パタゴニア直営店にてチャリティ・ブランケット販売

パタゴニアでは東北地方太平洋沖地震による被災地の一日も早い復興を願い、全国16か所の直営店でフリースのブランケットの販売を限定数にて開始しています。売上は全額、宮城県石巻社会福祉協議会 (災害ボランティアセンター) に寄付され、同協議会が試験的にスタートさせている仙台発のボランティア向け日帰りシャトルバスの運行代など、被災地の支援に充てられることになります。
カリフォルニア州ベンチュラにあるパタゴニア本社では、東北地方太平洋沖地震の発生直後より被災地への支援として何ができるかという議論が持ちあがり、日本支社とのあいだでさまざまな提案が検討されていました。そしてそのなかで、パタゴニア製品の製造後に残るフリース生地を利用して製作したブランケットを被災地の支援のために役立ててほしいとの申し出がありました。日本にブランケットが到着後、すぐに各被災地の避難所における必要な物資の状況を確認したところ、毛布についてはすでに十分な量が緊急援助物資として届けられていることが分かりました。そこで日本支社はこれらのブランケットを直営店で販売し、物資としてではなく、その売上の100%を寄付することにしました。
このブランケットはパタゴニアのフリース製品の製造過程で余った生地を使用するため色もさまざまで、生産できる数量も限られます。そのため通常日本支社では取り扱いをしておらず、アメリカではベンチュラの本社内に設けられている託児施設〈Great Pacific Child Development Center(GPCDC)〉の必要な運営費を集めるために、直営店をはじめとして限られた場所でのみ販売をしています。またブランケットはベンチュラにある縫製工場で作られています。
今回販売するブランケットは、レギュラーウェイト(7.6オンス・ポリエステル100%)とライトウェイト(4.7オンス・マイクロデニール・ポリエステル100%)の2種類の厚さとなり、どちらもリサイクル・ポリエステルを85%含むポーラテック社のフリース素材で、サイズは180cm x 160cm。使い古した後は「つなげる糸リサイクルプログラム」によりリサイクル可能です。
