魚と釣り人のフェアな関係のために
日本は小さな島国ながら山が連なる地形ゆえ、その山々からは谷間を縫うように豊かな流れが集まり、海まで注いでいる。「山・川・海」と、釣りにはとても恵まれた環境であり、美しい景色に囲まれながら、釣り糸を垂れるひと時には格別な楽しみがある。 ディランは環境保全に奔走する活動家でもあるが、夢中で… さらに読む
日本は小さな島国ながら山が連なる地形ゆえ、その山々からは谷間を縫うように豊かな流れが集まり、海まで注いでいる。「山・川・海」と、釣りにはとても恵まれた環境であり、美しい景色に囲まれながら、釣り糸を垂れるひと時には格別な楽しみがある。 ディランは環境保全に奔走する活動家でもあるが、夢中で… さらに読む
南の海と北の川で、ダナー製ウェーディング・ブーツの可能性を確かめる 一歩踏み出すごとに「ゴリゴリ」とも「ガリガリ」とも表現できる感触が、足から伝わってくる。そのたびに鋭利なサンゴや岩が、おろしたてのウェーディング・ブーツを削っていくのが想像できる。コーラルリーフ域で、長時間の釣りを経験… さらに読む
重い……遠目には分からないが、川を渡ると流れの重さによろけてしまうほど。その水圧でウェーダーは脚に張り付くが、現在のウェーダーは細身に作られているので、ひと昔前ほどの抵抗はない。それでも不意に足を上げると転倒しかねない。けれどもこの強い流れのなかでも、逞しく泳ぎつづけられる魚たちを想像… さらに読む
かれこれ1時間以上歩きつづけているが、釣り場はまだ先なのだろうか。福島県の山間部とはいえ、梅雨明け間近の河畔は不快なほど多湿。体温で偏光グラスはくもり、吹き出す汗が止まらない。さらに整備されていないそま道は、マダニの巣窟で、「道」と呼ぶには相応しくないだけ荒れ放題。避けては跳ね返って… さらに読む
前回紹介した西表島での渓流釣り。その浦内川に昨夏、取水用の送水管が引かれた。川沿いを黒い大蛇がうねるような光景は異様で、原始の流れを色濃く残す流れだけに、とても残念なことに感じる。 軍艦岩から上流の川沿いには人工物がなかったが、突如黒いパイプが敷かれた。写真:中根淳一 西表島は県内で2番… さらに読む
南国沖縄でのフライフィッシングというと誰もが海の釣りを想像することだろう。僕も普段は河口周辺のマングローブ帯や海に足が向くことから、近年まで淡水の釣りはほとんど経験していなかった。しかし低山ながら山岳が発達した西表島では、いくつもの渓流があり、そこには好ターゲットの「メジロ」が潜んで… さらに読む
写真:北島 清隆 ここ数年間、沖縄へのフィッシング・トリップを繰り返している。延べにすると年間で3週間以上の日数を過ごしていることになる。そのなかでも10年以上にわたり、毎年のように訪れているのが県内で2番目に面積の広い西表島だ。西表島は日本の最西端に浮かぶ10の有人島と、いくつかの無人島… さらに読む