フレッチャー・シュイナード・デザインズ)でグラッシングを担当しているんだけど、グラッシングというのはボード作りの工程のなかでも極めて微小なレベルの作業なんだ。シェイプされたブランクスにファイバーグラスとレジンで比較的薄い膜をはる作業で、ボードが長持ちするように耐久性に優れながらも、ボードの機能性を損なわない軽さと薄さを維持するものでなければならない。

FCDのグラッシングのモットーは、「どのボードも自分のボードだと思って作る」 ファクトリーの誰もがサーフィンをするから、皆、細かいグラッシングのニュアンスがどれくらい大切かをよく理解している。こうした情熱こそが、品質につながると思う。世界に蔓延する大量生産のサーフボード工場とはちがって、FCDではじっくりと時間をかけて、できる限り最高のボードを作っている。昔流の良いやり方、つまり手作業で、1枚ずつね。

自身が作ったボードの質はどのように評価しますか?
優れたグラッシングによって真の美しさが得られているかどうかは、見た目の良さやボードが左右対称かどうか、あるいはテールのエッジがちょうど良い硬さかどうかなどはもちろんだけど、それ以上に、ボードがあらゆる過程で正しく作られたという確信がもてるかどうかなんだ。でもボードの品質が最終的に評価されるのは、やっぱりその寿命じゃないかな。背の高いボードは適切に手入れをしていれば、そして20フィート級の巨大な波に何度もワイプアウトを喰らうようなことさえなければ、何年も使えるはずだから。

型抜きのボードと手作りのボードの違いは何ですか?
外国製の型抜きのエポキシ製サーフボードを試したあとに、エポキシ嫌いになってしまったサーファーが数多く存在するのは嘆かわしいことだよ。ボードはすごく丈夫だけど、その乗り心地が気に入らないというんだ。エポキシ製といっているのはグラッシングに使用する樹脂成分の種類に過ぎないし、それにすべてのエポキシ製ボードがそうしたものと同じように作られているわけじゃない。FCDでは独立気泡のフォームと高品質のエポキシを組み合わせて、サーフィンをする人たちが慣れているポリウレタン製ボードのような乗り心地を実現しながら、ファイバーグラスとエポキシの量を適切に調整して、サーフボードの耐久性を向上している。ぜひ試してみてほしい。

―サミー・キャマック

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