レスポンシブル・ウール・スタンダード(RWS)
パタゴニアにバージン・ウールを供給する農家はすべてRWSの認証済みです。RWSはウールの生産における動物福祉と土地管理の取り組みを定義し、独立した認証を行うとともに、認証された素材を農場から最終製品まで追跡します。
なぜ
ウールは保温性と通気性を備え、長期間使用可能な天然素材です。しかし、その生産には多くの資源を必要とします。羊を放牧するための広大な土地、繊維を洗浄するための水、ウールを処理するための化学薬品、最終製品を染めるための染料などが必要です。さらに、すべてのサプライチェーンが動物福祉に配慮しているわけではありません。そのため、パタゴニアでは製品に使用するウールの調達にあたり、レスポンシブル・ウール・スタンダードを採用しています。
現在の取り組み
2014年よりパタゴニアでは、テキスタイル・エクスチェンジや他のブランド、サプライヤー、動物福祉NGOや農家との協力のもとにレスポンシブル・ウール・スタンダード(RWS)を開発し、最終的にはこの基準を農家への基礎要件として採用しました。さらに私たちは、RWSをはるかに越える基準を設けたパタゴニア・ウール・スタンダード(PWS)も独自に開発しました。パタゴニア・ウール・スタンダードに関する詳細はこちらをご覧ください。
RWSは、農家が実践する動物福祉と土地管理において、優れた取り組みを認識する堅固な基準を設けました。世界中で適用できるこの基準は、動物の扱いや栄養状態、羊毛の刈り取り、獣医処置、持続可能な放牧方法を含む、農場レベルでの実践についても網羅しています。
私たちにバージン・ウールを供給する農家は100%RWS認証を受けています。さらにウールを処理するサプライチェーン全体が厳しいCoC(加工・流通過程の管理)を遵守しており、パタゴニア製品として販売されるウールは認証済みの農場から入手したもので、他の供給源からの繊維が混入されていないことを保証しています。
皆様がこれらの基準を満たした衣類を選ぶことは、重要なメッセージを発信する行動です。RWS認証済み製品の購入は、より良い動物福祉の実践と責任ある土地管理をウールのサプライチェーンに求めることを意味します。
次なる展開
パタゴニアは将来的にもこの基準を改善していくために、テキスタイル・エクスチェンジや他のブランドとの取り組みをつづけます。
2020年3月の時点では農場からブランドにいたるまで、170以上のRWS認定済み機関が世界23か国に存在しました。これは、この基準が比較的新しいものであることを考慮すると顕著な成果です。私たちは今後もこの基準が重要な要素としてウール業界に幅広く採用されていき、ウールが人道的かつ環境的に持続可能な方法で生産できることが消費者に証明されるよう願っています。
RWSの成功は、ブランド、バイヤー、加工業者、そして農家間の協力が、いかにすばやく素材供給の構図を改善できるかを示しています。同時にそれは、動物福祉と土地管理における最善の実践を含めて農法を変えること、それを行う農家の努力が業界全体で認められ、報酬を受けることが可能であるという事実も示しています。