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共通の環境価値のために競合企業が協力する

読み終えるまで5分  /  フットプリント, アクティビズム, デザイン
共通の環境価値のために競合企業が協力する

競合企業が協力しあうということも珍しいことですが、環境への影響を抑える手段を議論するために協力しあうというのは、さらに珍しいことでしょう。けれどもそれが、テキスタイル製品の染色と最終加工を審査する独立した第三機関であるブルーサイン・テクノロジーズとの関係によって実現しました。

私たちはブルーサインのメンバーであることの利益を広める方法を見出すため、マウンテン・エクイップメント・コープ(MEC)やREIノースフェイスといったブランドを含むアウトドア関連の他社とともに、REIのシアトル事務所に集まりました。そして、環境問題に対応することがすべての関係者にとっていかに意義がありかつ有益であるかを、どのようにして他のブランドに伝え、製造業者に働きかけ、そして実践したらよいかについて議論しました。サプライチェーンのなかで同じ環境目標に向けて努力している私たちの誰にとっても、一丸となって取り組むことは有益なことでした。「私の脳みそは、5時にはもう焦げ付いていました。それでもたくさんの成果があったので満足しています」とパタゴニアの戦略環境素材マネージャーのトッド・コープランドは言います。「他のブランドも、競争社会と不透明な経済のなかで正しいことをするために、私たちと同じように葛藤していることが分かりました」

パタゴニアがブルーサイン・テクノロジーズとの関係を築きはじめたとき、私たちは環境化学に対する認識を深める良いきっかけになることを確信していました。ブルーサインの創業者であるピーター・ウェーバー氏とはじめて出会ったのは2000年のこと、複雑なサプライチェーンにおける環境化学を管理する新しいツールを紹介するために、彼が私たちのオフィスを訪れたときでした(ピーターが自身の仕事の目標を説明する様子は、フットプリント・クロニクルで取り上げているR2ジャケットの『認証:スイス、ザンクトガレン』の項目から、『世界的環境基準の設定』のビデオをご覧ください)。ブルーサインを活用することにより、膨大な新規の資源投資の必要性をなくすことができます。このようなツールの価値を見いだしたのは、私たちにとってははじめてのことでした。 これが、年々深まっていくパートナーシップのはじまりでした。

共通の環境価値のために競合企業が協力する

ブルーサイン・テクノロジーズは、繊維化学工業での長年の経験に基づくビジョンを持った数人の、染色工場の化学者の集まりからはじまりました。1990年代、ヨーロッパでは顧客や消費者団体は法律が定める以上の環境改善を求めていました。また同時に、環境NGOやアパレル企業が調査を行い、合法ではあるけれども環境的に懸念される化学物質を製品に使用することを中止するよう、工場に圧力をかけていました。そして自身の染色工場の顧客のためにこの調査をしていた数人の化学者たちは、自分たちがテキスタイル業界では稀な知識を集めていたことに気付きました。その後、研究機関や学術機関の専門家の助けを借りてその知識をまとめはじめた彼らは、全世界のテキスタイル業界で染色や最終加工が環境に与える影響を評価する基準であるブルーサイン・スタンダードを徐々に確立していったのです。

ブルーサイン・テクノロジーズの急速な成長の理由には、テキスタイル製品の最大の環境問題が染色と最終加工に存在したことが挙げられます。そしてまた企業にとっても、化学や法律や広範囲にわたる地球規模の製造場所といった絶えず変化する情報の量を考えると、最も支援が必要な分野でもありました。ブルーサイン・テクノロジーズは、スクリーニング過程を通じてテキスタイル工場内のすべての化学原料を検査し、青、灰色、黒と3つのカテゴリーにランク付けします。スクリーニングをパスした原料は青とランク付けされ、使用に適しているものとされます。「存在する最善の技術」を用いた特別な取り扱いが必要な原料は灰色とされます。そして、汚染が避けられない原料は黒とランク付けされ、ブルーサイン・スタンダードによって使用は禁じられます。

環境に大きな影響を与えるためには、同業他社からの協力を得てこの基準を導入してもらう必要があると、私たちは考えていました。まず最初にカナダのマウンテン・エクイップメント・コープに参加を求め、お互いに重複しているサプライチェーンにこの基準を導入しました。そして両社でミーティングの場を設けて競合他社を招待し、この基準を軌道に乗せて先に挙げたREIなどのようなメンバーを増やすために情報を分かち合いました。パタゴニアでは常々、環境保護活動をより広範な産業界に広めるためには、一企業の壁を越えなければその成果を出すことはできないと考えていました。競合他社に働きかけることによって、有害物質の削減、あるいは水やエネルギーの消費に対してさらなる累積的効果を挙げることを私たちは願っています。

そして、そうしたことが実現していることを報告できることをうれしく思います。私たちのサプライヤーのうち9社がすでにブルーサイン・スタンダードを導入しており、他のサプライヤーも導入を進めています。これは、私たちの当初の期待を超えるものでした。まだまだ先は長いですが、必ず目標を達成することができると確信しています。なぜなら、私たちには優れた戦略と強力なパートナーシップがあるからです。

ブルーサインについての詳しい情報は、ブルーサイン・テクノロジーズのFacebook、またはwww.bluesign.comをご覧ください。

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