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よくあるご質問

品質、ビジネス要因(技術力、技能、立地条件、カスタマーサービス、納期の厳守)、環境および社会面の実績、これらいずれもが選択基準の項目となります。

品質は工場を決める際の第1の基準です。第2の基準は環境への影響をより削減できるかどうかという重要な点です。品質を犠牲にすることなく環境への影響を削減できるならそうします。これによって価格が犠牲になる場合は、ケースバイケースですが、売り上げを犠牲にしても環境を重視する決定も頻繁に行います。

パタゴニアのソーシャル/エンバイロメンタル・レスポンシビリティ・チームは工場の社会的/環境的活動のどちらか一方でも私たちの基準に満たない場合は取引を拒否する権利を有し、またどの項目においてもパタゴニアの高い最低水準に満たない場合は自動的に考慮の対象から外れます。社会的実績を評価する際は、工場がパタゴニアの行動規範の基準に達する-あるいは越えているか、そして工場経営者がパタゴニアと協力して不十分な分野を改善する意思があるかの2点を重視しています。

 

パタゴニアのソーシャル/エンバイロメンタル・レスポンシビリティ・チームは毎年多くのサプライチェーンの工場を訪れています。チームのスタッフは毎日メールや電話で工場と連絡を取っています。また第三者監査機関を雇い、社会的/環境的責任に関する問題を調査するために定期的に工場を訪れています。さらに公正労働協会(FLA)は毎年、パタゴニアのサプライチェーンの工場の5パーセントに対して抜き打ち監査をします。また製品デザイナーや製品開発者、製造担当者はつねに工場とメールで連絡を取り、開発と製品の検査のために工場をひんぱんに訪れます。品質管理チームも定期的に工場を訪れます。品質管理と素材調達チームは工場における人権や安全/衛生などの問題を識別し、報告するよう教育を受けています。

 

新製品開発の際、パタゴニアは高品質を提供するための十分な技能と施設を備え、より低価格で納期を遵守し、環境への影響を最小限にとどめ、従業員に公正な待遇を与える工場を世界各国から探します。私たちの製品は中国、タイ、ベトナム、日本、トルコ、ポルトガル、メキシコ、コスタリカ、コロンビア、エルサルバドル、イスラエル、フィリピン、そしてアメリカで生産しています。

 

現在、アメリカでは16の工場がパタゴニア製品を製造しています。全体の製造量にすると大きな割合ではありませんが、できるだけアメリカで製造するように心がけています。熟練した労働者と低い製造コストを世界を股にかけて探し求めた結果、アメリカの衣料品製造産業はほぼ完全に衰退してしまいました。アメリカの衣料品製造工場は、全盛期でさえパタゴニアの最も機能性の高い製品を製造する専門技術を持っていなかったのです。したがってアメリカで製造しているパタゴニア製品は、どちらかといえばベーシックなスタイルの、数少ない製品に限られています。

 

中国を含むパタゴニア製品を製造する国のなかには、環境と労働者の権利について違反あるいは不安定な実績を持った国もあります。アメリカでの実績はそれよりはましですが、ヨーロッパや日本に比べると劣ります。パタゴニアはその国から撤退するかどうかの判断は政策に基づいてはしておらず、とくに中国とベトナムのいくつかの優秀な工場と取引しています。

なぜなら賢明な工場を選び、またそうした工場と建設的に関与することによって、変革を促すことができると信じているからです。パタゴニアだけでは取引をする国の労働文化や政府の政策を変えることはできません。そのためパタゴニアが取引する工場を使う他のブランドと協力し、さらにNGOやその他の組織と組んで労働環境の向上のために努力しています。

 

パタゴニアがビジネスを始めて以来、最高の縫製技能は香港から中国へと移り、それはいま、より低価格のタイやベトナムへと移行しています。これらの国より労働コストの安い国はあります。しかしパタゴニアは品質の高い仕事を適正な環境水準と労働環境で行うことを保証できる工場とのみ取引しています。

 

パタゴニアの職場行動規範は、各工場がそれぞれの国の労働法を遵守しなければならないことを明白に規定しています。また国際労働組織に基づき、パタゴニアの行動規範はいかなる製造国においても年齢が15歳を下まわる者の雇用を禁じています。家計収入に貢献するために青少年の労働が奨励されている国が多くありますが、青少年を酷使から保護するために、その労働内容は規制されています。法律が存在しない、あるいは不十分な場合、パタゴニアの行動規範では過度の労働時間と劣悪な労働条件下での雇用を禁じています。パタゴニアは委託契約をする前に、児童労働を含む社会的責任について事前に工場を選別します。パタゴニアの契約工場で児童労働が発見された場合は、国際労働機関と公正労働協会のガイドラインに基づく弊社の児童労働是正措置に従います。

