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解決策シリーズ・パート5:実行に移す

アニー・レオナード  /  読み終えるまで7分  /  アクティビズム, コミュニティ

前回のエッセイでは環境保護への変化を起こすための最新のビジョン、つまり責任ある持続可能な経済への移行においては、多くのビジネスが潜在的な味方であることについて触れました。もちろんすべてのビジネスがではありませんが、多くのビジネスがクリーン・エネルギー、安全な製品、公平な労働賃金を欲しています。今回はこのような解決策をどう拡大して行くのか、ビジネスの内側から取り組むのか、また製品購入やサービスの利用を介して支持するのかについてお話します。

今日、企業をより持続可能にするために働いているさまざまな人と話すとき、彼らがしばしば焦点を当てるのは、一般市民に購買癖を変えてもらうことです。人びとが有害な無用物を買うことを拒否すれば、会社はそれを作らなくなるというのが理由です。この理論は消費者が製造業をコントロールし、異なった購買をするだけでビジネスを変えることが出来るというものです。会社が作るのは、人びとが欲しがるものだけなのですから。

それはナンセンスです。神経毒性を有する防火剤で加工された子供のパジャマを欲しがる母親がいるでしょうか? 発がん性物質の入った日焼け止めを誰が欲しますか? アップル社が何億ドルもの広告費をiPhoneに費やす以前は、誰が6か月毎に新しい電話を必要としていたでしょうか? こうした製造の決定のどれが、本当に消費者の要求によってなされたものなのでしょうか? 有害物質を含む/持続不可能な製造の裏にある真の推進力とは、古くさい法律とより安い/利潤のある製造、そしてそれが引き起こす、健康に有害で持続不可能なモノを製造する短期的な魅力という歪んだ経済ルールなのです。

言うまでもなく、ビジネスが汚染源ではなく、解決の一部であることを真に保証するためには、ビジネスのみならず政治家と規制機関を巻き込む必要があります。持続不可能な製品を支持する現在の規則を変え、格差をなくし、ビジネスにおける持続可能な革新の歯止めを解くことができるのは彼らだからです。次回のエッセイでは、政府に責任ある、健全かつ公平な経済を支持することに力を入れてもらうためのアイデアと行動アイテムをシェアしますが、いまはとりあえず、ビジネスにおける解決策を構築することに戻りましょう。

あなたがビジネス人であっても、たんにそのサービスや製品を使うだけの人であっても、解決策を前進させるためには多くの方法があります。

ビジネスの内側から変えていく

有言実行する:確認してください。業務が再生可能エネルギーで稼動し、建物がグリーンな資材を使用し、従業員が生活賃金を稼ぎ、販売するグッズやサービスが安全で持続可能で健全、そして改善、修理、リサイクル、コンポストしやすいものであることを。それから、サプライチェーンも見直してください。原材料はどこからやって来るのか。その従業員とコミュニティが公平な扱いを受けているのか。そうでなければ、それを変える方法を探りましょう。

宿題をする:あなたのビジネス、あるいはサプライヤーが持続可能な道を進んでいるかどうかを判断するのはむずかしいかもしれません。でも心配しないでください。あなたの努力を査定し、レベルを上げるための助力は多くあります。〈Healthy Buildings Network〉は業務と設備についての最善な決断を支え、〈Biz-NGO Working Group〉は危険な化学薬品/製品の代替品を探すことを手伝います。〈サスティナブル・アパレル・コーリション〉はサプライチェーンをより理解し、その影響を削減するために取り組む何百ものアパレル会社の同盟です。

解決のための運動に加わる:市民運動と同じように、持続可能性を提唱するビジネスの声は他と協力することによってより大きくなります。よりよい未来を欲するリーダーによる何千ものビジネスを代表する全国的なパートナーシップ〈American Sustainable Business Council〉に加盟しましょう。また、〈U.S. Chamber of Commerce〉や〈American Legislative Exchange Council〉などの気候変動危機、不平等やその他の問題のための解決策を妨害する団体からは退きましょう。

 

ビジネスの外側から変えていく

レジの反対側はどうでしょう? 顧客はアメとムチの手法によってビジネスにおける解決策を促進することができます。どちらがより効果的かはビジネスによって大きな違いがあります。より大きな変化をもたらす可能性の多いアプローチを採用しましょう。

アメ:環境/社会のリーダー企業に購買を通じてだけでなく、認識することによって報酬を与えましょう。レストランやホテルやアパレルなど、どんなビジネスでも、エネルギー使用の削減、過剰包装の廃絶、有害な化学薬品の置き換えを実施し、社員に公平な賃金を支払う会社にツイートやe-mailや手紙などで感謝を示すことは、会社のリーダーにその方針が喜ばれており、よい商売につながるということを知らせます。企業の良い行いを強化し、その効果を高めるために結集する人もいます。再生可能エネルギーへの切り換えなど、メンバーが重視することを実行に移すビジネスを支持するために人びとを動員する〈Carrotmob〉をチェックしてみてください。でも気をつけてください。多くの会社がグリーン・イニシアチブを発表しながらも、実行に移さないでいます。ごまかしに騙されないように。(詳細はstopgreenwash.orgをご覧ください。)

ムチ:ときとして企業はていねいなリクエスト、よりグリーンな製品を求める顧客の声、製品や業務が害を及ぼしているという科学的な証拠にすら対応しないことがあります。そんなときはもっと強力な手段が必要です。今日多くの行動家団体は変革を要求する法律制定に取り組みながら、ビジネスに直ちに慣行を改善させる圧力をかける市場キャンペーン術をもっています。〈Rainforest Action Network〉のキャンペーンは企業に森を保護し、クリーン・エネルギーを使ってもらうことに成功しました。〈Safe Markets〉は環境と保健機関の同盟で、ビジネスが有害な化学物質からより安全なものへと移行するよう働きかけています。〈Corporate Accountability International〉は煙草の販売から公共水道システムの私有化まで、幅広い問題で企業に圧力をかけるキャンペーンを展開しています。

 

あまりにも多くの現代企業が、株主に最高の利潤を戻すことのみに責任が限られていると考えています。そしてあまりにも多くの顧客が、企業の行いに影響を与えるためにできることは購買力以外にないと感じています。しかし、どちらの見方も短絡的です。私たちが必要としているのは地球を苦しめる問題の解決策を求めるために自らの資源を使う企業のリーダーと、最も持続可能でより公平なオプションが新しい「通常」となるようにルールを変えることに取り組むために結集しながら、トラブルメーカーの会社を非難するだけでなく、正しい行いをする会社を認識する市民なのです。

 

アニー・レオナードは『The Story of Stuff』プロジェクトの創始者で、米国グリーンピースの新理事長に就任。ほぼ20年にわたって環境安全と正義についての問題を調査し、そして解決のための組織作りをしてきました。彼女のポッドキャスト『The Good Stuff』は、変革をもたらすことに成功した活動家、起業家、科学者などにインタビューするシリーズです。

このシリーズを読む:

解決策シリーズ・パート1:川の中の赤ん坊
解決策シリーズ・パート2:私たちのコミュニティにおける解決策
解決策シリーズ・パート3:行動する
解決策シリーズ・パート4:ビジネスにおける解決策
解決策シリーズ・パート5:実行に移す
解決策シリーズ・パート6:近日公開

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