リサイクル・ポリウレタン
パタゴニアはプレコンシューマー廃棄繊維から作られるリサイクル・ポリウレタンを使用しています。
なぜ
ポリウレタンはパタゴニア製品に欠かすことのできない素材です。スパンデックス、ライクラ、エラスタンなどの名称でも知られるポリウレタンは、石油から生成された一種のプラスチックである弾性ポリマーで、衣類やリブなどの縁取りに伸縮性をもたせ、ぴったりとしたフィットと自由な動きを実現させるものです。しかし残念なことに、この素材の製造に使われる石油の採掘と精製は、土地と空気と水を汚染して地球温暖化に加担しているのです。
近年私たちは、製造段階で回収されたプレコンシューマーリサイクル・ポリウレタンを検証しはじめ、2020年に初のリサイクル・ポリウレタンを製品ラインに加えました。それはバージン・ポリウレタン繊維と同じ伸縮性を備え、埋立地行きとなる運命にあった素材を再利用することを可能にしました。
現在の取り組み
現在ポリウレタンをリサイクルするためのインフラは存在していないに等しく、ポリウレタンの廃棄物をなくすことは困難です。ポリウレタンの廃棄物は製造過程での副産物として発生しています。この廃棄物となった素材を製造ラインから回収し、原料生産の段階に再入させたリサイクル・ポリウレタンを使用することで、埋立地行きの廃棄物となることを回避し、再利用しています。
2023年春夏シーズンのパタゴニアでは、リサイクル・ポリウレタンをハッピー・ハイク・ステューディオ・パンツ、アルトヴィア・アルパイン・パンツ、パック・アウト・ハイク・タイツをはじめとする30製品に使用しています。
次なる展開
石油由来のバージン原料からの移行を進めるなかで、リサイクル・ポリウレタンはこの目標の達成に貢献しています。パタゴニアの素材ラボではさらに環境への悪影響を抑える新しいポリマーもテストしており、素材開発者たちはつねに機能的な伸縮性を提供しながらリサイクルが容易な、ポリウレタンの代替となる素材と構造を追究しています。
