ランニング・アップ・フォー・エアー:空気のために走る
僕は息もたえだえに手を伸ばし、笑顔で立っている4人のボランティアとハイファイブをする。2月だというのに山頂の救護ステーションに立ってくれている彼らに、喘ぎながら感謝する。ステーションを回り込み、下の谷につづく急な雪のステップを早足で4歩か5歩目駆け下りると、雪の地面が抜け落ち、足全体… さらに読む
僕は息もたえだえに手を伸ばし、笑顔で立っている4人のボランティアとハイファイブをする。2月だというのに山頂の救護ステーションに立ってくれている彼らに、喘ぎながら感謝する。ステーションを回り込み、下の谷につづく急な雪のステップを早足で4歩か5歩目駆け下りると、雪の地面が抜け落ち、足全体… さらに読む
「狂気は必要じゃないけど、助けにはなる」というのがタイの口癖だ。長年にわたる僕たちの無謀な遠征が何度この言葉で語られてきたか……は、もう数えても無駄なので止めていた。そのときは、とにかく現況を生き延びることに集中しようとしていた。 ランニングらしき行為はすでに何時間も前に終わっていた。日… さらに読む
足の感覚がなかった。凍るような冷たい極寒の川を数え切れないほど渡った。狭い谷底に沿って進めるルートを探すため、柳の群生を押し倒しながらはい進み幾度ともなく川をジグザグに渡る必要があった。たった6マイルを進むのに3時間も要し、僕たちの能力では持て余すことに着手してしまったのではないかと… さらに読む
“「行動なき感傷は、魂の荒廃である」” —エドワード.アビー 規模というのは捉えがたいものです。景観を理解しようと必死に地図を見つめたりします。しかしときとして、渓谷や山々の上を飛行機で旋回する機会があると、その地勢を真に理解しやすくなります。しかしまたときとして、自分の足で… さらに読む
起床時間。Photo: Luke Nelson 凍えて目覚めるというのは何か不安を掻き立てるものがある。僕は寝返りを打ち、1ダースほどの腹筋をして体を暖め、ふたたび眠りにつこうとした。僕の動きで目覚めたコーディが腕時計のライトを押した。 「もうすぐ4時だ」と僕はつぶやく。 「しばらく寒さに堪えていたよ」と彼… さらに読む
2日目、アヴィレス・ノルテにルートを発見する。チームはGoogle Earthの地図とiPhoneのアプリを使い、もしこのルートに沿って永久的なトレイルを敷くことになれば、パタゴニア国立公園が利用することになるであろう位置を記録した。Photo: Weston Boyles チリ南部の新しいパタゴニア国立公園の公式なオープ… さらに読む
マイル・フォー・マイル:パタゴニアでのトレイルランニングと環境保護についてのフィルム。Video: Rios Libresとパタゴニア提供 2日間の106マイルのストーリーを簡潔に語るにはどうすればよいのだろう? それはほぼ不可能だ。生態系を修復したり国立公園を建設するのと同じように、本当にたくさんのステ… さらに読む
Photo: Jeff Johnson シカゴに住んでいたころ、僕はまるで明日はないかのように走っていた。日曜日は長距離、月曜日はその2倍を走る火曜日の準備、水曜日はその週のエンドルフィンのハイライトでイリノイ大学のサークルキャンパスのトラックを脚が悲鳴を上げるまで繰り返し走った。一緒にトレーニングして… さらに読む
はじめてパタゴニア公園のトレイルに足を踏み入れるパタゴニア・アンバサダーの、ルーク・ネルソン、ジェフ・ブラウニング、クリッシー・モール。チリのアイセン地方にあるパタゴニア公園。Photo: James Q Martin 突風が吹き、ヘネラル・カレーラ湖畔に打ち寄せる水がしぶきを上げる。目を閉じて立っている… さらに読む
お気に入りのルーシーズ・トレイル。カリフォルニア州オーハイ・バレー。Photo: Craig Holloway 今年2月、僕は土地の購入と保全地役権の取得によって緑地を保護する非営利団体〈オーハイ・バレー・ランド・コンサーバンシー(OVLC)〉でボランティアをはじめた。この団体はオーハイ・バレーに数々の保護地… さらに読む
「2013 San Diego 100 Mile Endurance Run」で勝利への道をいくパタゴニア・アンバサダーのジェフ・ブラウニング Photo: Jeff Johnson 1)100マイルのランというのは、本当に、本当に、長い。言い換えれば、精神的なゲームを同時にやっているようなもの。やろうとしていることへの精神的な準備がなされている… さらに読む