クリーネストライン

島田 和彦

島田和彦はパタゴニア日本支社のビジュアル・マーチャンダイザー。札幌生まれ。3歳からスキーをはじめる。ニセコ雪崩調査所所長の新谷暁生氏に師事、山と海の手ほどきを受ける。スプリットボードを手段とした、困難な雪山に多くの要素を組み合わせての山行に価値を見出している。

記事

大源太キャニオンから仰ぐ大源太山西面と滑降ライン。全写真:松岡祥子

大源太山西面:初滑降

2017/12/28 2017年12月28日

大源太山(標高1598m)は木材を指す方言「ゲンタ」から名付けられたとされ、南北方面から見ると鋭い槍のようなそれは「上越のマッターホルン」の異名をもち、谷川連峰のなかでも際立った個性だ。首都圏からのアクセスもいいので、これまで落とされていないのは不思議な話だが、主脈縦走路から離れて標高も… さらに読む

高千穂平

高千穂平

2017/01/19 2017年1月19日

島田和彦 静粛と躍動へのグライド “現代は「多様な価値観」という言葉で、本当に価値のあるものが退けられる時代のように思う。価値あるものはそう多くない。やるに値することを探し当て、生を全うすることは、砂漠で針を探すほどに困難なことだ。アルピニズムとは、その数少ない価値あるものなのだ… さらに読む

八ヶ岳:横岳東面・北沢ルンゼ

八ヶ岳:横岳東面・北沢ルンゼ

2014/12/25 2014年12月25日

島田和彦 『 危うくそのまま滑り降りてしまうくらい忽然と、最後の砦である大滝がその姿を現した。60mのロープがギリギリ20cmほど雪面に届くという宝の場所を探し当て、登り返すという最悪の選択肢は、ようやく消えていった。先ほどからうろついていた熊の親子が、僕らの帰る方向へと走り去っていく。帰路へ… さらに読む