Sampaio Luiz
Sampaio Luiz
IT部門/システム開発スタッフ
パタゴニア入社年
2019年
ワークスタイル
ハイブリッド:オフィス/リモートワーク
「私の持つIT(情報技術)というテクニカルスキルは、通常、ビジネスのために使われますが、パタゴニアでは環境を守るという目的のためにも役立てられる。自分の思いとマッチしたのはその点です」
IT部門での仕事を教えて下さい:
私の仕事で一番多いのはシステムインテグレーションです。現在パタゴニアでは多くの外部システムを使っています。たとえば、直営店、eコマース、人事制度、それぞれのシステムがあり、外部ベンダーがすべて違うので、まるで言語が異なるようにデータ連係がうまくいきません。そこで私が間に入ってデータの形式を変更して、各システムの連携を取っています。
必要に応じて、社内用のWebアプリケーションを構築することもあります。主な目的は、いまだに紙やExcelのスプレッドシートをベースにしているビジネスプロセスを自動化することです。私が入社するまでは、この作業の大半は外部のコンサルタントが行っており、費用も時間もかかることが多かったようです。
また、日本支社、ヨーロッパのオフィス、アメリカの本社の間のコミュニケーションギャップもサポートしています。近年、パタゴニアは真のグローバル企業を目指しています。
日本支社内で使う言語は?
アメリカ本社とのやり取りは英語ですが、日本支社内ではメールもチャットも会議も、ほぼ80%が日本語です。私は日本語のメールを読むことはできますが、時間が掛かるので、よくウェブの翻訳アプリを使っています。会話でのコミュニケーションはほとんど問題ありませんが、日本語にはあいまいなニュアンスがあるので、たまに苦労しています。
パタゴニア入社までの道のり:
私はブラジルで生まれ育ち、ブラジルの大学と日本の大学院でITを学び、卒業後は東京のIT関係の会社で働きました。最後の4年間は、日本人なら誰でも知っているインターネット関連サービスの大手企業で、テクニカルチームのリーダーとして働きました。そのころ、たまたまトレイルランニングを始めました。そして一緒に走るグループにパタゴニアで働いている人がいて、その人からパタゴニアのことを聞くようになったんです。
ITという仕事を15年続けてきて、IT自体は好きなのですが、自分のテクニカルスキルが会社でどう使われるかが気になるところです。これまで自分が勤めた会社の一番の目的は売り上げで、社員は常に売り上げをアップすることを求められていました。それに対して、パタゴニアでは社員が、自分のスキルを環境のために役立てることができる。トレイルランニングが好きになり、自然と地球温暖化への関心が高まっていたこともあり、そこが転職の大きな動機になりました。
パタゴニアを選んで良かったこと:
以前は神奈川県川崎市に住んでいましたが、都内に通う必要がなくなったので、鎌倉に引越しました。海まで歩いて10分、トレイルまでは5分。鎌倉オフィスまでは自転車で15分。自然のなかで子育てができるのはすごくいいことだと思っています。
また、パタゴニアの社員の多くがアウトドア好きか、環境に関心が高い人で、趣味や同じ価値観を持つ人。一緒に働けて、仕事以外でもフィールドで楽しむことができる。社内のイベントも多く、ヨガや、ゼロ・ウェイストのセッション。その話を家に持ち帰って、妻とも共有しています。家でもゴミは減らしたいし、気持ちよく環境に負荷のない暮らしを目指したいですから。
日本人のなかで日本語を話す環境で働くストレスはありせんか?
正直、それは多少あります。でも、社員みんなが同じマインドで働いて、同じゴールを目指し、自分のスキルを環境のために使う。そんなパタゴニアという会社が大好きですし、仕事以外でも同じアクティビティで楽しめる仲間がいることもうれしい。日本語はもう少し上手になりたいし、家族も日本人なので、それは自分のなかでのチャレンジだと思ってがんばっています。
お気に入りのパタゴニア製品:
ストライダー・プロ・ショーツが好きで、3枚持っています。家から走りにいくときに、携帯やカギ、財布などを携帯するのに苦労するのですが、このショーツにはポケットがたくさんあり、走っていても揺れることなく、ストレスがありません。トレイルに行くときにバックパックやウエストポーチが必要なくなるので好きですね。