ネットプラス・リサイクル漁網
ネットプラスは南米の漁業コミュニティから回収された使用済みの漁網を100%リサイクルした原料です。
なぜ
世界の海はプラスチックで窒息しています。全世界で毎年ずさんに管理された880万トンの廃棄されたプラスチックが海に流出し、その大部分が使い捨てのプラスチックです。廃棄された漁網はプラスチック汚染の中で最も有害であり、科学者は65万以上の海洋生物が漁網に捕らえられ生命を奪われるか、あるいは重大な怪我をしていると推定しています。
ほとんどの使い古された漁網は他に選択肢がないため、そのまま海に廃棄されます。カリフォルニアを拠点とするブレオ社は南米の地元の漁師と直接関与してこれを修正することに取り組み、バージン・プラスチックの合理的な代替え品を提供します。このプログラムを通して網はチリで仕分け、清浄、カットされ、完全に追跡可能なポストコンシューマー原料100%のネットプラスとなります。これにより毎年何百トンものの不要となった網が海に流出することを防ぎ、地元の漁業従事者に補足的収入を提供します。
プラスチックのない海のために
使用済みの漁網を帽子のつばと衣類に再利用することにより、世界の海から締め出したプラスチックの量
現在の取り組み
2014年以来、パタゴニアのベンチャー基金であるティンシェッド・ベンチャーズを通してブレオ社によるネットプラスの開発を支援してきました。今日、ネットプラスはパタゴニアの帽子のつばやジャケットからコスタ社のサングラス、フューチャー社のサーフフィン、さらにはジェンガのゲームにまで採用されています。
使用済みの漁網を帽子のつばと衣類に再利用することにより、935トン以上の有害な廃棄されたプラスチックが世界の海に流出することを防いできました。帽子のつばへの再利用は比較的シンプルでしたが、衣類に利用できる高品質な糸へ漁網を化学的にリサイクルする方法を開発するために、パタゴニアの原料開発者はサプライチェーンのパートナーと緊密な取り組みが必要でした。それがついに実現し、2023年春夏シーズンには37トンの漁網がパタゴニアの衣類へと生まれ変わりました。
次なる展開
ブレオ社とネットプラス原料を開発することにより、私たちは廃棄された漁網1,600トン以上を回収しリサイクルしました。私たちは次の数年にわたり、より多くのパタゴニア製品にネットプラスのリサイクル・ナイロンを採用してゆきます。
