本編:12分 | トークセッション:37分
狩野恭一が幼少期から眺めてはいたが、滑る対象とは考えていなかった北海道・狩場山。地元に帰る機会が増え、雪のつき方や斜面を見るうちに、狩場山の持つ可能性に改めて気がついた。標高も高く日射の影響を受けにくい北斜面に狙いを定めたが、アプローチは長く、いい雪を滑れる期間は限られる。年月だけが過ぎていった2021年3月、同じくガイドを生業とする加藤直之、古瀬和哉とともに、この山域を縦走しながらラインを探る機会を得た。仕事の合間を縫いながら2シーズンをかけてラインを見出したとき、3人は滑り手として、ガイドとして、何を考え、何を得たのか。