吸湿発散性
吸湿発散性化学薬品は水分が(シャツの繊維の間の極小の穴などの)狭い空間を流れることを可能とします。
なぜ
ベースレイヤーとトレイルランニング、クライミング、その他のアクティブなスタイルの多くに吸湿発散性加工を適用し、激しい運動時に水分が衣類を通過する方法に影響を与えています。吸湿発散性は、汗と水分を肌から衣類の表面へと急速に通過させ、空気中へと蒸発する毛細管現象の一種で、重力を克服する表面張力と接着力により水分が(シャツの繊維間の極小の穴などの)細い空間を通過することです。吸湿発散性加工は、化繊の衣類におけるこの現象の効率を向上させます。
温暖な天候下では、体の自然な冷却機能である汗を効果的に流すことが、身体を涼しく保つことを意味しています。寒冷な天候下では、肌に直接接する素材をドライに保つことが、身体をより温かく保つことを意味しています。
その製品を長持ちさせるためには、吸湿発散性加工した衣類の適切なお手入れは重要です。吸湿発散性加工は、乾燥機用シートや柔軟剤などの一部のランドリー製品に見られるワックスや柔軟剤によって、その効果が大幅に低下します。洗濯時には、これらの使用を避けることで、衣類の吸湿発散性能力を維持(そして製品寿命を延長)させることが可能です。
現在の取り組み
パタゴニアでは、吸湿発散性加工を含むサプライチェーンが使用する加工物の機能性や環境への影響を向上させるため、革新的なパートナーと密接に取り組んでいます。その1社は、ビヨンド・サーフェス・テクノロジーズ(BTS)で、同社はバイオベースの吸湿発散性加工を提供しています。パタゴニアは2015年にティンシェッド・ベンチャーズ基金を通してBTSに投資を行いました。
次なる展開
パタゴニアは、すべての化学加工あるいは補助加工が安全かつ環境への悪影響が低い方法で製造されるよう取り組みます。
