アウトドア業界の180社が自然界にお返しをする

ひとりでは不可能でも、大勢が力を合わせれば達成できることがあります。それが1989年、パタゴニアがコンサベーション・アライアンスを共同創設した理由です。私たちは北米で脅かされている野生の地を保護する活動に取り組むグループに新しい資金源を提供するために、他のアウトドア・ブランド3社と協力しました。そのモデルはシンプルです。コンサベーション・アライアンスはアウトドア関連企業から年会費を集め、その全額を自然環境保護に取り組む草の根団体に寄付します。現在メンバーは180社にのぼり、これまでに1,000万ドル以上が寄付されました。

2011年度は長年目標にしてきた年間100万ドル以上の寄付を達成し、35の環境保護グループに総額105万ドルを提供しました。コンサベーション・アライアンスの成功を示す真のバロメーターは支援先のグループが助成金を使って成し遂げた実績です。去年は420,755エーカーの土地と合計131キロメートルの河川の保護、1基のダム撤去、人気のクライミング・エリア1か所の購入という9つの重要な保護活動に勝利をもたらしました。

パタゴニアは毎年コンサベーション・アライアンスに10万ドルを寄付し、資金は北米で最も効果的な環境保護グループに直接提供されています。コンサベーション・アライアンスがアウトドア業界における環境保護の活力源へと発展したことを誇りに思います。

メンバー企業、助成先、助成金申請方法などコンサベーション・アライアンスの詳細はwww.conservationalliance.com(英語)をご覧ください。

また日本でも2000年7月、アウトドア産業の有志が集まり、アメリカと同じ目的を持ったコンサベーション・アライアンス・ジャパン(CAJ)が設立されました。売上規模によってメンバー各社が拠出する年会費をプールし、日本国内のフィールドの自然環境を保護することを目的として、その基金を自然保護のために活動している市民グループに活動資金として提供しています。「わたしたちのビジネスは、自然環境が健全であればこそ持続できる」という基本理念のもと、2013年1月現在、16社23ブランドが参加し、基金の100%が自然保護のために活動している地域の草の根的なグループを支援することで、設立以来、120以上のグループに総額で4,300万円以上の資金を提供してきました。パタゴニア日本支社は毎年メンバーとして基金を提供するだけでなく、理事としてCAJの運営に参加しています。