 

工場の従業員すべてに生活賃金が支払われているわけではありません。パタゴニアは工場が従業員に法定最低賃金またはそれ以上の賃金を支払うこと、清潔で安全な労働環境を提供すること、そして従業員が労働組合に自由に参加できる権利を有することを義務づけています。パタゴニア製品の多くは優れた縫製技術をもつ熟練労働者を要し、各国ごとに相当の時給が支払われています。パタゴニアでは労働者の基本的なニーズまたはそれ以上を満たす賃金を支給する工場を選んでいます。

私たちは支払われる給与で一家の生計が成り立つべきであるという生活賃金の原則に賛同しますが、現段階では実現にはいたっていません。なぜなら縫製業は給与水準が低いうえ、競争が激しく、さらにアメリカを含む多くの国の政府の設定する最低賃金が低いためです。生活賃金の定義も容易ではありません。また工場にとっては従業員の賃上げにともない、製造価格を上げても減益(およびそれにともなう従業員の一時解雇)がないという保証が必要です。さらに工場は複数の企業の製品を製造し、同類の作業に対して同賃金を支払っているので、工場の顧客企業全社が製造価格の値上げに同意しなければなりません。企業はコストの増加にともなうビジネス損失の懸念を克服し、さらに消費者は値上げされた商品を購入することにより労働者の生活賃金確保の一端を担う必要があります。

もちろん裕福な人びとのための製品の製造に貧しい人びとの労働力を搾取することは許されません。私たちは公正労働協会(FLA)などの共同組織が生活賃金(または公正賃金)に関する条項を制定し、協会加盟企業が同条項もしくは段階的に生活賃金支給を実現する計画案を職場行動規範に盛り込むのが生活賃金実現の最善策だと考えます。賃金に関するあらたな条項は厳正でなければならず、監査員の研修および工場検証の規定を含む必要があります。パタゴニアはこれに向けてFLAに働きかけています。

いまのところパタゴニアは各国の最低賃金と現行賃金を把握し、取引工場との価格交渉時に、より高給で公正に、あるいは生活賃金支給が実現するように取り組んでいます。独自の社会監査とFLAのモニタリングの結果、パタゴニアの取引工場の多くはすでに一部または全従業員に最低賃金以上を支給していることがわかっています。またパタゴニアはクリーン・クローズ・キャンペーンなど複数の利害関係者が構成するトルコのイニシアティブ「JO-IN」プロジェクトに参加し、生活賃金の実現を目指して段階的賃上げに取り組みました。

ところで、パタゴニア本社のあるカリフォルニア州ベンチュラ郡の「生活賃金計算表」によると、2010年の成人ひとりあたりの生活賃金は時給12.46ドルで、パタゴニアはこの額を満たしています。一方、親1人子1人の家庭の生活賃金は時給22.49ドル(年収44,779ドル)です。これは妥当な額といえますが、パタゴニアは最低賃金を大きく上回り、他企業にも対抗できる給与を支払い、さらに全米でもっとも働きやすい企業のひとつであるとマスコミに評価されているにもかかわらず、この基準ではパタゴニア本社社員の中にも給与が生活賃金に満たない社員が出ています。

 

ひとことで言えばそうですが、これは複雑な問題です。輸送にかかわる二酸化炭素排出とエネルギー消費はほんの小さな要因(1%~2%)でしかありません。輸送方法についても、海上および鉄道輸送はより効率的で環境に対する影響も少なく、それに対して空輸やトラック輸送は影響が最も高いのです。輸送を削減する手段のひとつは、できるだけサプライチェーンを集中させること(紡績工場から製造工場、そして港までの距離を比較的短く抑えること)で、中国、インド、ベトナムでは一般的に実践されています。世界中で製品を売るパタゴニアにとっては、仮にアメリカ国内のみでの製造が可能だとしても、それが著しい利点にはならないのです。

 

