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パタゴニア国立公園の建設:パタゴニア社との10年にわたるパートナーシップ

コリン・パイル&アリソン・ケルマン  /  読み終えるまで8分  /  アクティビズム, コミュニティ

まもなくパタゴニア国立公園となる場所。写真:Colin Pile] チャカブコ・バレーの上でグアナコ・トレイルを歩く。Photo: Colin Pile

パタゴニア国立公園の建設:パタゴニア社との10年にわたるパートナーシップ

まもなくパタゴニア国立公園となる場所。写真:Colin Pile] チャカブコ・バレーの上でグアナコ・トレイルを歩く。Photo: Colin Pile

ここアメリカ北東部にもやっと春が訪れ、花が咲き、鳥が戻り、ついに防寒着を脱いで日光を楽しむことができるようになりました。パタゴニアから戻ってきてひと月が経ついまも、自分の一部を置いてきたような気がしています。今年の2月と3月、アリソンと私はコンセルバシオン・パタゴニカで3週間のボランティア活動をしました。私たちは責任あるビジネスと環境危機への解決策を講じることに忠誠を抱くアウトドアウェアの会社、パタゴニアで働いています。この旅をするまで私たちは一度も会ったことがありませんでしたが、公園で他のボランティア・グループのメンバーたちに加わったとき、この仕事のコネクションは私たちを古い友人のような気にさせました。

パタゴニアの会社名はパタゴニアの地にちなんで付けられています。このような野生の地形にふさわしいウェアやギアを作りたいという望みから生まれたのです。パタゴニアとコンセルバシオン・パタゴニカとのパートナーシプにより、私たちは人生最高の旅をするチャンスを得ることができました。毎年数名の社員が(最高で2か月間も!)仕事をはなれ、非営利の環境団体でボランティア活動をするチャンスが与えられます。活動を終えて戻ってきたときに職を失う心配をする必要もありません。

パタゴニア国立公園の建設:パタゴニア社との10年にわたるパートナーシップ

Photo: Colin Pile

2004年、コンセルバシオン・パタゴニカはチリのアイセン地方南部にあるチャカブコ・バレーの大半を含む以前の羊牧場、エスタンシア・ヴァレ・チャカブコの17万3千エーカーを購入しました。このエスタンシアはタマンゴ国立保護区とヘイニメニ国立保護区をつなぐ場所に位置し、そこ自体が鍵となる保護区として認識されていました。しかし、この土地は何十年もにわたる過放牧と、家畜を囲っていた650キロにおよぶフェンスにより、自然の景観が損なわれていました。そこでコンセルバシオン・パタゴニカは、生息地の修復、既存の生物多様性の保護、地元コミュニティとの協力といった多岐にわたるアプローチで保護活動に臨みました。その長期的目標はこれら3つの保護区を連結させ、チリ政府によって運営されるパタゴニア国立公園を設立し、全体にわたって、より高レベルの保護を確保することでした。

2005年、援助の必要性を認識したパタゴニア社は、肉体労働を提供するために最初の社員グループをチリに送り込みました。彼らはバレーの野生動物の自然の移動を妨げていたフェンスを撤去し、エコシステムを復元させるために外来植物を取り除きました。それからほぼ10年がたったいま、コンセルバシオン・パタゴニカのボランティア・プログラムは1年に5回、各3週間におよぶ活動に拡張され、世界各国から訪れるボランティアが公園に時間を貢献しています。パタゴニア社はいまもこの旅ができる/希望する社員を1年に数人送っています。

今年、パタゴニアからのボランティアとして私たち2人、アリソン・ケルマン(ワシントンD. C.)とコリン・パイル(ニューヨーク、ミートパッキング)の他、モリーン・ケント(ソルトレイク・シティ)、ベス・サリバン(ディロン)、リチャード・ソートン(オースティン)、フレデリック・ホワイト(ニューヨーク、ミートパッキング)、ハナ・ホィットニー(ソルトレイク・シティ)とリサ・キニガドナー(ミュンヘン)が参加しました。

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仕事の終了を祝うベスとモリーンのボランティア・グループ。Photo: Nico Sala

