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東日本大震災を受けて:石巻からのレポート

パタゴニア  /  読み終えるまで5分  /  コミュニティ

校舎前のガレキの中に設置された給水タンクで手を洗う。写真:パタゴニア日本支社

パタゴニア日本支社は社員ボランティア・インターンシップを通じて参加希望者を募り、最大で30名の社員を「石巻市災害ボランティアセンター (石巻社会福祉協議会)」に派遣し、おもに家屋の泥出しや清掃といった活動をすることを4月7日付けの投稿記事「東北地方太平洋沖地震を受けて」でお伝えしました。日本支社長の辻井隆行も4月13日、14日の2日間、現地で実際の活動に加わりました。以下、辻井によるレポートです。その他の支援内容の詳細についてはこちらをご覧ください。

東日本大震災を受けて:石巻からのレポート

校舎前のガレキの中に設置された給水タンクで手を洗う。写真:パタゴニア日本支社

4月13日の早朝、石巻社協が災害ボランティアセンターを置く専修大学に到着すると、3月末とは比較にならないほど多くのボランティアが同大学に活動の拠点を設置していました。グラウンドの芝生は色とりどりのテントで覆われ、何も知らなければキャンプ場と見間違えてしまうほどです。石巻社協によれば、4月に入りボランティア数が1日1,000人を超える日も出てきたそうです。社協に登録して活動をするボランティア以外にも、〈ピースボート〉〈め組JAPAN〉〈日本財団〉、日本全国から加わったNPOや地元で事業を営む方々、あるいは医療関係者など、本当に大勢の方たちがそれぞれの強みを活かして有機的な活動をされていました。そして、その土台となっていると感じたのが、毎日の活動を終えた各関係者が集まって実施する全体会議と分科会でした。

分科会にはメディカル班、心のケア班、リラクゼーション&エンターテイメント(整体、足湯、整髪など)、ローラー(視察とニーズの洗い出し)、移送(物資や人の運搬)、マッドバスターズ(泥出し/清掃)、炊き出し、キッズ(子供のストレス発散など)の8つがあり、各ボランティアが専門能力をいかした活動をしています。毎日19時から約1時間にわたって行われる全体会議では、石巻商工会議所の方が議長となり、各分科会の代表者がそれぞれ一日の活動報告を行います。そのあと行われる各分科会では「誰が、どこの支援を、どうやって実施するか」の計画が話し合われていました。たとえば、石巻では毎日合計1万食程度の炊き出しが行われていますが、炊き出し班は各NPO同士の活動が重複しないよう、ローラー班や自衛隊の報告などを参考にしながらニーズを把握し、翌日の活動場所を選定するのです。また、「医学的には健康なのに、遺体安置所の側で過ごしている避難所の子供に元気がない」という報告をした医療班が、心のケア班やキッズ班に相談をもちかけるといった光景も見られました。これらの会議は、1.現状の共有、2.翌日の計画立案、3.リソースの配分といった重要な機能を果たしていたように感じます。

東日本大震災を受けて:石巻からのレポート

泥だしの終わった体育館の紅白幕に残された津波の跡。写真:パタゴニア日本支社

パタゴニアからも代表者数名が毎日の全体会議とマッドバスターズ分科会に出席し、そこで話し合われた結果にしたがって、個人家屋だけでなく学校などの公共施設でも活動をしました。私自身が参加した2日間は北上川を逆流した津波によって大きな被害を被った大川中学校に赴き、体育館に掲げられた卒業式のための紅白幕に残された大人の背丈を越す津波の跡や、膝丈ほどのヘドロが校舎中の床と備品を覆い尽くすなかで、100名を超える他団体の方たちと活動をともにしました。「ボランティアの支援は本当にありがたい。当初は教員数名で片付けようとして大きな無力感に襲われました。しかし、これで授業が再開できます」 たまたま隣で後片付けをされていた教頭先生から聞いた言葉で、小さな支援の積み重ねが大きな力になっていることをあらためて実感しました。

東日本大震災を受けて:石巻からのレポート

図書室の床を覆いつくした泥。写真:パタゴニア日本支社

大勢のボランティアが終結して力を発揮してはいますが、被災者のニーズはその数と能力を上回っており、泥だし作業だけみても人手が足りていないというのが現状です。さらに、ボランティアの増加と多様化が石巻専修大学の能力を超えつつあるという問題も顕著化しています。学生に対する教育という本来の機能を果たしながら災害対策組織を受け入れることは、大学にとって容易なことではないはずです。ボランティアという大義があるとはいえ、1,000名を超える人たちが学内で生活するという事態が大きな負担であることは想像に難くありません。全体会議でも飲酒や喫煙、テントによる必要以上のスペース占有や構内交通/駐車マナーなど、常識的なルールの確認が議題となっていたことも事実です。

今回の社員ボランティア・インターンシップを通じて、パタゴニア日本支社からは4月12日~24日の期間中、およそ50名のスタッフが現地に赴きました。今後のボランティア・インターンシップについては、5月上旬にあらためて現地を視察し、仙台ストアスタッフや石巻社協の阿部氏、3月13日から現地入りして活動をつづけられている〈四万十塾・高知レスポンス協会〉の木村とーる氏といった方々に相談しながら、広く情報を収集したうえで、6月以降の実施を検討しようと考えています。

パタゴニアの東北地方太平洋沖地震に関する取り組みは、今後もブログ「クリーネストライン」をはじめ、ウェブサイトemailニュースなどで随時お知らせしていく予定です。私たちが発信する情報が、何らかの形で皆様のお役に立ち、少しでも多くの支援に繋がれば幸いです。

最後になりますが、被災者の皆様に心からのお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

パタゴニア日本支社
辻井隆行

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