パタゴニアのミッション・ステートメントには「ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する」があります。この20年間で環境保護活動に4千万ドル以上の現金および物品を寄付してきたほか、コンサベーション・アライアンスと1%フォー・ザ・プラネットの2つの慈善団体の発足、さらにヨーロピアン・アウトドア・グループの環境保護協会の創設に貢献しました。パタゴニアは学校、病院、芸術機関への寄付はせず、慈善事業のすべてを環境保護活動に向けています。

しかし、ビジネスを営むうえで私たち自身が環境危機の原因となっていることも十分に理解しています。私たちの日々のあらゆる活動が汚染やゴミを生み出します。私たちは過去20年間、直接的およびパタゴニア製品を製造する工場から発生する間接的な環境汚染の削減に取り組んできました。パタゴニアは同規模企業のなかでコットン製品すべてをオーガニックコットンに切り替え、また回収したペットボトルからフリースを製造した最初の企業です。現在も環境へのフットプリント削減を目指して調査/研究をつづけながら、他企業にも積極的に情報を提供しています。

ビジネスの運営方法に関して、パタゴニアは社会的責任と環境的責任の両者に同等の比重を置いています。活発な家庭生活を営み、仕事以外の有意義な関心事をもつ個人として社員を待遇し、その結果パタゴニアはつねに北米の「働きたい企業ベスト100」に挙げられます。また同規模の企業のなかではじめて本社内に託児所を設けました。

また世界各国でパタゴニア製品を製造する工場の従業員の生活向上および健康と安全の確保にも前向きに取り組んでいます。私たちは最低コストの労働力を追求することはありません。パタゴニアは公正労働協会(FLA)の創設メンバーで、FLAが実施するのはパタゴニア製品を製造する工場が従業員に法定賃金もしくはそれ以上の給与を支払っているか、労働環境は適切か、また従業員が労働組合の活動に参加する権利を有しているかを確認する監査です。監査結果はFLAのウェブサイトでご覧いただけます。またパタゴニアは、米国内ではアウトドア産業協会のエコ・インデックスコーポレート・レスポンシビリティ・ワーキング・グループ、さらにヨーロピアン・アウトドア・グループのソーシャル・レスポンシビリティ・ワーキング・グループの会員で、同様の関心をもつ他のアウトドアブランドと成功事例などの情報交換をし、また社会的責任に関するプログラムに着手したばかりの小規模企業の指導にもあたっています。パタゴニア・ヨーロッパ支社もヨーロピアン・アウトドア・グループ(EOG)のサスティナビリティ・ワーキング・グループで積極的に活動しています。

さらにパタゴニアはサプライチェーン全体における社会的責任を促進するためにビジネス上の独特な取り組みを実施しています。パタゴニアのソーシャル/エンバイロメンタル・レスポンシビリティ(SER)チームは管理部門やマーケティング部門ではなく品質スタッフとともに製造部門に属し、SER、品質、製造の3チームが連携して工場監査を実施します。各チームのディレクターは新製品および既存製品の素材調達の決定に関して、平等な発言力と新しい工場との取引への拒否権を持っています。はじめて取引をする工場に関しては最初の仕事の発注前に、SERと品質スタッフが社会/環境および品質を包括的に視察/監査します。SERスタッフは定期的に工場を訪問し、監査や前訪問時の修正措置のフォローアップや研修の実施、また懸案事項の集中改善を指導します。パタゴニアは工場の社会および環境基準の長期的かつ継続的な向上に最大限の努力を投じていきます。

 

現段階ではCSRもグローバル・レポーティング・イニシアティブ(GRI)のガイドライン、あるいは他の会社が採用するガイドラインに沿う持続可能性報告書も公開していません。また独自社会監査も公表していません。

パタゴニアはサプライチェーン全体の労働者の適切な待遇の連帯責任を明言し、また契約工場リストをウェブサイトで公表しています。パタゴニア製品を製造する工場の社会監査報告は公正労働協会(FLA)のウェブサイトでご覧いただけます(パタゴニアはFLAの認定会員で、FLAはパタゴニアの取引工場の5%に対して第三者による抜き打ち監査を毎年実施しています)。

環境責任についての報告手段としてパタゴニアではサプライチェーンにおける環境への影響のいくつかをフットプリント・クロニクルで紹介しています。またこのフットプリント・クロニクルを利用して顧客、マスコミ、サプライヤー、社員、学生などあらゆる利害関係者と重要な社会/環境問題について専門用語を使わない普段のことばで対話をすることができます。外部の枠組みにとらわれることがないため、私たちが直面する最大の問題または利害関係者が私たちに対処を希望する課題に優先的に取り組むことが可能です。フットプリント・クロニクルでは漸進的な成功例に加え、失敗や進行中の問題にも焦点を当てています。