私たちはこのプログラムの今年最後のグループでしたが、それには良い点と悪い点がありました。良い点は、エスタンシアでのプロジェクトはシーズンとともに終わりに近づいているようで、皆の士気は高く、作業負担が軽いこと。悪い点は、今期に割当られた食糧の残りを片付けなければならなかったこと。つまりリンゴやグラノーラなどの贅沢品は金のように取引され、レンティルは有り余っていたこと。ボランティア・グループのパタゴニア社から以外のメンバーは、ブエノスアイレス出身のグループリーダーのニコと1年かけて南米を旅している夫婦、過去3か月をバリで過ごしたヨガのインストラクター、そして初の大規模なアウトドア・アドベンチャーに臨むサンティアゴからの学生でした。私たちは2日をオリエンテーションとツアーに費やしたあと、外に出ました。

最初のキャンプサイトは渓谷の対岸に沈む太陽を180度見渡せるモレーンの基部にありました。チャカブコ・リバー(幅3メートルほどで、この晩夏の季節ではそれほど深くない)までは歩いて行ける距離で、ドグゼリを刈った暑い1日のあとはうれしい水浴びの場となりました。また平らな草原は常駐のヨギ/ボランティアのエリカ・スタヌリスとの毎朝のヨガのセッションに最適でした。

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頭立ちのポーズを指導する常駐のヨギでコンサルバシオン・パタゴニカのボランティアのエリカ・スタヌリス。Photo: Molly Bogan

滞在の前半の使命は公園の一区画から外来植物を除去することで、アザミ、ラムズイヤー、ドグゼリがおもなターゲットでした。これらの植物の種は家畜や車両によって運ばれ、道路脇に散らばる傾向にあります。紫のアザミの花とラムズイヤーの黄色の花は見つけやすいのですが、私たちを参らせたのは、つきることのない背丈の高い繊維性のドグゼリでした。ドグゼミの林を駆逐するために1時間費やしたあと、角を曲がるとすぐ先にまた6メートル幅の林があったりしました。ドグゼリは大苦戦でしたが、小さな松の木を1日半かけて切ったときは、私たちが本当に必要としていた前進が見られました。みずから侵入してきた他の外来種とは違い、松の木は材木として売るために以前の土地所有者に植林されたものです。

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松林の最後の1本。Photo: Alison Kelman

公園本部にて2日間骨休め(レストランでの毎晩の温かい食事とデザート!)したあと、渓谷の反対側にあるバックカントリーのキャンプサイトへと向かいました。第2の使命は公園北部の遠い山の麓にある3キロにわたる有刺鉄線のフェンスの撤去でした。ここはさらに風と日差しが強い場所でしたが、私たちは1週間でフェンスを全部撤去する決意でした。晩夏の熱気のなかで仕事をし、美しい渓谷の景色とインコと丸く好奇心の強いウェット・ウェット鳥(ウェット!ウェットと鳴く)の群れの鳴き声を楽しみながら有刺鉄線を巻き、柱を蹴り倒しました。3日目には悪名高きパタゴニアの風が増し、3つのテントを壊したり吹き飛ばしました。私たちは奇跡的にも1日早く仕事を終え、エスタンシアに戻って冷たいビールと羊のアサドでお祝いしました。

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悪名高きフェンス。Photo: Colin Pile

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有刺鉄線を運ぶ。Photo: Jason Lederer

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フェンスがなくなった!Photo: Colin Pile

野生のなかで3週間をともに過ごした私たちの小グループが解散し、家や学校に戻ったり、さらに旅をつづける時間が来たとき、私たちは世界のこんなユニークな場所でこの時間を一緒に過ごしたことの縁と驚きの念を分かち合いました。私たちはそれぞれ各自の思いでここにやって来ましたが、共同でやり遂げた仕事の影響は短期の滞在期間よりもはるかに長くつづくことを知りながら、そこを去りました。私たちのボランティア・グループの話をすることで、公園の次のボランティア、訪問者、支援者たちに、この素晴らしいエリアを自分の目で見て、各自の冒険を見つけ、そしてみずからのやり方でそれを守ることに貢献するよう、動機付けができたらさいわいです。

パタゴニアへお出掛けですか? 援助をされたいですか? 2014〜2015年のボランティア申請の締め切りは間近です。2014年6月1日までにコンセルバシオン・パタゴニカにてご応募ください。あるいは訪問を予定されている方は、公園についてより詳しくお読みいただけます

このストーリーはコンセルバシオン・パタゴニカのブログよりの転載です。

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