ユーレックス天然ラバー

2016年、私たちは環境に悪影響をおよぼすネオプレンを使用しない、ユーレックス天然ラバーに切り替えました。

なぜ

1950年以来、サーファーたちはウェットスーツの素材であるネオプレンを愛用してきました。しかしネオプレンは製造過程にて大量のエネルギーを要する再生不可能な素材です。1930年にデュポン社によって開発されたネオプレンは当初、原油から精製されたブタジエンを塩素処理し、重合した石油化学製品でした。ここ数十年間、一部の会社はネオプレンの代替策として石灰岩を使用してきましたが、これもまた抽出が困難かつ破壊的で再生不可能な素材であり、大きな改善にはつながっていません。石炭岩は採掘後に粉砕され溶鉱炉にて3,600°F以上の超高温で加熱され、その工程でも多大なエネルギーを必要とするのです。

2008年、私たちがウェットスーツを作りはじめたとき、その目標のひとつはより環境への影響を抑えたネオプレンの代替策を開発することでした。そこでまず、グアユール由来のゴムを取り入れました。その数年後、ヘベアの木を原料とする天然ラバーを採用することにより、私たちのウェットスーツからネオプレンを完全に取り除くことに成功しました。パタゴニアの再生可能なユーレックス天然ラバーは従来のネオプレンに勝るとも劣らない機能性を有し、惑星にとってはるかに賢い選択です。ネオプレンが工場で製造されるのに対し、天然ラバーはその寿命を通して炭素を吸収するヘベアの木から生産され、製造過程において最大80%の二酸化炭素を削減します。

現在の取り組み

2016年、私たちはネオプレンを使用しない最初のサーフ企業となりました。ユーレックス天然ラバーはパタゴニアのメンズ、ウィメンズ、キッズのウェットスーツだけでなく、グローブやブーティ、フードの基礎となるポリマーです。

しかし、天然ラバーですらも環境への悪影響をおよぼすこともあります。ヘベアは多くの熱帯の国々において商品作物で、それをより多く植えるために熱帯雨林の伐採と焼却が行われ、河川水路の排水と迂回、そして自生の被覆植物を除去するために有害な落葉剤が使用されます。東南アジアでは2005年から2015年の間、マンハッタンの42倍に相当する自生林がヘベア栽培に転換されました。

天然ラバーに移行することを決意したとき、私たちは森林伐採には絶対に貢献したくないと願い、森林管理協議会(FSC)とパートナーシップを組んでパタゴニアのヘベアが生物多様性と生態系の完全性を保存する農園からのみ調達されていることを保証しました。

次なる展開

グアユール由来のラバーへの取り組みをしていた当時、パタゴニアは「私たちは町一番の草を持ち、それを無料で提供しています」という少し不可解な見出しの広告を出しました。

他社もパタゴニアに賛同し、ネオプレンから移行することを期待してユーレックス技術を業界全体と共有することをその広告の中で説明しました。ヘベア・ラバーへ移行したときも同じ呼びかけを続け、数社のサーフ企業が自社のスーツに採用してくれたことを嬉しく思います。私たちにとって天然ラバーへの移行はビジネスを有利にするためのものではなく、サーフィン業界全体をより良く変えるためのものなのです。

私たちにとってユーレックス天然ラバーの一番良いところはパフォーマンスと惑星のどちらかを選択する必要がなくなったこと。スーツが水中でどのように機能するか、そして日々の使用にどれだけ耐えるかはいまも最も重要なことであり、ラバーをできるだけより軽く、強く、伸縮性のあるものにするために取り組んでいます。将来的には、サーファーそして他のサーフブランドにネオプレンを過去のものとするように奨励しつづけながら、そのパフォーマンスの潜在性を最大に引き伸ばすことを目指しています。

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