イギリスの黒人の歴史とテムズ川との関係を調べていた、マーティン・ジョンソンが、かつてないほど過酷なウルトラランに挑戦する。マーティンの目標は184マイル(296km)のテムズパスを走り、最速タイム、FKTを塗り替えること。そのルートはロンドンのテムズバリアから、ケンブルにある川の源流までだ。壮大なスケールで記録に挑む過酷な挑戦は、やがて探求の旅へと姿を変えた。マーティンは自らの過去を振り返り、黒人と川の複雑な関りを学びながら、いつしか自分の走りでトレイルランというスポーツに多様性をもたらしたいと願うようになっていく。