森林管理協議会(FSC)
パタゴニアのカタログは森林管理協議会(FSC)の認定を受けた紙に印刷され、また一部のギアにもFSC認定の原材料を調達しています。
なぜ
森林の重要性はいくら強調しても強調しすぎることありません。世界の土地全体の3分の1を覆う森林は炭素を蓄積し、水をろ過し、何百万もの種が生存のために必要な生息地を提供します。人間中心の観点から言えば、健康な森は地元の経済を支えながら食の安全性と文化的な継続性を確保します。激動の世界において、平和、再生、レクリエーションといった値段のつけようのない価値をもたらします。
惑星の生命を支えるシステムにとって不可欠なものでありながら、森は衰退しつつある材木業や農業、その他の資源抽出産業によってますます破壊されています。それは世界の最も緊急な環境問題のひとつであるため、私たちはアラスカからタスマニアまで森林保護と修復プロジェクトを何十年も支援してきました。しかしパタゴニアは多数の木に由来する素材を利用する企業でもあります。ですからこの状況をさらに悪化させないことを確実にする必要があります。
そこで登場するのが森林管理協議会(FSC)です。FSC認定の紙、天然ラバーやその他の原材料を調達することによって、私たちは森林の健康が最優先であり、紙製品に使われる素材がFSCが定める生物多様性、労働者の安全性そして地元および先住民族地域の権利についての厳格な基準のもとに育ち、収穫されたものであることを保証できます。
現在の取り組み
私たちがもたらす森への影響を査定しはじめたとき、パタゴニアのカタログは最も明らかな出発点でした。創業以来、パタゴニアはストーリーを語り、製品についてお客様に情報を提供するために紙のカタログに大きく依存してきました。
2006年、木材パルプの消費を削減するため、消費者から回収された古紙40%を含有するFSC認定の紙に変更しました。私たちはサプライヤーとの取り組みをつづけ、2014年よりパタゴニアのカタログにはFSC認定の消費者から回収された再生紙100%のみを使用しています。
またパタゴニアは製品ラインとギアにもFSC認定の原材料を採用しています。たとえば温暖な天候のための衣類の多くに採用されているテンセル・リヨセルはFSCまたはPEFC森林認証プログラム(PEFC)のもとに栽培された木のパルプに由来します。2016年にユーレックスのウェットスーツに天然のヘベア・ラバーを採用しはじめたとき、ラバーはすべて〈レインフォレスト・アライアンス〉によるFSC認証を受けた農場からのもので、世界に出回る新たに皆伐された熱帯雨林由来のラバーでないことを確実にしました。2017年、パタゴニアは天然ラバーへの取り組みにおいてFSCリーダーシップ賞を受賞しました。私たちはたとえコストがかさんでも、森林の健全性と生物多様性を保護する必要性について業界を教育する努力をつづけて行きます。
次なる展開
パタゴニアは責任ある管理下で栽培された森からのセルロース繊維と天然ラバーの使用をつづけ、FSC認証の素材調達を優先する誓約を守って行きます。