アラスカでのサーフィンではブーティの代わりにソックスを

サーフィンをするときに好んでブーティをはく人はいませんが、水が冷たすぎる場所はやむを得ません。マイナス1度の水のなか、美しい頭サイズの波でサーフィンするためにハイクし、ビーチに着いた途端、ブーティを忘れたことに気づいたらどうしますか?創造性を発揮するときです。

僕はパタゴニア製品の長年のファンだ。そして先日、何度繰りかえしやってもいいと思えるような経験をした。それは1月、アラスカのサーフィンをするには完璧な日だった。山には5センチの新雪と低い太陽が照り、気温は0度で、水温は3度。島まで小型のモーターボートを走らせて、湾側へハイキングした。完璧なグラッシーな頭サイズの波。これ以上の日はないぞ、と思った。ウェットスーツの入ったバッグを開けて、ブーティを忘れてしまったことに気づくまでは…。何という失敗。けれども取りに引きかえせば日が暮れてしまう。だからブーティなしで挑戦することにした。そして土壇場で、パタゴニアのヘビーウェイト・ソックスをはいたまま海に入ろうと決めた。結果は悪くなかった。1時間以上もサーフィンしてから、日が暮れたので水から上がった。その日を無駄にせずにすんだ。寒くなかったと言っているわけじゃない。でも、ソックスはとてもよく機能してくれた。こんなにたくましい製品を作ってくれてありがとう。―ネイト

東海岸出身のネイトは漁業の季節労働とフライフィッシングのガイドの仕事、つまりワイルド・サーモンとトラウトを当てにしてアラスカへやって来た。10年後のいまもアラスカでフルタイムの生物学者として働くかたわら、フィッシングの他にカヤックやバードウォッチング、サーフィンなどを楽しむ。ストーリーと写真を投稿してくれたネイトに感謝します。
[写真上:セント・エリアス山脈を背景にしたあまり乗られていない波。中央:登山ではなく、サーフィンに使われたウルトラ・ヘビーウェイト・マウンテニアリング・ソックス。下:アラスカ湾に浮かぶある島のポイントブレイク。写真はすべてネイトが撮影]