パタゴニアは社会的/環境的責任における弊社の前進について、お客様と一般の皆様に情報を公開しています。フットプリント・クロニクルの企業の責任セクション、年次環境イニシアティブ・ブックレット、ウェブサイトの環境保護への行動セクション、そしてブログ「クリーネストライン」などをご覧ください。これらの方法は人権および環境と倫理についてのパタゴニアの忠誠を示す、興味深く刺激的で、かつ相互的で透明な方法だと考えます。

2012年度のはじめに、パタゴニアはカリフォルニア州における初のBコーポレーション(B-Corp)に認証されました。この認証プロセスは年次レポートが義務づけられています。

GRIの枠組みに沿う持続可能性報告書は年次報告書と同様、専門用語だらけで読んでも面白くないだけではなく、透明性とは逆の結果をもたらしかねません。しかし異なる企業のデータを容易に比較できるという利点は魅力的であるため、現在フットプリント・クロニクル用に収集したデータをGRIの枠組みに取りむ可能性を研究中です。パタゴニアのような比較的小規模な企業にとって持続可能性報告書の研究と作成はコストが嵩み、また報告書はフットプリント・クロニクルの補足にはなりますが、代わりにはなりません。私たちはこれまでに築いてきた利害関係者との会話の質をますます高めていきたいと考えています。

 

パタゴニアでは専門の第三者監査機関を利用して社会監査を実施しています。ソーシャル/エンバイロメンタル・レスポンシビリティ・ディレクターは社会的責任監査人かつトレーナーとして12年の経験をもち、監査の一部を指揮しています。監査後はパタゴニアの職場行動規範の要件、および地元の法律の要件に対して工場が遵守している状況の概要を報告書としてまとめ、パタゴニアのソーシャル/エンバイロメンタル・レスポンシビリティ・ディレクターとアナリストに提出します。ディレクターとアナリストは必要に応じて是正のための行動計画を工場と協力して作成します。計画書には問題点と是正措置が列挙され、行動規範への遵守に向けた具体的なスケジュールが組まれます。問題が深刻な場合、さらなる監査、長期のトレーニングと問題解決を援助する現場でのサポートなどを含む継続した改善工程に 関与します。パタゴニアのSERチームは多大な援助を提供しますが、この段階では欠陥をみずからの問題として捉え、是正へ向けて努力することが工場の責務です。

 

はい、あります。けれども私たちのプログラムの目的は、労働者の権利を保護/向上させることにあるので、社会的問題を是正し、より良い経営手法を普及させるために工場と協働するのが私たちのやり方です。工場の顧客であれば私たちは彼らに前向きな影響を及ぼすことができますが、部外者となってしまえばほとんど、あるいは何の影響も与えられません。さらにFLAは、サプライヤーが改善に向けて取り組む姿勢を見せない場合を除いて、遵守違反をしたサプライヤーを「解雇」することは勧めていません。工場をそのまま放置すれば職場環境はさらに悪化し、一時解雇をもたらす結果にもなり得るからです。それでも最終的に工場が改善に同意しない、あるいはパタゴニアの要求条件に満たない場合は取引を終結することになります。

 

パタゴニアはNGO、顧客そして他の投資者のために契約工場のリストを公開しています。私たちの工場と、同じように契約をしている他のブランドの声を聞き、その工場を利用する他企業とコミュニケーションを図って、監査や社会的/環境的責任を遂行するための解決策を導入したいと考えています。他社と協力することで監査の負担を軽減し、より多くの労力を労働条件の改善に割り当てることが目標です。

より多くのブランドが企業の社会的責任に関する取り組みについて発言するようになれば、サプライヤーは社会的責任がビジネスの一環であるという認識をより高めるでしょう。全ブランドが一貫したメッセージを送りつづけることにより、企業の社会的責任を推進することができるのです。

 

毎年パタゴニアは製品のフィット感や在庫などについて、お客様からたくさんの質問をいただきます。また公正で安全かつ健全な工場の就労環境を促進するためのパタゴニアの取り組みについての質問をいただくこともあります。こうした質問はすべて、お客様が情報にもとづいた購買決定をするために有益なだけではなく、吟味された生活を営むというパタゴニアの企業としての中核となる価値を全うし、企業責任のプログラムの改善をするための後押しとなります。