湖から湖へ:パタゴニア公園の偉大な湖2つをつなげる
チリ南部の新しいパタゴニア国立公園の公式なオープンは11月末に予定されているが、すでにそれに惹きつけられている訪問者は何千もいる。パタゴニアのトレイルランニングのアンバサダー3名も1月に完成済みの100マイル以上のトレイルの一部を走った。パタゴニア社はその建設資金の一部を提供したが、ほぼ65万エーカーの広さとなることが計画されている新しい公園は、現在の既存のトレイルシステムの外に完全な流域を有する。
編集者記:「ローカリズムの新たなかたち」キャンペーンを進展させつづけるためには、以前のキャンペーンを再訪し、それらに新たな息吹を吹き込むことも大切です。今日、リック・リッジウェイがふたたび触れるのは、資金調達目標の半分のところまできた「マイル・フォー・マイル」。パタゴニア社は2015年末までに「マイル・フォー・マイル」にいただいた寄付と同額をマッチします。
3月、公園を両端から挟む2つの偉大な湖、北のラゴ・ヘネラル・カレーラと南のラゴ・コックランをほぼ直接つなぐ潜在的ルートを偵察するため、僕は2人の友人ジブ・エリソンとウェストン・ボイルスに同行した。この2つの湖はあまりにも素晴らしく、最初に目にしたときマックスウェル・パリッシュの絵のように神話的に映る。
3月1日にラゴ・ヘネラル・カレーラを出発すると、ガウチョが夏の放牧地に家畜を移動させるためのトレイルを発見するという、うれしい驚きに出会った。しかしこの楽なはじまりは、騎馬では渡れても徒渉は危険に見える急流で終わった。唯一の浅瀬はエディーのない狭い渓谷のすぐ右にあった。
僕らはテン場を作り、戦略を練った。翌朝、僕は服を脱いで反対岸までフェリーアングルで泳いだ。仲間が石をくくりつけた小さなラインを投げ、それを僕が木に結んだ。パックをジップラインで送り、ジブとウェストンも氷河から流れ出た川を泳いで渡った。その日、もう1度徒渉があったが、それはパックを担いだまま、手を組んで渡ることができた。
その日の夕方、僕らは2つの排水路のあいだにある鞍部でキャンプし、3日目の終わりには1か月前にパタゴニアのトレイルランニング・アンバサダーが走った新しい公園のトレイルと合流した。4日目が終わるころには公園本部に戻り、僕らのルートと写真をこの新公園を設立している基金〈コンセルバシオン・パタゴニカ〉を指揮するパタゴニアの元CEOのクリス・トンプキンスとおさらいした。
彼女はそれらが加わることで公園のトレイルシステムが素晴らしくなることに同意してくれた。必要なのは、川を渡るための2つの新しい吊り橋、ラゴ・コックランへの既存のトレイルへの短い延長と、現在公園の境界の外にあるハイクの出発点となった土地の取得だけだった。だがクリスと夫のダグはこの公園を個人からの寄付金と社会奉仕で作った。だからさらに土地を買収し、1つか2つの橋を作るというのはどうだろう……だが僕はダグが以前に女性衣料品会社エスプリのオーナーだったとき、机の上に掲げていたサインを思い出した。「まずコミットし、それから道を探る」
行動を起こそう
50マイル(80キロメートル)のトレイル敷設を支援するために、〈コンセルバシオン・パタゴニカ〉にご寄付ください。2015年12月31日まで、寄付いただいた額に相当するマイル数に合わせて、パタゴニアも同額の寄付を行います。
クリッシー・モール、ルーク・ネルソン、ジェフ・ブラウニングがトレイルを走った最初の「マイル・フォー・マイル」の詳細は、以前の投稿をご覧ください。