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テスト環境の充実性

マルコム・ジョンソン  /  読み終えるまで4分  /  サーフィン, デザイン

昼休みは長くなりそう。パタゴニア本社での仕事とサーフィンのバランスを崩しそうなほど絶好のスウェル。カリフォルニア州ベンチュラ Kyle Sparks

たった数分のところに波があるという環境以上に重要な要素はない

ハブ・ハバードのデスクからウェットスーツの試験場までは、ほんの数分。左に曲がり、国道101号線に合流したらすぐ右に出て、車を脇に停める。そこから数秒でウェットスーツに着替え、波の貯蔵庫にパドルアウトしていく。総体積約7億立方キロメートルのその波の貯蔵庫とは、一般的に太平洋として知られる海のことだ。

本社のあるベンチュラでデザインをテストし、挑戦し、磨き上げることが継続的にできるという環境が、私たちのウェットスーツのプログラムを実現させている。そのおかげでこの数十年のあいだに、硬かった初期の試作品から、最上級の着心地と伸縮性を提供する天然ラバーを使用した現在のユーレックス製品にいたるまで、パタゴニアのウェットスーツを進化させることができた。私たちのコンセプトを反映させたスーツを作る工房から驚くほどの近さに、エッジの効いたピーク、競争の激しいポイント、真冬に立つ名も無い最高のヘビーなレフトなど、さまざまなサーフスポットがある。こうしたすべての場所が、新しいスーツの機能性と水中での着心地を評価するための多様な機会を提供してくれる。

「近所にこれほどたくさんの波があるというのは、本当に恵まれています」と、約5年間パタゴニアでウェットスーツ製品ラインマネージャーを務めてきたハブは語る。「テストは私たちの日課のひとつになっています。子どもを学校で降ろし、メールをチェックし、そして1日に少なくとも1、2回は海に入ります。日常的にギアを使い、異なるフォームや構造や素材を繰りかえし試すための作業です。そしてウェットスーツを可能なかぎり酷使するようにしています。着替えるときは砂利の上で踏みつけ、砂や塩が付いたまま車に積み、洗わずに日光の下で乾かします。こうしないと、どれだけ持ちこたえるのかがわかりませんからね」

「ときには、ひとつの要素だけを試します」と、彼はつづける。「たとえば、速乾性のある裏地。すると、肌触りがよくないことに気づいたりします。そうやって私たちはつねに何かを学び、製品を完成させるための手順を踏んでいきます。この現場で試作品を作り、その日のうちにそれを着てサーフィンができるという環境は、じつに重要です。工場へスケッチを送って試作品を作ってもらったら、サンプルを手にするまでで2か月はかかるでしょう」

アンドリュー・ラインハート、アマンダ・パウエル、そしてフレッチャー・シュイナードと彼のサーフボード工房〈FCD Surfboards〉のスタッフなど、部内の中心的なテスターたちとともにハブが行うテストには2つの目的がある。それは実験的な技術を試すだけでなく、世界中のパタゴニアのサーフアスリートたちにさらなるテストを依頼する前に、その試作品がほぼ最終段階にあり、できるだけ洗練されていることを確かめること。そのためにはラインアップで目立ってしまうこともあり、スーツの縫い目のテープ見本が黒ではなく白かったとき、まるで映画『トロン』に出てくるような姿になったこともあった。けれども作業のほとんどはできるだけ波に乗り、必要な調整点をメモすることだ。

「ちょっとノーズライドができるなら、くるぶし丈の波のときにも海に入ります」と言うのは、日ごろ〈パタゴニア・アクション・ワークス〉のデジタル支援コーディネーターとして働いているパウエル。「空き時間には自転車を飛ばして海に行き、できるだけたくさん波に乗っています。私が重視しているのは柔軟性、快適さ、保温性、脱ぎ着のしやすさ。サーフィン中に、ウェットスーツの存在が最小限にしか感じられないか、あるいはまったく気にならないようであれば、それは私にとって理想的なウェットスーツとなります」

最終的に、ウェットスーツが世に出る準備ができているかどうか、その完成度を判断するのはテスターたちなのだ。

「皆、優れたウェットスーツの着心地を知っているので、全員の承認を求めます」と、ハブは言う。「テスターは痛烈なほどに正直です。だからその全員からゴーサインが出たとき、それが私たちの最終決断となるのです」

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