テイクバック・プログラム
このプログラムでは、何度もリサイクルできるインフィナ繊維を使用し、着古したパタゴニア製のTシャツをティーサイクル・コレクションへアップサイクルしています。
なぜ
アパレル産業の大部分が「テイク・メイク・ウェイスト(取って、作って、捨てる)」というモデルに基づいており、ひとたび不要となった衣類がどうなるかについては責任を負っていません。これに対する解決策がないまま、世界中で廃棄される繊維は毎年60%ずつ増加し、2030年には年間148,000,000トンに上ると予測されています。そして、問題は量だけでなく、それらの繊維が埋立地に送られた後にどうなるのかということです。埋立地は温室効果ガスを放出し、野生生物の生息地に影響を及ぼし、大気や水の質を脅かします。そして、これらのことは、そうした現場の近くに暮らす少数派や低所得者のコミュニティに不均衡な影響を与えています。
資源のより効率的な使用方法を優先し、捨てられたものを新しい衣類にアップサイクルして何度も再利用できる循環型の衣料品システムを構築するために、お客様が着古したパタゴニア製のTシャツを新しいTシャツに再生利用するテイクバック・プログラムを開始しました。
現在の取り組み
2021年秋に開始したパタゴニアのテイクバック・プログラムは、アパレル業界から廃棄される衣類のリサイクル・チェーンを支援しながら、古いコットン製品のリサイクルを可能にします。もしパタゴニア製のTシャツ(素材がコットン、ヘンプ、またはリネンのもの)がご不要となった際には、お近くのパタゴニア直営店にお持ちください。
それらの着古されたTシャツは、フィンランドを拠点とするサプライチェーンのパートナー〈インフィニテッド・ファイバー〉に送られ、インフィナ繊維という素材にリサイクルされます。このソフトながら丈夫な繊維と、コットンの端切れを工場から収集し、混紡することによってティーサイクル・コレクションが作られます。
次なる展開
私たちはすべてのコットンTシャツが循環型システムで作られるべきだと考えています。最終的には、すべてのパタゴニア製品を循環型モデルに組み込み、バージン素材への依存を減らすことが私たちの願いです。テイクバック・プログラムの進展と並行して、パタゴニアの素材・革新チームは新しいウェアを製造する際に消費者から回収/リサイクルされた衣料品を原料として増やすための他の方法を探索しています。